写真:森 のこ
地図を見る全長14kmに及ぶ奥入瀬渓流は、国指定の天然記念物にも認定され、四季折々に美しい景色を楽しませてくれる場所。冬の季節は渓流一面が雪で覆われ、遊歩道を雪に埋もれてしまうものの、奥入瀬渓流沿いを走る国道102号線はしっかり除雪され、車での通行が可能です。
冬の奥入瀬はどこを切り取っても絵になる風景が楽しめますが、なかでも特にこの時期ならでは、と言える景色を次からいくつかご紹介しましょう。
写真:森 のこ
地図を見る写真は、奥入瀬渓流散策の出発点となる石ケ戸から1.3kmの場所にある「馬門岩(まかどいわ)」。八甲田山から噴出した火砕流が固まってできた岩で、奥入瀬渓流のなかでも代表的な巨岩です。
冬場は岩から滲み出る水が凍り、氷柱となって滝のように岩から垂れさがって、まるで滝のよう。他の季節には見られない風景です。
写真:森 のこ
地図を見るこちらは、馬門岩からさらに1.3kmほどの位置にある「雲井の滝」です。水量がさほど多くないため、滝の大部分が凍っています。その凍った滝にも雪が積もるというめずらしい光景を見られる貴重な場所です。厳寒期には、滝全体が凍る様子もめずらしくありません。
写真:森 のこ
地図を見る次いでご紹介するのは、奥入瀬渓流一の大きさを誇る「銚子大滝」です。奥入瀬渓流の本流にかかる唯一の滝で、水量も多いため、幾筋かに分かれる水流のうち真ん中は勢いよく水が流れているものの、両側の流れは凍結しています。
散策のハイライトとも言える場所のため、奥入瀬渓流を訪れた方の多くはこの銚子大滝を見たことがあると思いますが、このアングルで見た経験のある方はおそらくほとんどいないはず。遊歩道を外れた位置で、通常は立ち入りが禁じられているためです。雪が積もっているからこそ、普段とは違う角度から、いつも以上に近づいて見ることができるのです。
写真:森 のこ
地図を見る奥入瀬渓流の先、十和田湖にも、この時期ならではの景色がありますのでぜひ足を伸ばしてみましょう。写真のしぶき氷の風景です。
十和田湖は、冬場に強い風の吹く日が多く、風による波しぶきが岩や木にかかり、そのしぶきが氷柱のように凍ってしぶき氷となります。光が反射してキラキラと光る様は、思わず見入ってしまうような美しさです。
冬の間も奥入瀬渓流は自由に立ち入り可能ですが、場所によっては落雪の危険なども考えられるので、散策の際は専門のガイドツアーを利用するのがおすすめ。奥入瀬エリアでネイチャーツアーを展開しているグリーンハウスの「奥入瀬スノーランブリング」というツアーや、星野リゾート・青森屋が主催する「冬の奥入瀬渓流ツアー」などが開催されています。詳しくはメモ欄を参照ください。
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この記事を書いたナビゲーター
森 のこ
おいしい食べ物ときれいな景色を求めて、おもに国内を思いつくままに旅しています。気づけば旅した地域は41都道府県(まだ行けていないのは富山・福井・鳥取・徳島・高知・鹿児島の6県です)。数々の旅を通して、…
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(2025/2/8更新)
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