写真:大宮 つる
地図を見る栃木県日光市にある、世界遺産・日光山輪王寺の別院「中禅寺」。奈良時代末期(784年)に創建され、日光山開山の祖・勝道上人によって開基された由緒正しい古刹です。
中禅寺は中禅寺湖の名前の由来となったお寺なのですが、もともとこの湖を発見したのは、勝道上人と言われています。中禅寺湖は、勝道上人や中禅寺と切っても切れない深〜い関係というわけですね。
意外と、中禅寺湖や二荒山神社中宮祠を参拝して帰られてしまう方が少なくないのですが、こちらのお寺にも見どころいっぱい、有り難いご利益がいっぱいですので、訪れなきゃソン!ですよ。
写真:大宮 つる
地図を見る朱色がまぶしい仁王門をくぐり、入ってすぐ右側にあるのが「諸願成就の梵鐘」です。
写真:大宮 つる
地図を見るこちらの鐘は、1回ついて“父母祖先有縁無縁供養”のため、2回ついて“延命福寿”のため、3回以上は“願いの数”という伝承のある有名な鐘です。自由につくことができますので、ぜひ3回はついてみては? 鐘のいい音が体や心に響き、参拝のステキな思い出になることでしょう。
写真:大宮 つる
地図を見る鐘楼から参道を少し歩いたところに、大きなコブができた杉の木「身代わりの瘤」があります。
ちなみに、こちらの木は私たちの病気の身代わりとなって、コブが大きくなったという言い伝えが残っているそう。木にこんなに大きなコブができるって、驚きですよね。体の痛いところや悪いところ、治したいところを触ってから、コブに触れ、祈願してみてください。
写真:大宮 つる
地図を見るいよいよ中禅寺の最大の見どころ、“立木観音”です。立木観音は、国の重要文化財に指定されている「十一面千手観世音菩薩」で、そのご利益は諸願成就。つまり、ありとあらゆる願いを叶えてくれる観音さまなのです。
こちらの観音さまは勝道上人が刻んだものと言われており、根がついたままの立木の状態から掘られたという言われがあることから、“立木観音”と呼ばれています。
迫力満点な立木観音は、ご本堂の中にご鎮座しています。祈願の前にお坊さんが観音さまの説明をしてくださります(※内部の写真撮影不可)。立木観音に祈願後は、お堂の中を歩き、2階にある「五大堂」に行きます。
なお、写真の左側に写っている石の常夜燈には、“天邪鬼(あまのじゃく)”がいるんですよ。あわせてご覧くださいね。
写真:大宮 つる
地図を見る「五大堂」とは、不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王が安置された御祈祷の道場。この空間にいるだけでも、有り難いご利益、ものすごいパワーが頂けそうな感じがします。
中禅寺は祈祷寺としても有名なのですが、毎朝、住職がこちらのお堂でご祈祷していらっしゃるとのこと。ご祈祷料は2千円からで、2つの願いを1年間もの間、ご祈祷して頂けます。何を願うかは、自由に選ぶことができます。しかも、ご祈祷して頂けるだけでなく、縁起物の“打ち出の小槌”を授与頂けますので、とってもお徳(得)ですよ。
五大堂の天井には、日本芸術院会員の堅山南風画伯が描いた“大雲龍”が。なんとこちらの龍、日光東照宮の“鳴き龍”と同じ龍なのだとか。
さらに、五大堂を出た場所から望める風景も、一見の価値アリです。目前には、美しい中禅寺湖、右手側には男体山と、絶景が広がります。
以上、栃木県日光市「中禅寺」のご利益と見どころをご紹介しましたが、いかがでしたか?
中禅寺湖に訪れたら、ぜひとも立ち寄っていただきたいパワースポットです。本文中ではご紹介できませんでしたが、縁結びにご利益のある「愛染観音」や、縁結びの木“愛染かつら”もありますので、縁結び祈願もできます。また、珍しい石造りの不動明王坐像・護摩壇などといった見どころもあります。
御朱印は、ご本尊と波之利(はしり)大黒天の2種類があり、授与所で頂けます。
最後に交通アクセスですが、バスの場合は、JR日光駅・東武日光駅から乗車して、「中禅寺温泉駅」で下車後、徒歩15〜20分の距離です。車の場合は、日光宇都宮道路清滝ICを降りて、日光市街から国道120号でいろは坂を経由して向かいます。所要時間は1時間前後。無料の駐車場があります。
なお、関連メモに、中禅寺とともに創建された「日光二荒山神社中宮祠」のガイド記事もありますのであわせてご覧ください。
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(2025/1/16更新)
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