写真:東郷 カオル
地図を見る今回ご紹介する茶菓円山があるのは八坂神社の奥に広がる円山公園の一角。あまりにもひっそりとしたその外観は「一見さんお断り」の料亭のような佇まい。
ですが、勇気を出して戸を引いて中に入ってみてください。素晴らしい日本建築とお茶の精神、そして美味しい和菓子の雅な世界が広がります。
写真:東郷 カオル
地図を見る茶菓円山は、もともと料亭だった数寄屋造りのお店を居抜きでそのまま使っています。1階にはカウンター席が10席少々。料亭だった時のまま使われているカウンターは、料理を出すために広く設計されていてゆったり。天井や壁、床(とこ)などには茶の湯の精神を感じることができます。カウンター内には大きな釜と水屋が備わっており、普通の和カフェとは一線を画します。
お店によると、店内で新しく新調したのは椅子くらいで、あとはほぼ前の料亭のままだとのこと。日本建築の素晴らしさと日本の美意識を感じずにはいられないお店です。
写真:東郷 カオル
地図を見る茶菓円山の和菓子はどれも極上。今回ご紹介するのは一年を通して人気の福蜜豆。白蜜と黒蜜がついてきますが、まずは白蜜で。先に黒蜜をかけると、味が強いので必ず先に白蜜をかけましょう。豆も素材の味がしっかりとしていて上質。紫花豆、白花豆、紅絞り豆、青えんどう豆など種類豊富。同じ豆でもそれぞれが全く違った味わいで、素材の奥深さを感じる和スイーツです。
お抹茶をオーダーすると茶わんが選べますので、お好きな器で丁寧に点てられたお抹茶をいただけます。お抹茶以外は急須が選べ、こちらも個性豊かな作家さんの素敵な焼き物が楽しめます。
季節の生菓子と創意工夫を凝らした甘味。茶釜から汲んだお湯で丁寧に点てられるお茶。全てが上質で、極上の空間を生み出しています。
全ての種類をいただいてみたいという欲求と、あの空間にもう一度身を置きたいという思いが生まれ、足しげく通いたくなるお店です。
茶菓円山は場所がちょっとわかりにくいかもしれません。知恩院のほうから入ると、ところどころ目立たないですが小さな案内標識が出ていますので、気を付けて探してみてください。
一見カフェには見えませんので、たまたま通りかかった人が入ることは稀。その分、混雑もせず、ゆったりとした贅沢空間が味わえます。
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(2023/12/8更新)
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