地ビールと温泉両方を堪能できるホテル!岩手・沢内銀河高原

地ビールと温泉両方を堪能できるホテル!岩手・沢内銀河高原

更新日:2018/04/05 17:46

岩手県の県庁所在地、盛岡市から車でおよそ1時間。奥羽山脈の山間に位置する西和賀町の旧沢内村に、「ホテル森の風 沢内銀河高原」があります。周囲の森にマッチした地上2階の、いかにも「高原のリゾートホテル」という雰囲気の建物です。今回は、出来立ての地ビールと温泉の両方を同時に堪能できるホテル、沢内銀河高原を紹介します。

※沢内銀河高原は、2017年11月から都合により休館しています(再開時期未定)。

「特別豪雪地帯」にある温泉リゾートホテル

「特別豪雪地帯」にある温泉リゾートホテル

提供元:ホテル森の風 沢内銀河高原

http://www.gingakogen.com/index.html

沢内銀河高原のある西和賀町は、国指定の特別豪雪地帯であることで知られており、冬は雪がかなり多いです。沢内銀河高原の周囲もかなり雪が積もりますが、自前の除雪車がフル稼働し、休業することなく通年営業しています。

部屋はツインルームが主体ですが、その他にデラックスツイン、トリプル、ロフト付きの部屋や和洋室など多彩なスタイルの部屋があります。どの部屋も自然の中にあるホテルらしく、木のフローリングが印象的なのんびりできる雰囲気です。

沢内銀河高原は市街地から遠く離れているので、星空は殊の外きれいです。そこで、沢内銀河高原では毎日夜8時半から星空観察会を開催しています。

あの「銀河高原ビール」の醸造所が隣接!

あの「銀河高原ビール」の醸造所が隣接!

提供元:大友浩平

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「沢内銀河高原」という名前を聞いて、ビール好きの人はピンと来るかもしれませんが、ホテルに隣接して、岩手が誇る地ビールの一つ、「銀河高原ビール」の醸造所があります。銀河高原ビールは数ある地ビール醸造所の中でも生産量が多く、スーパーやコンビニなどに置いてあることも多いので目にする機会が多い地ビールですが、それらは全てこの山間の醸造所で造られています。事前予約は必要ですが、醸造所は見学することができます。醸造所内には大きな釜がいくつも並んでいて見応えがあります。

特別豪雪地帯に醸造所を造っては物流の面などで不利なのではないかと思われるかもしれません。でも、そのメリットは確実にあります。それは「水」です。有り余るくらいの雪が地下に浸透してろ過され、かつ地中のミネラル分が加わって湧き出す天然水が、西和賀町内には豊富にあります。この場所に銀河高原ビールの醸造所があるのも、敷地内にこの天然の伏流水があったからです。銀河高原ビールは全てこの伏流水で仕込まれます。

なんと!銀河高原ビールが飲み放題のプランも!

なんと!銀河高原ビールが飲み放題のプランも!

提供元:大友浩平

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沢内銀河高原ではもちろん、夕食時にこの銀河高原ビールを樽生で飲むことができます。とりわけおススメのプランは、この銀河高原ビールが60分飲み放題となるプランです。銀河高原ビール自体は先ほど書いたように瓶や缶で買えますし、樽生で飲めるお店もあります。でも、ここで飲む銀河高原ビールは、他のどこで飲むより美味しいです。

そう言えば、ビールは造っている現地で飲むのが一番美味しいらしく、長距離を移動したりすることで、味が変わったりすることがあるようです。地ビール醸造所の中には、それを嫌って100km以上離れたところには発送しないという所すらあります。

特に、銀河高原ビールはビール酵母がろ過されずに入っているビールですので、移動や保管の状況によっては味に変化が生じやすいビールと言えます。そのように考えると、どこにいてもこの岩手の山間で造っているビールが飲めるというのはありがたいことですが、それでもやっぱり現地で飲むのが一番なんですね。

