小江戸川越、メインストリートにはないグルメな穴場5選

小江戸川越、メインストリートにはないグルメな穴場5選

更新日:2016/01/24 14:11

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
埼玉県川越市は江戸時代から続く「蔵の街並み」(一番街)で有名な観光地。創業から数十年、中には100年を越すような老舗も軒を連ね、あらゆる業種で手仕事の技を垣間見ることができます。

観光客の多くは一番街で食べ歩きを楽しみますが、今回は、一番街以外で市民に大人気の老舗グルメをご紹介!いずれも「喜多院」などの観光地から近い場所にあり、散策途中にふらりと立ち寄ってお手軽に購入できる品ばかり。必見です!

「がんもどき」なのにこのズッシリ感!「市野屋豆腐店」

「がんもどき」なのにこのズッシリ感!「市野屋豆腐店」

写真:藤谷 愛

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明治43年(1910年)創業の「市野屋豆腐店」は、毎月28日の蚤の市で有名な、成田山川越別院の正面にあるお豆腐屋さん。店内飲食ができないのですが、蚤の市の日には行列ができることもチラホラ。そのお目当てのほとんどが「大豆のからあげ」。湯葉を揚げたような商品で、ヘルシーながらもお腹には満足感が残ります。

もう一つのお勧めは、重量感がハンパない「市野屋特製 ごま入り飛竜頭」(1個160円)。具材がたっぷり入って中はギュウギュウ!ぜひ帰宅後に出し汁で煮付けて欲しい逸品です。具材の香りとこれだけでおなかいっぱいになりそうなボリュームに感動しますよ。

日本で唯一の玄米まんじゅう「川越菓舗 道灌」

日本で唯一の玄米まんじゅう「川越菓舗 道灌」

写真:藤谷 愛

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川越の観光スポットの一つ、本丸御殿から徒歩1分の場所にある「川越菓舗 道灌(どうかん)」は、川越城や江戸城を築城した、室町時代の武将・太田道灌の名前を屋号にしたお店。創業は大正10年(1921年)なので、もうすぐ100年という、川越でも老舗中の老舗です。

川越という土地柄、芋をテーマにしたお菓子も多い中、看板商品は日本ではここでしか造られていない、玄米粉を使った、写真中央のお饅頭「道灌まんじゅう」(1個90円)です。一口食べて驚くのは、普通のお饅頭にはない、饅頭皮の「しっとり感」と「もっちり感」。中の餡子も甘すぎないので、ついつい2,3個はペロリといってしまいそうです。

購入した商品を、店内のベンチでいただくことも可能で、散策途中の一休みにお勧めです。

川越市民のおやつはやはり・・・「つぼやき 平本屋」

川越市民のおやつはやはり・・・「つぼやき 平本屋」

写真:藤谷 愛

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川越が芋で有名になったのは江戸時代。まさに江戸で焼き芋が流行し、幕府に献上した川越芋がルーツとなって、現在の川越の「芋文化」につながっています。

熊野神社から徒歩1分、とても小さな店舗の「つぼやき 平本屋」は、昭和24年に創業した「焼き芋」の老舗です。

屋号にもあるように、こちらの焼き芋は川越で唯一となった「壺焼き」手法。真っ黒な漆喰塗りの壺の中では、熱が逃げずにじっくりと芋が焼けます。
ホカホカの焼き芋(1個200円)を紙に包んでくれ、「皮ごと食べるんだよ。」とお客さんみんなにアドバイスしてくれる店主の平本さんによると、その皮にこそカルシウムなどの栄養素が詰まっているとのこと。

つぼやき効果で、皮まで美味しくいただけるお芋を片手に、川越散策の続きをどうぞ。

【営業時間】
9:00〜17:30(不定休)
*毎年8月は休業

「手造り納豆」一筋!「渡辺食品」

「手造り納豆」一筋!「渡辺食品」

写真:藤谷 愛

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川越観光一番人気の「喜多院」近くに位置する、創業50年の「渡辺食品」の店舗の看板には、屋号ではなく「手造り納豆」の文字が。商品パッケージの表示も「手造り納豆」(130円)ですから、いかにこのお店が「手造り」にこだわっているのかがうかがえます。

圧力釜でふっくら炊いた豆はかなりの大粒。納豆独自の香りは控えめで大豆の独特の味や香りを楽しむことができます。包みには今では珍しくなってしまった昔ながらの経木(薄い木の皮)を使用し、手作業で一つ一つ豆を詰めます。その後、室で発酵させ、冷蔵に移し発酵を遅らせるといった作業を経て、完成まで3日かかるとのこと。

機械管理を進める会社も多い中、手造りにこだわった渾身の納豆。渡辺食品の納豆で観光翌日の朝食を楽しんではいかがでしょうか?

店内はもはや博物館!芋うどんが人気の「舟運亭 戸田製麺」

店内はもはや博物館!芋うどんが人気の「舟運亭 戸田製麺」

写真:藤谷 愛

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埼玉県は武蔵野うどんや秩父そばが有名な、香川県民もビックリするほどの「麺好き県」。小麦栽培が盛んで地下水も豊富なことから、江戸時代には「川越素麺」が有名になったほど。

喜多院の「どろぼうはし」から徒歩2分の「舟運亭 戸田製麺」では、サツマイモの粉を使用した「元祖芋うどん」(230円)などの名物乾麺を製造しており、地元のお客さんも贈答品で贈ったり贈られたりするほどの人気商品。普通のうどんにはないほんのりとしたお芋の甘みが、川越名物ならではの特徴です。

また、コチラの店舗内には「舟運亭むかし館」という舟運の歴史資料や骨董品を集めた資料館を併設しています。現在の3代目の店主さんが収集した品々は、観光の合間に時間を割いて見る価値あり!見学は無料ですので、お買い物と一緒に楽しんでください。

【営業時間】
10:00〜18:00(日・祭は10:00〜17:00)
定休日:水曜日

春〜夏は保冷バッグが重宝します

小江戸観光をしながら、老舗の逸品が手に入るお店をご紹介しました。
川越は内陸のため、春〜夏にかけては気温も上がってきますので、これらのお店に立ち寄る際には念のために保冷剤の入った保冷バッグの持参をお勧めします。せっかくの老舗の味。自宅で美味しく楽しめる商品も多いので、ご紹介したお店の他でも、グルメな掘出し物を見つけてくださいね!

「関連MEMO」には川越の観光記事もありますので、併せてお役立てください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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