日本では見られない形のこの滝はサイヨーク・ノイ(Sai Yok Noi Waterfall)と言います。周囲は緑に囲まれ、その美しさで有名な場所です。しかしながら日本ではまだまだ知名度は低い場所です。
この滝のユニークなところは遊泳可能。日本では国立公園内で、さらに滝で泳ぐという発想はあまり無いはずですが、こちらでは普通のことです。もちろん、水着は事前に準備をし、下着等で泳ぐことの無いようにしましょう。
滝から右方向に進んで行くと第二次世界大戦中に旧日本軍が指揮して、ミャンマーからタイまで約415キロの鉄道が通された場所の一部を見ることが出来ます。
この機関車はもとからこの場所にあったものではありません。泰緬鉄道の記念として別の場所から運ばれてきました。これは実際に旧日本軍が使用していたものですが、とても保存状態が良く美しい形を残しています。
機関車のすぐ左側(山側)に階段があります。ここを上って10分程行くとパークレンジャーの詰め所がある広い場所に出ます。そこから往復40バーツで「滝の水源地」までバイクに乗って移動することが出来ます。距離は約1キロですから歩くことも出来ますが、バイクは横にリヤカーのような荷台があり、そこに座って移動することが出来ます。これも面白い経験ではないでしょうか。
未舗装の道路を通り、横に流れる川を見ながら、そしてトウモロコシ畑の間を抜けて水源地を目指します。滝まで来る観光客はいますが、水源地までとなればとても少なくなります。しかしながらサイヨーク・ノイ滝まで来たら、ぜひとも訪れてほしい場所です。
バイクに乗れば数分で水源地に到着することが出来ます。こちらでも泳いでいる人たちを見かけることがありますが、この辺りは避暑地となっていて、宿泊をしながらという人たちもいます。
左の奥に見えるゲートが取り付けられた場所が水源地です。すぐ側まで行って、その様子を見ることが出来ます。水源となれば、日本の感覚ではとても小さな水の湧き出しという印象がありますが、こちらは大きな岩の間から水が大量に湧き出ているのです。
バイクで戻ってきて下車した場所のすぐ側が滝の上です。周囲に安全柵は無く、小さくDangerと書かれた看板が一か所だけ木に取り付けられているだけです。間違って川に落ちて流されたら大変なことになりますので注意が必要です。
しかしながら滝の上の状態をそのまま見ることが出来るのも、この場所ならではです。またここからの景観は美しいものがあります。
あまり日本で紹介されていないためか、ほとんど日本人は来ない場所です。それでも欧米人の観光客は多く、バスの停留所もある無料の駐車場付近では多くの土産物店がありますので、他の観光地と同じように楽しむことが出来ます。
滝の景観の美しさだけではなく、滝の水源地まで行けるカンチャナブリのサイヨーク・ノイ滝。そして旧日本軍の泰緬鉄道の痕跡が残されている場所であり、日本人も無縁ではありません。
ぜひここまで足を運んでみてはいかがでしょうか。
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