写真:泉 よしか
地図を見る根津、千駄木とともに谷根千(やねせん)の愛称で親しまれる「谷中」。今回はこの谷中を一時間で歩ける簡単なコースをご紹介します。東京駅や成田空港にも出やすい立地なので、東京観光からのお帰り前の隙間時間にもぴったりですよ!
見どころは、13本もの線路が併走する日暮里駅、雑誌のグラビアを飾ることも多い夕やけだんだん、レトロ昭和な商店街・谷中銀座、角界を揺るがすお家騒動の舞台となった瑞輪寺、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜公の眠る谷中霊園です。
それでは出発しましょう!
写真:泉 よしか
地図を見るまず日暮里駅から歩きはじめましょう。
日暮里駅はJR東日本の山手線、常磐線快速、京浜東北線、京成電鉄の京成線、成田スカイアクセス線、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーなどが乗り入れています。南口から外に出て、線路に沿って北方向に歩きながら振り返ってくださいね。高い位置からスカイツリーがよく見えますよ!
そして駅舎の北側に路線橋があります。ここはなんとJRと京成線の上り下り合わせて13本もの線路が並んでいる様子が見られるんです! 実は日本最多併走区間なので、ここで写真を撮っている人もたくさんいます。
ここからは線路を背にして広い通りを西へ進みましょう。この通りは御殿坂という名で、右手には本行寺、経王寺、延命院といったお寺があります。もともと谷中というのは門前町として発展してきた場所なんですね。
写真:泉 よしか
地図を見る通りをさらに進んでいくと、目の前で道が二股に分かれています。どちらに行きましょうか。
大丈夫。どちらに進んでもほぼ同じ場所に着きますよ。でもせっかくだから右へ進んでみましょう。
左の道は七年坂といい、そちらもなかなか雰囲気があるのですが、右へ進めば有名な「夕やけだんだん」と呼ばれる36段の幅の広い石段に出ます。ちょうどここは石段の下が谷中銀座の入口真正面にあたるので、夕やけだんだんはこのルートで一番有名な写真スポットです!
石段を下りれば谷中銀座の商店街が軒を連ねています。
昭和の雰囲気を色濃く残した昔ながらの店が多く、「こんにちは」「いらっしゃい」と掛け声がとんでいます。食べ歩きもいいですし、レトロな雰囲気を写真に撮るのもお勧めです。やはり観光客が多い商店街なので、カメラを出しやすい雰囲気です。
なお有名なかき氷の「ひみつ堂」は、夕やけだんだんを下りてから、「谷中ぎんざ」と書かれたゲートを潜らずに、その手前の十字路を左に曲がるとあります。
写真:泉 よしか
地図を見る商店街を抜けて突き当りまで来ると、次は左に曲がります。そして350mほど進んでいくとやがてまた比較的広い道にぶつかります。変形十字路になっている場所です。
このぶつかった道は三崎坂。何の変哲もない道に見えますが、この道沿いにもぽつぽつと洒落た雑貨屋や喫茶店があります。東へ進みながら一休みするのも良いでしょう。
三崎坂を上りながらちょっと寄り道してみましょう。左手に初音幼稚園が見えてきたら右に曲がります。そして石材屋さんを過ぎたところでもう一度右に曲がると見えてきたお寺は瑞輪寺です。
相撲が好きな人にはよく知られた、いわゆる昭和50年の「押尾川の乱」の舞台になったお寺で、親方の後継者問題で揉めて二所ノ関部屋を飛び出した押尾川親方(元大関・大麒麟)は、弟子とともにこの瑞輪寺に籠城し、最終的に押尾川部屋創設にこぎつけました。
再び三崎坂に戻りましょう。東に進むとやがてまた突き当りに出ます。道なりに右へ進まず正面の細い道をさらに進むと、谷中霊園の一角に出ます。
谷中霊園は墓地でもありますが、中央を抜ける桜並木は地元の人たちのお散歩コースになっていて、公園のように使われています。もちろん桜の並木ですから春は満開の桜の花が、秋は落葉が楽しめます。そして谷中霊園には江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜や日本画家の横山大観、日本資本主義の父と呼ばれた実業家の渋沢栄一など有名な人たちのお墓もあります。
桜並木を通り抜けて真っ直ぐ進むと、そこは最初に出発した日暮里駅です。一周ほぼ1時間のお散歩、お疲れ様でした!
日暮里駅から歩いて約1時間の谷中一周コース。途中、夕やけだんだん、谷中銀座商店街、瑞輪寺、谷中霊園などの見どころがあったと思います。
もちろん途中で脇道に入ってみたり、レトロな喫茶店で休んでみたり、新しい発見をしながら2時間、3時間コースにして歩いてみるのもいいですね。
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(2023/11/28更新)
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