キューバでノーベル賞作家ヘミングウェイゆかりの地を訪ねる!

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キューバでノーベル賞作家ヘミングウェイゆかりの地を訪ねる!

キューバでノーベル賞作家ヘミングウェイゆかりの地を訪ねる!

更新日:2016/02/12 17:16

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師

1961年に米国と断交し、54年ぶりに国交を回復させて今注目の集まるキューバ。
キューバと聞いて思い浮かべる作家と言えば、「老人と海」を始め、「日はまた昇る」や「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」などの名作を生んだことで知られるヘミングウェイではないでしょうか?
今回は彼が人生の3分の1を過ごしたキューバに残る、ヘミングウェイゆかりの地をご案内致します。

フロリディータ

フロリディータ

写真:大竹 進

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キューバの首都ハバナ市内には、ヘミングウェイゆかりの場所が幾つもありますが、お酒好きだった彼がいつも顔を見せていたのが、セントラル公園近くにある「フロリディータ」です。
彼がここでいつも注文していたのは砂糖抜きのダイキリ「パパ・ヘミングウェイ」。
彼は今も自分のお気に入りの席で、来店者を眺めながら穏やかに微笑んでいます。

もう1軒のお気に入りが、カテドラル広場からほど近い「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」で、ここでは砂糖抜きの「モヒート」を注文していました。
この店の壁には、彼が書いたとされる「私のモヒートはボデギータ、ダイキリはフロリディータ」の落書きがあります。

コヒマルの港

コヒマルの港

写真:大竹 進

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ハバナから東へ7キロほど進むと、ヘミングウェイの小説「老人と海」の舞台になった所として有名な、小さな漁村コヒマルに辿り着きます。
釣り好きだったヘミングウェイの愛艇「ピラール号」も当時はこの港に係留され、彼はいつもここから釣りに出掛けていました。

ヘミングウェイが始め、カストロ前議長が優勝したこともあり、現在も尚毎年開催されている世界的なカジキの一本釣り大会「ヘミングウェイカップ」もここが舞台になりました。

港に面した公園には、村民たちがヘミングウェイを偲び、スクリューなどを供出して制作した彼の胸像が、海を眺めながら静かに佇んでいます。

また隣には小さな要塞があり、内部を見学することもできます。

ラ・テラサ

ラ・テラサ

写真:大竹 進

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「ラ・テラサ」は、ヘミングウェイがコヒマルに来るたびに訪れた彼行きつけのレストランです。
店内左奥の海の見えるテーブルが彼の指定席で、今でも彼の小さな胸像が窓際に置かれています。

店内には「ヘミングウェイカップ」でカストロ前議長が優勝した時の、ヘミングウェイとのツーショット写真や、ヘミングウェイの愛艇「ピラール号」の船長であったグレゴリオさんの肖像画などが飾られています。

ヘミングウェイ博物館(フィンカ・ビヒア)

ヘミングウェイ博物館(フィンカ・ビヒア)

写真:大竹 進

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ハバナ郊外、サン・フランシスコ・デ・パウラの小高い丘の上にあるヘミングウェイが住んでいた白亜の邸宅が、現在はヘミングウェイ博物館として公開されています。
ヘミングウェイは、61年にわたる生涯の3分の1以上に当たる22年もの間をキューバで過ごし、多くの作品をこの地で書き上げました。

邸宅内部には入ることができませんが、周囲の窓やドアが開けられているので、そこから室内の様子を見ることができます。
「老人と海」を書き上げた部屋、立ったまま打ったというタイプライター、8000冊にも及ぶ蔵書などが、当時のまま保存されています。

有名人の邸宅が本人の没後、博物館になる例は多くありますが、ヘミングウェイ博物館は一般的な遺品の他に、壁に多くの動物の剥製が掲げられていることが特徴的です。
狩猟好きだったヘミングウェイが、アフリカなどのサファリなどで仕留めた動物が、リビングや食堂などあちこちの部屋の壁から首を伸ばしています。

ヘミングウェイ博物館の別称であるフィンカ・ビヒアとは望楼のある別荘との意味で、広大な敷地には4階建ての塔があり、最上階からは遥かにメキシコ湾も望むことができます。

また庭園の一角には愛艇「ピラール号」が保存されていて、船尾に備え付けられたトローリング用の椅子を眺めていると、大物を釣り上げようとリールを巻き上げている彼の姿が目に浮かぶようです。

コブレの聖母寺

コブレの聖母寺

写真:大竹 進

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キューバの東南部にあるキューバ第二の都市サンティアゴ・デ・クーバ郊外にコブレの聖母寺があります。
ヘミングウェイの小説「老人と海」の中に、主人公の老人が「この魚を釣り上げて持ち帰る事が叶ったら、コブレの聖母マリアにお詣りすることを誓ってもいい」とつぶやく場面がありますが、それがこの聖母寺です。

キューバの守護神であるカリダーと呼ばれる褐色の聖母像が安置され、キューバ人にとっての聖地で、かつてローマ法王も訪れています。

聖母像は35cmほどで、大きなものではありませんが、祭壇中央部に安置され、黄金のマントをまとって幼子イエスを抱き抱えている姿は威厳に満ちたものです。

ノーベル文学賞を受賞したヘミングウェイが、ノーベル賞のメダルをここに奉納したことでも知られ、それに因んでスポーツ選手などが奉納した沢山のメダルが堂内に置かれています。

おわりに

長年アメリカと国交断絶し、経済封鎖を受けていた、カリブ海の社会主義国家キューバ。
そのためキューバ国内では、1950年代にタイムスリップしたようなアメ車が普通に走っています。

ヘミングウェイがキューバを離れ、アメリカに帰国したのが1960年ですから、ひょっとするとあなたがハバナで乗るタクシーは、かつてヘミングウェイが乗ったことがある車かも知れません。
そんなことを考えると、ヘミングウェイがとても身近に感じられませんか?

ヘミングウェイゆかりの地を訪ねるだけではなく、彼が生きた時代を今も尚体感できるキューバですが、しかしその時間はそう長くは無いかも知れません。
それはアメリカと国交回復し、急速に変化することが予想されるからです。
貴重な体験ができる今の内にキューバを訪れ、ヘミングウェイの生きた古き良きキューバを、是非あなたも味わってみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/16−2015/01/28 訪問

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