さがり雛がかわいすぎる!! 山口市阿知須「ひなもん」まつり

さがり雛がかわいすぎる!! 山口市阿知須「ひなもん」まつり

更新日:2018/01/22 15:37

山口市阿知須。2001年の夏に山口きらら博が開催された場所と言えば「あぁあそこか」と思い出される方も多いのではないでしょうか。阿知須は「居蔵造」と言われる土蔵造りの建物が数多く残っている素敵な町で、2月の上旬から中旬にかけて「阿知須ひなもんまつり&街角ぎゃらりー」と題しておまつりが毎年開催されています。かわいらしい「ひなもん」は古い街並みにとても良く似合っており、癒やされますよ!!

「ひなもん」って?

「ひなもん」って?
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わぁ!! かわいいですね〜。写真は阿知須「ひなもん」のうちの1つです。
ひなもんとは、山口県山口市阿知須地区にて手作りで製作される吊るし飾りのことで、
阿知須の町興しを目的に福岡県柳川市の「さげもん」を手本として製作され始めました。子どもが生まれたお祝いや健やかな成長や長寿を願って送られる愛らしい人形等で、ちりめんや古布で作られています。最近では作り方を簡素化したりアレンジしたりされているそうで、「ひなまつり」と「さげもん」をかけて「ひなもん」と名付けられ、阿知須オリジナルのものとなっています。

2005年から阿知須町商工会の支援のもとで「ひなもんまつり」がはじまり、現在は「阿知須ひなもんまつり&街角ぎゃらりー」として一足早めの春を感じさせる風物詩としてすっかり定着しました。期間は1週間程度と短いのですが、毎年たくさんの方が訪れます。

「ひなもん」って?
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古い着物を縫い直して作った動物や花から小さな手まりまで、いろんな種類のひなもん(吊るし飾り)があります。1つの小さな手まりで数分、ツルやカメなどの手が込んだものは2日間は製作に時間がかかるそうですよ。会場では所狭しとカラフルなひなもんがつり下げられており、訪問者の目と心を和ませてくれます。
会場には各種ひなもんづくりの体験コーナー等もありますので、挑戦してみてはいかがでしょう。

「ひなもん」って?
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こちらは、旧中川家住宅 (愛称 阿知須いぐらの館)です。
ひなもんの一つ一つはとても小さなものですが、それがまとめて吊り下げられると豪華で見応えがありますね。また、こちらでは琴のコンサートなどのイベントも期間中に開催されますので、時間を合わせて訪問されるのもいいかと思います。

街中がギャラリー

街中がギャラリー
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「ひなもん」は、阿知須商店街の呉服店・家具店のショーウィンドゥや民家など地域内30か所以上の場所で飾られています。会場の案内図がもらえますので、チラシを片手に散策されるのがおすすめ。寒い日でも建物の中に入り込めば暖かいので大丈夫。おなかがすいたら、お茶を飲んだり軽食できるコーナーなどもありますので安心。

2018年の開催は02月08日〜2018年02月12日。9時30分〜15時30分の予定です。
※会場は出入り自由です。

「居蔵造り」の街並みも

「居蔵造り」の街並みも
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会場となる阿知須は江戸中期から明治初期にかけて廻船業が栄えた町。「居蔵(いぐら)造り」と言われる漆喰で塗り固めた独特のなまこ壁など、火事から家を守るための防火機能に優れた建物が並ぶ古い街並みが残っています。ひなもんを楽しみながら、これらの建物も一緒に見学されたらと思います。

かわいい「ひなもん」で癒やされよう

山口県内、ほかにもたくさんの場所でひなまつりのイベントが開催されていますが、「ひなもん」と呼ばれるのはここ阿知須だけ。町興しとして取り入れられたひなもんも、今では皆様に愛される郷土民芸品にすっかり定着しました。
ここで掲載した写真はほんの一部ですので、ぜひ現地に行って一つ一つ手作りのかわいい「ひなもん」でいっぱい癒やされてくださいませ。

阿知須会場へのアクセスですが、JR宇部線阿知須駅で下車されると駅前周辺一帯が会場となっています。車だと山口宇部空港から約15分。新幹線新山口駅からも約15分程度です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/08 訪問

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