ひ〜んやり涼しい奥塩原の渓流にひっそり佇む小太郎茶屋

ひ〜んやり涼しい奥塩原の渓流にひっそり佇む小太郎茶屋

更新日:2023/06/02 08:53

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
節電の夏。でも冷房なしではとても過ごせない暑い夏がやってきました。そこで、ご自宅の冷房をオフにしてぜひお出かけいただきたい、ひんやり涼しい森の中の茶屋をご紹介します。木漏れ日のなか、沢音と小鳥のさえずりがBGM。耳をすませてしばし一服すると、「明日も頑張ろう♪」なんてエネルギーチャージできること間違いなし。

味のある築100年以上の茶屋

味のある築100年以上の茶屋

写真:鮎川 キオラ

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塩原の温泉街を抜けた奥塩原の森の中に清涼感たっぷりのとっておきの場所があります。渓流の美しい小太郎ケ淵の岩肌にひっそりと佇む味のある小太郎茶屋。100年以上も前からこの地に佇んでいるとか。今にも崩れてしまいそうだけど、長い年月の風雨に耐えてきただけに、この風景にしっとりと溶け込んでいます。

こちらまでの交通はちょっとドキドキ。場所は、塩原ビジターセンタから車で5分ほどの場所にある小太郎ヶ淵にあります。 舗装されている県道56号から、看板を頼りに未舗装の細い脇道を下ると、途中に年代不詳の自動販売機などがあり、「この先にホントに茶屋なんてあるの?」と不安がよぎる頃、渓流沿いの岩肌に佇む味のある茶屋が姿を現します。

森の香りと森の音をお楽しみください

森の香りと森の音をお楽しみください

写真:鮎川 キオラ

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ザァー、ザァーっと流れる沢音に耳をすませば、身体の中の疲れや老廃物も一緒に洗い流してくれるような爽快感たっぷり。時おり頬をなでるひんやり冷たい風や木漏れ日がキラキラと差し込む空間は、パーフェクトな森林浴を楽しめます。

そう、この森には癒し効果の「ゆらぎ」があるのです。「ゆらぎ」とは、木漏れ日や小鳥のさえずり、沢音、気温、風の強弱といった単調でありながらも不規則に変化する自然環境のこと。この「ゆらぎ」効果が、人間にとって居心地がよく癒されるとされているそうです。この「ゆらぎ」の少ない対照的な環境は、冷房などで一定の温度に調整された室内になるそうです。冷房の効いたオフィスや部屋で生活している方にこそ、ぜひ出かけてほしい場所です。

名物「草だんご」で一服

名物「草だんご」で一服

写真:鮎川 キオラ

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こちらの茶屋の名物は、自家栽培のヨモギを毎朝摘み取って作られるという草だんご。甘さ控えめの粒あんときなこをお好みでつけてでいただきます。ふわっとやわらかく、お口いっぱいにヨモギの香り広がる美味しいおだんごです。この素朴な味と目の前の自然の風景は、相性バツグン。渋めのお茶と一緒にどうぞ。

他にもところてんや山菜そば、おでんなどの軽食メニューがあります。セルフサービスになるので、まずはお気に入りの席を確保したら、古い建物の茶屋へ注文に行きます。席に座って待っていても何も運ばれてきませんのでご注意を。

ジリジリ熱い街を抜け出して塩原へ逃避行

ジリジリ熱い街を抜け出して塩原へ逃避行

写真:鮎川 キオラ

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まだまだ夏ははじまったばかり。自然の涼しいところへ逃避行したいとお考えの方にお勧めの小太郎茶屋。初夏から夏にかけて、こちらの小太郎ヶ淵は、目に優しい緑色。ゴザの敷かれた席にそのまま寝そべっている方の姿もチラホラ。たしかにここでうたた寝して読書なんてしたら最高の場所です。日頃の暑さや喧騒をしばし忘れて、ボーっとする時間をお楽しみください。

※秋になると、この森は情熱的な赤一色に染まります。夏は予定がいっぱいの方は、ぜひ10月以降の紅葉シーズンもお勧めですよ。


【小太郎茶屋】
那須塩原市塩原1436
0287-32-2246
10時〜15時
※不定休。悪天候、積雪時は閉店
アクセス:塩原ビジターセンターから県道56号を矢板方面へ走り、カーブしたところに「小太郎ヶ淵」の看板あり。未舗装の道を下ります。道が不安な方は、ビジターセンターへお尋ねください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/05 訪問

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