建立された3基の仏塔がワット・プラ・シーサンペットのシンボル的存在となっています。当時のアユタヤ王朝には王宮があり、こちらがその中で重要な寺院でした。
仏塔の建立はラーマティボディ2世(1472-1529)の時代とされています。東側の2基が建立されてラーマティボディ2世の父であったトライローカナート王と、兄のボーロマラーチャーティラート3世の遺骨がそれぞれ納められました。後にラーマティボディ2世が亡くなり、3基目が建立されて遺骨が納められたのです。
ここは敷地内に入ると最初に目に入ってくるので、記念撮影も手軽に行えます。なお、現在は寺院としてではなく、遺跡として残されている世界遺産となります。
並んだ仏塔を見ていると、歴史の重みが感じられるかも知れません。
この地に王宮を建設したのは、仏塔の一つに遺骨が納められたトライローカナート王(1431 - 1488)です。歩いてみるととても広い場所であることが分かるはずです。
なお、入口近くに日本語で書かれた看板が立っています。ここに観光の際の注意事項が記載されています。世界遺産を後世にも大切に残していくためにも、注意事項をしっかりと理解し、節度ある観光が必要となります。
最近、タイでは日本人の観光客が問題を引き起こしているケースが多発しています。
仏教国として信仰心があついタイ。仏教を侮蔑するような行為は特に問題となり、場合によっては警察が出動する事態にも繋がりかねません。日本では問題にならないとしても、海外はまったく違います。ふざけて撮影した写真が大問題になることもありますので、くれぐれも軽率な行動はしなようご注意下さい。
アユタヤ王朝は1765年から2年の間、侵攻してきたビルマ(ミャンマー)と泰緬戦争になりました。ここで敗れて王朝は約400年の歴史に幕を降ろします。陥落の際、この辺りは仏像を含め、破壊されたのです。
しかしながら破壊はされたものの、この場所は漆喰によって当時の建築様式が残され、歴史的価値からも貴重な遺跡となったのです。
観光での注意事項の中に「仏塔、仏像、壁には登らないで下さい」という記載があります。しかしながら場所によって階段を上り、高い所に行くことが可能となっています。それらの場所は遺跡の横側、裏側に多くありますので、訪れてみて下さい。石段を上がったその先には、アユタヤの素晴らしい景観が見えますのでお勧めです。
世界遺産のアユタヤ観光の中でワット・プラ・シーサンペットは、古きアユタヤ王朝の様子を現代に残しているとても貴重な場所です。
タイで問題となる行動をしないように注意し、同時に遺跡群の保護を念頭に置きながら、歴史ある場所をゆっくりと観光してみましょう。
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