村山市の最上川三難所そば街道から南へ数キロの場所に、河北町谷地はあります。町内にある約20軒のそば店で「冷たい肉そば」をいただくことができます。
その中でご紹介するのは、町内に支店・分店も有り、地元の人々にも大人気の「いろは本店」の冷たい肉そば。
この他のお店もどこも個性豊かなので、谷地の肉そば会作成のガイドマップを片手に食べ歩きして、それぞれのお店の味の違いを味わってみては。
こちらがいろは本店の冷たい肉そば。鶏肉で取ったダシの濃い目のタレに黒い田舎そば。上には、固めの鶏肉のチャーシューと刻みネギ。脂っこさは無く、コシの強い田舎そばは、常温のためスルスルいただけます。肉の歯ごたえもいいアクセントとなっています。
そば以外にも、同じタレで肉中華・肉うどんも選択可能ですが、人気は「冷たい肉そば」。冷たいと言っても、同じ山形市の冷やしラーメンのように氷を入れるわけでなく常温です。温かい肉そばも選べるのですが、冬でも、地元の人はやはり「冷たい肉そば」を好んで食べます。
戦前、河北町のそば屋で、お酒を飲んだお客さんが、つまみにしていた馬肉の煮込みをそばにかけて食べてみたところ、思いのほか美味しかったというのが肉そばルーツです。戦後馬肉が手に入らなくなり、鶏肉に代わり、肉をつまみに酒を飲み、しめのそばが伸びないように、冷たいタレをかけるようになり広まったといわれています。
写真は、地元企業キッチンべにばなの「山形県かほく冷たい肉そばのタレ(鶏肉入り)」の缶詰です。
道の駅河北ぶらっとぴあや、町内の酒店などで購入できるので、お土産にもおすすめ。そばだけでなく、中華麺やうどん、そうめんなどの乾麺も売っています。
河北町では「冷たい肉そば」で地域活性化をということで、「かほく冷たい肉そば研究会」が立ち上がり、2011年よりB-1グランプリに出場しています。2014年の「B-1グランプリin郡山」では、堂々の8位にランクイン。B級とは言わず、もっと多くの人に味わっていただきたい逸品です。
河北町は、べに花の里です。かつて最上川の舟運でべに花の集散地として栄えました。町内の「紅花資料館」ではべに花染め体験もできます。また月遅れの4月2〜3日に谷地ひな祭りが開催され、時代雛の公開などがあります。
東北中央自動車道の終点、東根インターチェンジから車で7分。また山形空港から車で15分。山形新幹線さくらんぼ東根駅から車で20分と、アクセスも便利。尾花沢市の銀山温泉へ行く際、またご紹介したそば街道へ行く際に立ち寄るのに便利な場所です。
河北町谷地の「冷たい肉そば」をぜひ、一度お試しあれ!
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(2024/12/14更新)
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