写真:古都の U助
地図を見る興正寺は、京都駅の北側に位置する寺院で西本願寺の南隣にある為、その大きさをあまり実感しにくいかもしれませんが、実際にはかなりの大寺院です。
もともと西本願寺の脇門跡だったお寺で明治9年に真宗興正派の本山として独立しました。
残念ながら明治35年の火災でほとんどの堂宇が灰燼に帰してしまいましたが、御影堂は明治45年、阿弥陀堂は大正4年に見事に再建されています。
その興正寺の三門を入ればすぐに、立派な紅白一対の梅の木があります。例年2月下旬頃、紅梅がまず先に見頃を迎え、美しい花が堂々とした建築とともに、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
写真:古都の U助
地図を見る興正寺の三門北側に紅梅、南側に白梅が咲き、紅白の梅がお目見えする3月上旬頃は、より一層目を奪われます。
梅の花は梅林などでたくさんの本数を愛でる場所が多いですが、興正寺の梅のような大木を、寺院建築とともに楽しむのも素敵です。
興正寺の北側には金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つに数えられる国宝建築、西本願寺の「飛雲閣」があり、興正寺の境内からは三層からなる楼閣屋根がよく見えます。三門からすぐ右手に見えるので、お隣西本願寺の建築と興正寺梅のコラボも、ぜひ見ていただきたいポイントです。
写真:古都の U助
地図を見る真宗本廟(東本願寺)の飛び地境内である「渉成園」は、造園当時「枳殻(からたち)」を生垣として植えたことから、「枳殻邸」「きこくてい」の別名でも呼ばれています。
水路が流れる庭園が四季折々に素晴らしく、早春は双梅檐(そうばいえん)や閬風亭(ろうふうてい)付近で白梅の白加賀、紅梅の鹿児島紅や紅千鳥などが咲く他、椿やアセビも見られます。
内部の公開は通常されておらず外観のみの見学となりますが、渉成園には山門の形を原型にした珍しい姿の「傍花閣」(ぼうかかく)や、明治天皇が休憩に使用した「閬風亭」(ろうふうてい)などの建築も秀逸です。
京都駅に近い渉成園の周辺は、近年では背の高いマンションやビルなども増えた為、園内の樹木の剪定もなるべく現代的な建物や電線など目立たぬよう工夫して行っています。
しかし、さすがに京都タワーだけは話が別のようでして、園内ところどころから見えるその姿もまた面白いものです。
写真:古都の U助
地図を見る梅小路公園は京都駅から西へ、徒歩で約15分ほどの距離にあります。
「梅小路」の名称は古く、平安時代にまで遡り、また平安時代後期には平清盛はじめ平家の屋敷が建ち並び「西八条第」(にしはちじょうてい)と呼ばれ、清盛の正室・時子は主にこの地に居を構えたとされています。
その名に相応しく、早春には公園南東側にある梅園に、寒紅梅や白加賀など14品種、約150本の梅が咲き誇ります。
早咲きの梅が例年2月中旬頃から咲き始め、品種が多い為比較的長く梅のお花見が楽しめる他、菜の花も綺麗です。
写真:古都の U助
地図を見る梅小路公園には建都1200年を記念して作庭された日本庭園「朱雀の庭」や、広々とした「芝生広場」、レストランも入っている「緑の館」があり、2012年3月には「京都水族館」もオープンし、京都随一のレジャースポットとなっています。
また「市電広場」や「市電カフェ」の他、2016年4月29日には新施設「京都鉄道博物館」のオープンが決まりますます目が離せない場所となりそうです。
梅小路公園自体も、南はJR東海道線に、西は嵯峨野山陰線に囲まれているので、梅園や菜の花などは、季節の植物と鉄道のコラボレーション風景にも出会えます。
例年を目安として大まかな見頃をご案内しましたが、暖冬の年は開花や見頃が思ったよりも早くなることがあります。
ぜひHPや電話等で確認のうえ、お見逃しのないようご注意下さいね。
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(2023/12/1更新)
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