写真:沢木 慎太郎
地図を見る国民の95%以上が仏教徒で、国王への敬愛心が強く、ニューハーフが多いタイ。以前から日本ブームが続き、日本食はもちろん、日本のアニメや音楽も大好きなタイ人が多く目立つようになりました。
これに伴って、タイの街並みも変化。首都バンコクでは、東京・世田谷区が発祥の地とされる日本の「招き猫」がちょっとしたブーム。福を招く縁起のいいネコということで、ご覧のように路上やデパート内にも巨大な招き猫が出現!
しかし、ヘンなリアル感があって、なんとなく気持ち悪い。右側の子猫の頭には可愛いピンクのリボン。タイ人はピンク色が大好きで、男性も暖色系のシャツを好む傾向があります。
それにしても、招き猫が手に持っているものは何なのか。なぜ、鯛の絵が描かれた小槌を持っているのか。鯛は「えびすさま」で、小槌は「大黒さま」ではなかったのか?
あまりよく確認しないで、やってしまうのがタイ。その精神は、タイ人がよく使う言葉「マイペンライ」(“気にしない”“問題ない”との意味)にも象徴されています。
招き猫の巨大オブジェは、ショッピングモールの「ターミナル21(Terminal21)」でも見られますが、おススメは「ゲートウェイ・エカマイ」(Gateway Ekamai)の近くにあるこちらのビッグ招き猫。ターミナル21と比べて、さらに奇妙さ、おかしさがパワーアップされています。
「ゲートウェイ・エカマイ」は日本食やタイのファッションがそろう穴場のショッピングセンター。おいしいスイーツもたくさん入っているので、暑いバンコクを涼しむのにおススメのスポット。
エカマイの入り口には、ピンクのワゴン車をあしらった、「ラブ・ミルク(love Milk)」という名前のスイーツ専門店があります。ワゴン車の中では、女優の有村架純に似た可愛い金髪ギャルがいるのですが、彼女が作るタイかき氷はおいしくて絶品!スイーツ巡りの合間に、世界最強の巨大招き猫に参拝されてはいかがでしょうか?
写真:沢木 慎太郎
地図を見る続いては、こちら!タイ人にとって神聖な動物といえば「ゾウ」。仏教の開祖はブッダですが、ブッダのお母さんが自分の身体に白いゾウが入ってくる夢を見て、ブッダを身ごもったという逸話があるくらいに、ゾウは仏教徒にとって特別な存在。
バンコク随一のショッピングスポット「サイアム・パラゴン」(Siam Paragon)では、季節ごとにゾウをあしらったオブジェをよく見ることができますが、こちらのゾウもその一つ。しかし、なぜこんなに長いつけまつげをつける必要があるのか。
ウエディングドレスか、ランジェリーなのか、よくわからない白いひらひらの衣装は何なのか。なぜ神聖なゾウさんに、こんなひどいことをするのか。
そう問いかけても、セクシーなピンクのゾウは優しい微笑を浮かべるばかりです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそうして、続いてはこちら。巨大ショッピングセンターに、頭から突っ込んだ飛行機!同時多発テロ!?いったい、何が起こったのか?いたずらで済むと思っているのか!
ここはビーチリゾート・パタヤにあるショッピングセンター「ロイヤル・ガーデンプラザ」(Royal Garden Plaza)。ビルに突っ込んだ飛行機の操縦席は、3階のアトラクションコーナーまで突き抜けています。そこにあるのは、世にも恐ろしいホラーハウス。チケット売り場では、女の子ゾンビがすごく真面目な顔で仕事をしています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る次は、バンコク内のとある企業の玄関前に設けられた巨大コンセントのオブジェ。出っ張ったのが「男の子」で、引っ込んでいるのが「女の子」。
名前の通った日本の企業では、こうしたオブジェの設置はまず考えられませんが、多少エロティックなオブジェを置いても非難されないのがタイ社会のおおらかさ。
バンコクでは新しいデパートやオフィスビルがどんどん建設されていますが、若手のデザイナーたちが次々と斬新なオブジェを手がけています。街を彩るユニークなオブジェを見て回るのも、新たな旅の発見!日本では考えられない、タイならではの発想を楽しまれてはいかが?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそうして、最後にご紹介するのがこちらの人形。「キャべジズ & コンドームズ」(Cabbages & Condoms)というバンコクのレストランに設置されている人形で、身にまとっているものはすべてコンドーム。つまり、コンドーム人形。
普段から普通にコンドームがあちこちに置いてあったら、恥ずかしさがなくなるんじゃないか、コンドームの使用が広がるのではないか、というお店のオーナーさんの考えによって誕生。オーナーさんはタイの副首相も務めたことがある権威のある人だが、いったい何を考えているのか。なんじゃこりゃ!
このコンドーム人形ですが、きりりとしたイケメンで太い眉、そして甘いマスクの大物俳優・伊藤英明さんになんとなく似ていると思いませんか?
いかがだったでしょうか?
日々、進化するタイ・バンコク。その勢いはとどまることがなく、新しいアイデアが次々と沸き起こり、観光に訪れるたびに新たな発見があります。
タイの魅力は、お寺とタイ料理だけではありません。普通に街を歩いているだけでもおもしろい。ご紹介したこれらのオブジェを見ながら、ショッピングやグルメを楽しまれてみてはいかがでしょうか?
なお、ご紹介したオブジェは観光スポットの近くにあり、これについても別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
沢木 慎太郎
恋愛小説「星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に」(※澤 慎一の名前で制作)が電子書籍化され、作家デビューしました。紀行小説「深夜恋愛特急」も、私のひそかなブーム。
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