福島県檜枝岐村から行く!東北最高峰・燧ケ岳と尾瀬沼トレッキング

| 福島県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

福島県檜枝岐村から行く!東北最高峰・燧ケ岳と尾瀬沼トレッキング

福島県檜枝岐村から行く!東北最高峰・燧ケ岳と尾瀬沼トレッキング

更新日:2016/03/05 17:33

なべ部 FGのプロフィール写真 なべ部 FG

東北最高峰・燧ケ岳と、その麓に広がる花咲く湿原・尾瀬沼。これを巡る贅沢で変化に富んだコースをご紹介します。群馬、新潟、福島の三県の境に位置する尾瀬エリアに行くルートのうち、燧ケ岳と尾瀬沼を巡るには、距離が近く駐車場からのアクセスが楽な、福島側の玄関口・檜枝岐村側からが便利。燧ケ岳は夏でも残雪が残る険しい山ですので、秋が最適です。初心者の方には整備された木道を歩く尾瀬沼周遊コースをお薦めします。

御池駐車場の最奥にある登山口からスタート

御池駐車場の最奥にある登山口からスタート

写真:なべ部 FG

地図を見る

燧ケ岳への登山ルートのうち、尾瀬ヶ原の見晴からの見晴新道は、2013年9月の台風の影響で、通行できません。選択肢としては、尾瀬沼から岩場を直登するナデッ窪、緩やかな長英新道、御池駐車場からの3ルート。御池から池塘地帯を通過する登り+長英新道で緩やかに下り尾瀬沼へ、というのがお薦めルートです。

檜枝岐村(車)⇒御池駐車場(徒歩)⇒燧ケ岳(長英新道・徒歩)⇒尾瀬沼(徒歩)⇒沼山峠(バス)⇒御池駐車場

スタートは御池駐車場(料金1回1000円)からですが、約400台の駐車場が満車時には、5キロメートル手前の七入駐車場(無料)を利用し、シャトルバスで御池まで移動することになります。連休などの混雑時にはご注意ください。
バスを利用する場合は、会津鉄道会津高原尾瀬口駅から御池駐車場まで1時間50分で、料金は2080円です。シーズン中の週末に運転する、東武鉄道の夜行列車「尾瀬夜行23:55」を利用すると、会津高原尾瀬口駅を経由し、駐車場に早朝到着できます。

ロッジや休憩施設と反対側の駐車場の奥からスタート。すぐに燧裏林道との分岐があり、左の燧ケ岳登山道へ。山頂まで約4.5キロメートル、標準で3時間半の道のりです。登りの樹林帯と、木道の両脇に池塘が広がる平坦な広沢田代と熊沢田代を進んでいきます。

頂上は俎ー(まないたぐら)標高2346メートルと柴安ー(しばやすぐら)標高2356メートル

頂上は俎ー(まないたぐら)標高2346メートルと柴安ー(しばやすぐら)標高2356メートル

写真:なべ部 FG

地図を見る

熊沢田代から先、7合目以降は、岩がゴロゴロの急なガレ場があったり、道を間違えやすいと注意書きのある枯れ沢がいくつもあったりする地帯。雪渓が夏でも残る場所です。斜面の横断や、えぐれた沢では注意深く前進する必要があります。急な登りを越え、先に到着するのは2つある頂上のうち俎ー(まないたぐら)。ゴツゴツした岩の上に石の祠が並びます。こちらから尾瀬沼の姿が見下ろせます。

もう一つの頂き 柴安ー(しばやすぐら)は、一度下って、また登り返した場所で片道約20分です。大岩の脇を通り、二等三角点がある山頂に到着します。こちらが俎ーより約10メートル高い標高2356メートルの最高地点で、墓石のような燧ケ岳山頂と刻まれた立派な石柱があります。晴れていれば、眼下に尾瀬ヶ原が見渡せます。

尾瀬沼を見下ろしながら長英新道を下山

尾瀬沼を見下ろしながら長英新道を下山

写真:なべ部 FG

地図を見る

再び俎ーへ戻り下山します。ここで分岐。ハラ(尾瀬ヶ原)、ヌマ(尾瀬沼)、ミイケ(御池)と赤くスプレーされた岩を確認し、ヌマの長英新道方面へ。眼下のミノブチ岳越しの尾瀬沼を見ながら、岩場を下りていきます。
ナデッ窪との分岐点の標柱に、俎ーから0.3キロ。尾瀬沼まで4.2キロの表示と登る人用に追加された長英新道8合目。ミノブチ岳からは、尾瀬沼がさらに大きく見えます。

