お土産屋さんで見かける台湾の名菓パイナップルケーキは、一口サイズだったり5センチぐらいのものが多いですよね。しかし、写真のようなビッグサイズのものが存在するんです。これ一つで普通のパイナップルケーキ約20個分もあります!一番大きなサイズは直径約23センチ!…ということは普通の4倍以上はあります。どうしてこんなに大きいのか、どうしてお土産屋さんでは売っていないのか、気になりますよね。
このパイナップルケーキ、実は「囍餅」という名前。よく見ると表面に「囍」の文字が書かれています。「囍餅」の「囍」は喜ぶという文字が二つ重なっている「ダブルハピネス」という文字です。「喜びが重なる」という縁起がよくおめでたい文字なので、結婚の際によく使われます。
「囍餅」とは、結婚の引菓子として使われるお菓子で、結婚が決まると新婦側から親戚や知り合いにこのお菓子を配ります。喜びを分け合うという意味が込められているんです。つまり、「囍餅」は、とっても縁起のよい、幸せのお菓子なんです。
台湾全土でも、この「囍餅」屋さんが集まっているのが、台湾中南部に位置する雲林県北港鎮。北港にある大きな媽祖廟「朝天宮」の前の通りは、古くから続く「囍餅」のお店が集まっているまさに囍餅ストリート!台湾でおめでたい縁起のいい色といえば赤ですが、写真のようにお店はまさに赤尽くし!台湾各地から「囍餅」を求めて北港の町へやって来る人もいるそうです。
北港で売られている「囍餅」は、どのお店のものもレトロな中華風パッケージで、
これぞ台湾!という感じのデザイン。お土産にピッタリです。囍餅の値段は、お店やサイズによって異なりますが、直径約17センチの一斤(600グラム)のもので100〜120元(日本円約400〜480円)ぐらいです。小さく切って20個取れると考えたら、お値段もお手頃ですよね。
囍餅ストリートの中で、二百年もの歴史があると言われている「長益食品行」は「朝天宮」に向かって右手側にあるお店です。「長益食品行」で売られているのは、大きな囍餅だけではなく、ミニサイズのパイナップルケーキや小豆、緑豆、蓮の実、クルミなどの餡の入ったもの、更には豚肉やカレー味などまであります。試食もさせてもらえるので、いろいろな味に挑戦してみてください!
雲林縣北港鎮へは、台湾高速鉄道(新幹線)嘉義駅で下車し、「台湾好行-北港祈福線」に乗ると媽祖廟「朝天宮」近くに止まります。
皆さんも巨大なパイナップルケーキ、縁起のよい幸せのお菓子を訪ねて、北港へでかけてみませんか。
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(2024/12/12更新)
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