写真:大宮 つる
地図を見る奈良時代(751年)創建の「高麗山聖天院勝楽寺」。奈良時代に高句麗より渡来した高麗王若光の菩提寺として、侍念僧・勝楽上人により開かれた古刹です。
聖天院を訪れると最初に目に飛び込んでくるのは、入母屋造りの立派な「山門」。こちらの山門は江戸時代後期の建立と考えられており、その大きさはなんと間口約8.8m・奥行き約5.5m……! 完成まで6年の月日を費やしたそうですが、“マンション3階の高さ(8m)よりもちょっと高い”建造物を、その当時建立するのは相当大変だったと偲ばれます。
なお、山門には向かって右側に、歴史が感じられる木造の「風神」、左側に「雷神」がお祀りされています。
写真:大宮 つる
地図を見る山門をくぐらず、右手側に歩いて行くとご鎮座しているのが、高麗王若光のお墓「高麗王廟」です。高麗王若光とは、約1300年前に高句麗から渡来し、この地域を開拓した高句麗人のリーダー。没後に高麗神社に神として祭られ、古来より“出世開運の神様”として崇敬されている存在です。
小さなお堂の中に、岩がいくつか積み上げられた、高さ230cmの多重塔があります。日本の形式とは異なり、大陸の文化が感じられるものとなっています。
写真:大宮 つる
地図を見る中門で拝観料を支払い、まず目にするのが美しい庭園です。その左手側には、室町時代に建立されたと伝えられる「阿弥陀堂」があります。さらに階段を上った先に大きなご本堂があります。
写真:大宮 つる
地図を見るご本堂の左側を歩いて行くと、国指定重要文化財に指定されている鐘楼、高句麗若光王の像などがあります。こちらは高句麗若光王の像です。
写真:大宮 つる
地図を見る高句麗若光王の像があるところよりさらに奥、西側の山腹にそびえ立つのが「慰霊塔」です。こちらの慰霊塔は在日韓民族の無縁仏をご供養するものですが、高さ16mとなっており、石塔としては日本最大といいます。
両サイドには、檀君(だんくん)や広開土王(こうかいどおう)など、朝鮮の偉人達の石像が配置されており、なんだか不思議な感覚がもたらされる空間となっています。
写真:大宮 つる
地図を見る慰霊塔の場所からさらに上に登っていくと、見晴らしの良い高台があります。写真の手前に見えるのが、ご本堂、若光王の像、鐘楼です。1300年の歴史に思いを馳せつつ、辺り一帯を見渡すと感慨深いものがありますよ。
写真:大宮 つる
地図を見る5つ目の必見スポットは、現在のご本堂造成時に現れたという、めずらしい“雪山”。
7年の月日をかけて2000(平成12)年に造成されたのが現在のご本堂ですが、新築する際に裏山を整地し、出現したのがこちらの岩なのだとか。石灰岩のため白っぽい色で、形がまるで山のよう……このことから、お寺では“雪山”と呼んでいるとのこと。
知る人ぞ知るパワースポットなので、ぜひ近くに行ってパワーを感じてみてはいかがでしょうか?
埼玉県日高市にある「高麗山聖天院勝楽寺」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
聖天院までのアクセスですが、JR八高線・JR川越線の「高麗川駅」から徒歩20分、西武池袋線「高麗駅」からは徒歩30分となっています。お散歩がてら歩いてもいいかと思いますが、車でのアクセスがなにかと便利でしょう。門前に駐車場(50台分)があります。
御朱印を授与いただきたい場合は、中門にいらっしゃる受付の方に声をかけてみてください。
なお、「高麗神社」は徒歩5分の距離です。高麗神社にも駐車場あります。本文の下にある関連MEMOに「高麗神社」についてまとめた記事もありますので、よろしければご覧ください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
大宮 つる
青森生まれ・静岡育ち。神奈川・東京を経て、現在、さいたま住まい。神社仏閣やパワースポット、珍スポットなど地域の魅力を発掘し、お伝えしていきたいと思います。元気な男児の子育てに奮闘中。台湾が好きでよく行…
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