急坂に設置された木造の階段を下り、尾瀬沼の姿が徐々に近づきます。次第に樹木が生い茂り、眺望が奪われ、単調な下りに。所々、ぬかるみや滑りやすい粘土質のルートがあり注意が必要です。下りきってからも尾瀬沼の姿はなかなか見えず、時おりキノコが顔を出す森の中を歩み続け、4.5キロ、約2時間で尾瀬沼の分岐点です。

ビジターセンターがある尾瀬沼東岸エリアへ

ビジターセンターがある尾瀬沼東岸エリアへ

写真:なべ部 FG

地図を見る

分岐点から左の尾瀬沼ビジターセンター方面へ向かいます。樹林帯に入ると、シカ防止柵が設置されています。大江湿原の食害防止のためです。沼山峠登り手前にも同じく設置され保護されています。視界が開ける先の東岸分岐を右へ向かい、長蔵小屋などの建物があるにぎやかな尾瀬沼東岸へ。お土産購入や飲み物・軽食もある売店があり、トイレ休憩や尾瀬沼ビジターセンター見学が可能。ビジターセンター入口前には、写真のように望遠鏡が置かれ、燧ケ岳方面を仰ぎ見ることができます。

尾瀬沼の三本松から大江湿原経由で沼山峠へ

尾瀬沼の三本松から大江湿原経由で沼山峠へ

写真:なべ部 FG

地図を見る

沼山峠方面へは、燧ケ岳を左に見ながら、大江湿原を進みます。初夏には一面黄色いニッコウキスゲの大群落が広がる場所です。秋には草紅葉が金色に光り輝き、青いオヤマリンドウが時おり見られます。沼山峠へしばらく登ると、最後に尾瀬沼の姿が見える展望台。そこから木道を下り、沼山峠の登山口・休憩所へ到着します。

尾瀬沼東岸から片道約1時間の、木道が整備され歩きやすいルートです。ここから御池駐車場までシャトルバスを利用し、約20分(料金520円)で御池に到着します。くれぐれも、シャトルバスの最終時刻を確認して、時間に余裕をもって間に合うように行動してください。

御池を朝出発し、沼山峠に到着してシャトルバスで夕方戻るという日帰りでも楽しめるコースです。もっとゆっくりと楽しみたい方には尾瀬沼エリアの山小屋一泊や、前後に檜枝岐温泉一泊もご検討ください。

燧ケ岳に登るのは難しいという方には、尾瀬沼周遊コースをお薦めします。シャトルバスを利用し、沼山峠から大江湿原経由で尾瀬沼を一周するコースなら、山歩きに慣れない人でも、楽しめます。(尾瀬沼山荘がある三平下から沼尻へ向かう尾瀬沼南岸ルートには、木道破損の迂回やぬかるみが一部あります。また、沼尻休憩所は2015年9月の火災で使用できません。ご注意を!)

おわりに

尾瀬エリアは冬季は閉ざされ、残雪の残る5月から雪が降り始める10月下旬にかけてのみ立ち入り可能です。水芭蕉やニッコウキスゲ、秋の紅葉の時期には多くの人でにぎわいます。できれば混雑する週末を避け、平日に訪れることをお薦めします。
豊かな自然環境を守るために、木道を外れ湿原内に立ち入ったり、動植物を採取したり、ゴミの投げ捨てたりするマナー違反は慎みましょう。

また、尾瀬沼でも標高は1600メートル以上ある山岳地帯です。気温は、東京と比較して、日中で5度、朝晩で10度低くなります。また、雨が多い場所ですので、夏でも上着や雨具を準備しましょう。沼山峠から尾瀬沼往復の木道を歩くコースであればスニーカーでも大丈夫ですが、燧ケ岳登山には、必ず登山靴で、また残雪が多く残る時期なら軽アイゼン等の装備も準備しましょう。

2015年5〜6月には、御池駐車場と沼山峠間のシャトルバスが一部道路陥没のため運休しました。また9月の大雨被害で周辺道路の通行止めもありました。交通情報をご確認のうえ、無理のない計画でしっかり準備して出かけましょう。

遥かな尾瀬の自然を満喫しませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/04 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