写真:凜風 杏花
地図を見る札所を巡拝する順番に決まりはありませんが、1番札所から四国を時計まわりに巡拝することを「順打ち」、88番から反時計まわりに巡ることを「逆打ち」といいます。「打つ」というのは、以前はお寺を参拝した際に巡礼者が柱や壁に納札を打ち付けていたことに由来。
「逆打ち」の方が功徳が大きいというのには、弘法大師は順打ちで四国を巡っているので、逆打ちのほうがお大師様に出会いやすい、また、へんろ道の案内板や道しるべが順打ちを基本としているので、巡礼することが難しいためなどの説があります。
さらに、閏年の逆打ちには巡礼3回分の御利益があるとの言い伝えもあり、近年特に人気となっています。ただ、初心者の方がいきなり歩いて「逆打ち」するのは難しく、専門家と行くツアーなどを利用するほうが無難かもしれませんね。
写真:凜風 杏花
地図を見る「霊山寺」は行基菩薩の開創。その後、弘法大師がこの地で修法された際、天竺(インド)の霊鷲山で釈迦が仏法を説いている姿に似た様子を感得し、天竺の霊山である霊鷲山を和の国(日本)に移すとの意味から竺和山・霊山寺と名づけました。
順打ちの際は「発願(ほつがん)の寺」となる霊山寺。
たくさんの釣り灯篭が美しい本堂にある納経所では、参拝の手順を詳しく教えて頂けるほか、巡拝用品も販売されているので、ここでお遍路の準備がすべて整います。
写真:凜風 杏花
地図を見る大師堂前の池では鯉が泳ぎ、蓮の葉の上で水子地蔵に向かって手を合わせる可愛い水子の像が…。いつからかこの蓮に向かって供養のお賽銭が投げられるようになり、また、お賽銭が蓮にちゃんと乗ると良いことがあると思われるようにもなったそう^^
写真:凜風 杏花
地図を見るお四国でのお遍路さんは「お大師様と同じ」とされ、食べ物や飲み物をふるまわれたり、宿や休憩所を提供されたりする“お接待”を受けることがあります。ただし、お接待はあくまでも善意で行っていることで、単に無料のサービスではありません。
「自分の代わりにお参りを託す」という意味もあるため、基本的にはお受けして、お礼に「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と唱えて納札を渡すのが作法とされます。納札を持たない方は感謝の言葉を述べるだけでもいいんですよ。
写真:凜風 杏花
地図を見る板東駅から一番札所「霊山寺」までは徒歩10分ほど。
駅待合室に地図が掲示されているほか、板東駅から霊山寺までの道には、写真に写っているように緑色の線が引いてあり迷わないようになっています^^
昭和の面影を残す“ばんどう門前通り”では多くのお遍路さんが行き交い、お互い声をかけあってゆったりした気持ちを取り戻せる…そんな癒しの旅先としてもおススメ☆
霊山寺から次の「2番札所・極楽寺」へは徒歩20分ほど。また、この近くには厄除け・安産の神様として名高い「大麻比古神社」、さらに「ドイツ館」や道の駅「第九の里」などもあります。そんな観光地を訪ねながら、あなたもお遍路をスタートしてみませんか?
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(2024/3/19更新)
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