安心して下さい、怖くないですよ!新宿ゴールデン街の楽しみ方

安心して下さい、怖くないですよ!新宿ゴールデン街の楽しみ方

更新日:2016/02/08 14:04

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 神社・グルメナビゲーター
オジサン達にはお馴染みの超有名飲み屋街が『新宿ゴールデン街』。
でも、若い方にとっては「胡散臭く怖そう」「一見さんはボラれる」などネガティブなイメージがつきまとい、ちょっと敷居が高いと思っている方が多いようです。でも要領を得れば決して怖いことは無く、むしろリーズナブルで気軽に楽しめる歓楽街なのです。
今回は、東京観光のナイトライフ『新宿ゴールデン街』を一緒に攻略してみましょう。

ゴールデン街って?

ゴールデン街って?

写真:Naoyuki 金井

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『新宿ゴールデン街』は、新宿区歌舞伎町、花園神社の隣にある500坪ほどの区画に約200軒以上の小さな店舗が密集している飲食街。
戦後、闇市だったエリアに飲食店の名目で風営法の許可をとらない“もぐり営業”の風俗店が集まり赤線に対して青線と呼ばれました。
1958年の売春防止法施行により青線営業の店は全て廃業となり、代わって飲み屋が密集する『新宿ゴールデン街』になるのです。

当時のゴールデン街は、文壇バー、ゲイバー、ボッタクリバーの三分類されていましたが、常連客だった小説家の中上健次が第74回芥川賞、ノンフィクション作家の佐木隆三が第74回直木賞と同時受賞したことから俄然注目され、文化人の集う飲み屋街として知られるようになったのです。

バブル崩壊以降は、閉店も多く一時ゴーストタウン化し始めましたが、新宿区の支援により若い店主たちの新店が増加しています。
現在『新宿ゴールデン街』は、レトロでオシャレな飲食街として生まれかわり、アーティストや作家、演劇関係者など新文化人の愛好者も多い改めて注目のエリアとなっているのです。

ゴールデン街の流儀

ゴールデン街の流儀

写真:Naoyuki 金井

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ゴチャゴチャと密集しているゴールデン街ですが、意外と分かり易く整理されています。
短冊状にエリアA〜Gまでの長屋店舗に分かれていて、その間を“G1通り”や“明るい花園一番街”と名付けられた通りがあるので、慣れれば凡そ位置関係が把握できます。

殆どの店は10名も入れば満員の小さなお店ですから、人気店には立ち飲み客もでます。したがって店が一杯の時は先客が後からの客に席を譲るのが暗黙のルールなんです。
つまりゴールデン街では長居は無用で、さっと切り上げて2〜3軒ハシゴをするのが醍醐味なのです。
そして自分のお気に入りを店を探しあてた時の喜びはひとしおでしょう。
次はおススメの店舗をご紹介します。

ゴールデン街の老舗『しの』

ゴールデン街の老舗『しの』

写真:Naoyuki 金井

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“明るい花園一番街”にあり、40数年の歴史を誇るのが『しの』で、まさに新宿ゴールデン街らしい佇まいを残す老舗。
「好感度No.1ママ」といわれる“しのママ”手造りの大皿料理が並ぶカウンターが昭和の香りを漂わせています。
また、ご主人の昔話も興味深く楽しく、「古のゴールデン街は、右派や左派が入り交じり一触即発の緊張感」、或は「当局から追われた学生運動家を匿った街」といったまさに昭和のダークな歴史の生き証人でもあるのです。
ママの手料理に舌鼓を打ち、マスターの昔話に耳を傾ければ、あなたもゴールデン街の通となることでしょう。

ゴールデン街の増殖『すず』

ゴールデン街の増殖『すず』

写真:Naoyuki 金井

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“明るい花園三番街”にある2015年にオープンした店が『すず』。
店内に飾られた昭和のアイドルたちのレコードジャケットとBGMでオールディーズの世界が広がっています。

『すず』の江都子ママは、実は先の『しの』のチーママだった方で、オールディーズの店舗をそのまま引き継いで営業しているのです。
暗い感じの店舗の多いゴールデン街にあって、店内は明るく、ある意味ゴールデン街とは思えないカラフルなお店。
懐かしい音楽に包まれて、明るいママと語り合えば、時間が経つのも忘れることでしょう。

ゴールデン街のアート『鳥立ち』

ゴールデン街のアート『鳥立ち』

写真:Naoyuki 金井

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“明るい花園五番街”にあり、高い吹き抜けの開放感ある店舗が『鳥立ち(とだち)』。
ゴールデン街らしいレトロな佇まいの店内には、CDや映画・演劇などのポスターが張られていて、往時のゴールデン街を彷彿とさせます。
店舗自体は10年ほどの比較的新しいお店ながら、元グラフィックデザイナーだった中島オーナが開いた店なので、どことなくクリエイティビティな店内なのです。
お通しの煮物や焼き魚が、ここ売りの芋焼酎にあう、まさに温故知新のゴールデン街に浸ることができるでしょう。

最後に。。。

今回ご紹介したのはホンの一握りで、まだまだ沢山楽しく、面白いお店が沢山あります。
ある意味現在ではお客に優しいゴールデン街ですが、大騒ぎしたりせず、ここは“大人のたしなみ”をもって小粋に楽しんで下さい。
あなたのお気に入りが見つかれば、リピーターとなること間違いないでしょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/18 訪問

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