写真:渡部 洋一
地図を見るアドリア海の干潟に築かれた人口の島々によって形成される、美しき世界遺産ベネチア。「水の都」の名の通り、街には大小150以上の運河が張り巡らされています。
その中でも最大のものが、大運河「カナル・グランデ」。街の中心部を大きなS字を描いて蛇行し、自動車の乗り入れが禁止された市内で交通の大動脈としての機能も有する、まさにベネチアのメインストリートとも言える運河です。
写真は、後述のリアルト橋から撮影したものです。水面には往き交う船、時には昔ながらのゴンドラも浮かび、両岸には中世から残る歴史的建造物の数々が立ち並ぶカナル・グランデの風景は、「水の都」の真骨頂とも言える魅惑の絶景。ベネチアを訪れたのなら絶対に押さえておきたい必見スポットです。
写真:渡部 洋一
地図を見る水の都、ベネチアの市内に架かる橋の数はなんと400以上!その中で最も美しいとされるのが、街のシンボルである「リアルト橋」です。
長さ約48メートルは、カナル・グランデに架かる4つの橋の中でも最大規模。13世紀に建設された当初は木造の跳ね橋でしたが、その後侯爵のパレードの見物に訪れた群衆の重みで落下。現在の姿は、16世紀に大理石造りで架け替えられたもので、世界遺産「ヴェネツィアとその潟」の構成要素の一つとなっています。
大理石の威厳漂う純白の橋は「白い巨像」とも呼ばれ、現在では土産物屋も立ち並ぶベネチア屈指の観光名所として人々に親しまれています。
写真:渡部 洋一
地図を見る前述のリアルト橋と並んでベネチアのシンボルと言えるのが、「世界で最も美しい広場」と称される「サン・マルコ広場」です。大理石の建造物、回廊に囲まれており、別名「大理石造りのサロン」とも呼ばれます。
世界遺産「ヴェネツィアとその潟」の構成要素の多くはこのサンマルコ広場周辺に集中しており、サン・マルコ大聖堂、ドゥカーレ宮殿、現存する世界最古の喫茶店とも言われるカフェ・フローリアンなど広場には見所が目白押し。ベネチア観光のハイライトとなること間違い無しの必見スポットです。
写真は、広場に建つ高さ96.8メートルの「サン・マルコの鐘楼」に設けられた展望台から見下ろしたサンマルコ広場です。世界一美しい広場と、水の都ベネチアの全景を俯瞰で堪能するなら、是非鐘楼に登ってみましょう。
写真:渡部 洋一
地図を見るサンマルコ広場と運河を隔てた向かい側にある小さな島、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に、美しい修道院があります。ルネッサンス様式の古典的な教会建築「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」です。
天に突き刺さるかのような美しい鐘楼が印象的で、島の外から眺めても楽しむことができますが(特にサンマルコ広場付近から見ると美しくなるように計算されています)、船で島へと渡り見事な建築を間近で堪能するのもおすすめです。
写真:渡部 洋一
地図を見る最後にご紹介するのが、その独特すぎる形状が印象的な「コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段」です。
15世紀に造られた宮殿に付随するルネッサンス様式とゴシック様式が入り混じった外階段。「ボーヴォロ」とはベネチアの方言で「かたつむり」のことであり、連続したアーチが螺旋状に連なっていることからその名が付けられました。
「水の都」を感じることはできないけれど、これも間違いなくベネチアが持つ顔の一つ。この街の変わった一面として、是非とも見てみたい不思議な階段です。
世界遺産登録件数世界一を誇るイタリアの中でも、一際強い存在感を放つベネチアの街。中世には地中海貿易で繁栄を極めた独立共和国として、現代では世界中の旅行者が憧れる一大観光地としてその名を馳せる「水の都」で、特に必見と言える5つのスポットをご紹介しました。
もちろん、今回ご紹介した5カ所以外にもベネチアには見所が目白押し。街に色濃く残る中世の香りとアドリアの海風が混じり合う魅惑の世界が、今日も旅行者を待っています。
ベネチアへのアクセス等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。また、今回もご紹介した「サンマルコ広場」についてさらに詳しくご紹介した「ベネチア観光のハイライト!サンマルコ広場(世界遺産)を楽しみ尽くす!」も、同じく記事下部の「MEMO」よりご覧いただけます。
この記事を書いたナビゲーター
渡部 洋一
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