国内で初めてオーロラの撮影に成功した場所、陸別の夜は、そこにいる誰をも夜空に誘い込んでくれます。
肉眼でも、天の川がはっきり見えるほど、空気が澄んでいるのです。
しかし、ただきれいな星空を眺めているのもいいのですが、少し宇宙の知識を取り入れると、より星の魅力に引き寄せられます。
そこで、お勧めは、りくべつ宇宙地球科学館(愛称:銀河の森天文台)です。
この天文台の特徴は、一般公開用としては日本最大級の115cm反射望遠鏡が設置されていることです。
嬉しいことに、スタッフがその望遠鏡を使って、天体や星座を解説してくれることです。
ある星について質問すると、まずその星に座標を合わしてくれてから説明してくれるので、宇宙がもっと近く感じられます。
天文台を出るときには、なにか物知りになったような感覚になるほど、天体観測を楽しめます。
前述の天文台のある銀河の森に、かわいらしく建てられたログハウス群。
寝具、調理器具、食器が用意されているので、別荘気分で利用できます。
コテージの前で、バーベキューができたり、場内にはドッグランなどがあったり、神経質な縛りが無いのがここの魅力の一つです。
ここ陸別から車で三時間以内のところに、阿寒湖や摩周湖、世界自然遺産の知床などの観光地があるので、このコテージを拠点に長期滞在する観光客もいるようです。
サウナ付、ロフト付など6人用から10人用まで、4つのタイプからコテージを選ぶことができます。
鉄道ファンであれば誰でも、本物の鉄道を運転したいと思うはずです。
旧陸別駅にある、観光用の「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」はその夢を叶えさせてくれます。
なんと、以前に池田駅と北見駅を結んでいた、実際のディーゼル車の運転体験ができるのです!
CR70・75型気動車を使用し、以前働いておられたOBの運転手が丁寧に教えてくれます。
コースは三種類あります。
Sコース:
駅構内を15分ほど体験できます。身長が130cm以上あれば小学生高学年の方も申し込めます。
Lコース:
構内500メートルを制限時間の中で、何度か往復することができます。
車両の点検など、運転するにあたって、基本的なことを学べます。
Gコース(銀河コース):
なんと構外6.4km(1.6km×2往復)を運転できます。
このコースはL コースで、運転証明書を発行された方のみ体験できます。
鉄道マニアではなくても、実際に鉄道を操縦できたら、興奮してしまうでしょう。
ブレーキの鳴く音や、北海道の大地の香りなど、シュミレータでは味わえない感覚を楽しみながら、運転士の気分にぜひ浸ってみてください。
陸別町では、毎年七月に「りくべつ屋台村」というお祭りを開催しています。
町民がプロもアマチュアも交えて、焼き鳥やお酒、スウィーツなど様々なものを販売し、どの屋台に一番人気票が集まるかを競う催し物です。
食べることの大好きな人たちのアイデアでしょう。
そんなグルメな陸別町民に、愛されているお店の一つは「秦食堂」というお蕎麦屋さんです。
幾つもの人気メニューがあり、いつでもお客さんで賑っています。
自家製粉の十割そばに、カツオの風味豊かなそばつゆをベースに、ジューシーな鶏肉を使用した「かしわそば」や、さっぱりとした「とろろそば」など、それぞれの味が究極に調和しています。
そば好きにうれしいのが、こだわりの「そば湯」です。そば湯の下に溜まった、濃厚な部分だけを提供してくれるので、食事を終えるまでリッチな気分でいられます。
是非一度、本物のお蕎麦をお召し上がりください。
普通、街を走る鉄道が廃線になってしまうと、その町まで活気がなくなってしまうものです。
しかし、ここ陸別町はこれまで以上に観光客を呼び集めています。
毎年、極寒の気候に耐えてきている町民は、逆境にあってもそれを乗り越える力があるのでしょう。
町内にある施設や毎年恒例のイベントなどは、ユーモアによって、時代に後れない、人気のあるものになっています。
みなさんも陸別町というテーマパークに来て、ご自分で探検し、さらに楽しいイリュージョンを発見してみてください。
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