アルヒル桟道橋はタム・クラセー桟道橋(Tham Kra Sae Bridge)とも言われます。日本軍の指揮により泰緬鉄道として、ミャンマーからタイまで約415キロの鉄道が敷かれましたがその一部にあたります。現在は鉄道ナムトック線として運用されています。
なお、泰緬鉄道は旧日本軍において「泰緬連接鉄道」と呼ばれていましたが、今では泰緬鉄道と呼ばれています。
クウェー川は正式にはクウェーヤイ川ですが、通称のクウェー川で通っています。戦時下の泰緬鉄道を描いた映画「戦場にかける橋」で有名になった橋がかかる川でもあります。
源流がミャンマーとの国境地帯にあり、そこから合流地点まで全長240キロと言われるタイの西部を流れる川です。泰緬鉄道を巡る旅をすると、何度もこのクウェー川に出合うことになります。
年中暑い南国のタイの旅。そこで川の流れを見ることが出来ると、清涼感でホッとした気持ちになれるかも知れません。しばし美しく流れるクウェー川と周辺を含めた絶景を楽しんでみて下さい。
鉄道脇にクラサエ洞窟がありその中に仏像があります。多くのタイ人が手を合わせる場所です。この洞窟は入口の印象とは違って奥がかなり深くまであります。進むほど狭くなり、腰をかがめながらでなければ通れない高さまで天井が低くなりますので、頭上にはご注意願います。
ここは大東亜戦争中の鉄道建設において、旧日本軍によってイギリス、オーストラリア人等の捕虜や周辺アジア人を含む現地労働者の宿泊場所の一つとされた歴史的経緯があります。
木造で出来た桟道橋は高さがかなりあり、迫力があります。安全のための手すりや柵は、ごく一部にしかありません。サンダルなどの不安定な履物の場合は十分な注意が必要です。
また、現在も鉄道として使われており、電車が通る時はよけなければなりません。電車の速度はかなり遅いのですが、慌てることのないように、こちらも十分にご注意下さい。
日本軍が指揮して敷設した泰緬鉄道はたくさんの批判があります。多くの捕虜や東南アジアの労働者が亡くなりました。
このアルヒル桟道橋も崖と川の間に作ったとはいえ、鉄道を通すためには岩肌を削る過酷な作業があり、今でもその痕跡を見ることが出来ます。短期間で敷設された鉄道工事では、多くの悲しい出来事があったのです。
そのような悲しい過去があったことを忘れてはいけないと感じますが、それでも戦時中のものが今でも使われている事実が、悲しい出来事を乗り越えていると言えます。
木造で基礎が作られ、崖と川に挟まれたスリルあるアルヒル桟道橋は、今は有名な観光地となり、世界中から多くの人が集まって笑顔で記念写真を撮る名所となっています。
旧日本軍が指揮した泰緬鉄道であり、クラサエ洞窟を含んだ歴史を感じられる場所。今も鉄道として使われているカンチャナブリのアルヒル桟道橋に足を運んでみましょう。
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(2024/10/14更新)
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