そのようなわけで、沢内銀河高原に来たらぜひこの銀河高原ビールを飲んでみていただければと思います。特に、銀河高原ビールの中でも代表的なビールであるヴァイツェンというビール、苦みが少なくフルーティーな香りが特徴なので、大手メーカーのビールが苦くて苦手という方でも飲みやすいと思います。ビール好きの人にはもちろん、ビールはちょっとという人にもぜひ飲んでみていただきたいです。

夕食時に樽生で飲めるビールの種類は通常、このドイツスタイルのヴァイツェン、イギリススタイルのペールエール、ギネスと同じスタイルのスタウトの3種類ですが、これにさらに期間限定の樽生ビールが加わることもあり、それもまた楽しみの一つです。

湯上がりに出来立て地ビールの「極楽体験」!デザートにあの沢内名物「ビス天」も!

湯上がりに出来立て地ビールの「極楽体験」!デザートにあの沢内名物「ビス天」も!

提供元:ホテル森の風 沢内銀河高原

http://www.gingakogen.com/index.html

沢内銀河高原は温泉ホテルです。敷地内にアルカリ性単純泉の温泉が湧出していて、内湯と露天風呂、それにサウナがあります。そう、ここでは温泉に浸かってあったまって、その湯上がりに銀河高原ビールを飲むという「極楽体験」ができるのです。

温泉の入り口には、先ほど紹介した銀河高原ビールを仕込むのに使われる伏流水が飲めるコーナーもあります。飲んでみるととても美味しい水で、この水が銀河高原ビールを構成している重要な要素の一つであることがよく分かります。

夕食はハーフバイキングスタイルで、メインの料理はコースのようにその都度運ばれてきて、それ以外の料理は自由に好きなだけ食べられるという形式です。地元岩手の食材を使った料理がいろいろあって楽しめます。バイキングで食べられる料理の中には自家製のベーコンやソーセージなど、ビールに合いそうなものもいろいろあります。

デザートには、沢内村名物のビスケットの天ぷら、略して「ビス天」にバニラアイスが添えられたものが出ます。ビスケットを天ぷらにするなんてって思われるかもしれませんが、これまた美味しいんです。これもぜひ食べてみていただければと思います。

売店には、地元のお菓子や漬物などと共に、銀河高原ビールも置いてあります。特に、通常ネットショップでしか買えない限定ビールも置いてあります。この限定ビール、ネットショップではでケース単位でしか買えませんが、ここでは1本単位で買えるというのもうれしいですね。

無料送迎も完備!四季折々の表情を見せる沢内銀河高原

この沢内銀河高原、冬などは雪道に自信がないという人は行きづらく感じるかもしれません。でも大丈夫、沢内銀河高原では無料送迎もあります。予約時に無料送迎を希望する旨伝えれば、盛岡駅からホテルまで、無料送迎してくれます。

正確に言うと、盛岡駅西口29番乗り場からまず同じ系列の「ホテル森の風 鶯宿」行きの無料シャトルバス「銀河ライナー」に乗ります(9:40、14:50、16:50発)。約40分でホテル森の風 鶯宿に到着しますが、あらかじめ予約しておけばそこに沢内銀河高原行きのバスが待っているので、そこからそのバスに乗り換えます。ホテル森の風 鶯宿から沢内銀河高原までは約30分です。帰りも、ホテル森の風 鶯宿から盛岡駅に向かうシャトルバス(8:50、10:30、15:40発)に間に合うように送ってくれます。

沢内銀河高原は四季折々の表情を見せます。カタクリやミズバショウの花が咲く春、ブナの緑が目に眩しい夏、燃えるような紅葉の秋ももちろん素晴らしいですが、一面が白一色に包まれる冬もまた素晴らしいです。

四季が色合いごとガラリと変わる風景を愛でながら温泉に浸かり、出来立てのビールを味わう…、日常ではなかなか得がたい体験ができるのがこの沢内銀河高原であると言えます。

ぜひ一度足を運んでみていただければと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/08−2016/01/09 訪問

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