東京駅は2012年10月に1914年の開業当時の姿に復元され、駅舎本体はその時から勇壮で華麗な夜の姿を現しています。そして最近、徐々に正面周りの様々な後付けの造作物が整理され、丸の内広場と一体で、首都の玄関にふさわしい形に変貌を遂げようとしています。
更に後方の八重洲側の近代的なビジネス街のビル群と共に、100年の歴史を従えて堂々とした姿が間もなく実現されます。
今回はその変貌途上のライトアップを新丸ビルの7階テラスから撮影することをお勧めします。オープンデッキなのでガラス窓の反射もなく撮影できますよ。
ただ、この場所は三脚禁止なので、高感度性能に優れたカメラと少し広角のレンズが必要になります。レンズのベスト選択は35mm換算で18-20mmほどのレンズが欲しい処です。コンパクトカメラの方はワイドアダプターなどを用意されるといいでしょう。
撮影条件は手持ちなのでISO3200・1/15・F5.6位が適当かと思います。八重洲側のビル群がやや広めに入った。ジオラマ風の駅舎が撮れます。
お台場も通年夜景がきれいなスポットで、レインボーブリッジを中心に据えた構図で迫力がある夜景が撮れます。
アクセスはゆりかもめに乗り、台場駅下車すぐのアクアシティーお台場ビルに入る広場から、自由の女神とレインボーブリッジが見えます。広場の海に面した柵から自由の女神と海浜公園を挟んでレインボーブリッジが見えるあたりがおすすめスポットです。
ここは三脚が使えますので、ISO200・4秒・F11くらいで撮ると高画質の写真が撮れます。ただこの場所はところどころに下を走る道路の街灯が重なりますので、この街灯が入らない位置を選んでカメラを構えてください。
闇にくっきりと浮かぶレインボーブリッジが自由の女神とともに写真に収まります。時期によっては橋がレインボーにライトアップされ名実ともにレインボーブリッジとなって撮れます。また空気が澄んでいれば遠くの東京タワーが、橋の中央付近に入ります。
同じお台場で、レインボーブリッジの撮影スポットから南側に歩くか、ゆりかもめに乗って「青海(あおみ)」下車。ビーナスフォートに行ってみましょう。
ここはビルの中に18世紀のヨーロッパの街並みを再現した施設で、まったく窓がなく人工的に夜景を作り出しているスポットです。レストランやショップがあり、また噴水広場や教会広場といったところでは、時間をおいてイルミネーションショーが行われております。
さあ噴水広場で、噴水ショーの夜景を撮ってみませんか?やや高感度にすれば、手持ちでも、水の滑らかさが表現できる条件で撮れますよ。ISO3600・1/25・F8位で狙ってみてください
また隣接するヒストリーガレージでは、1960-70年代のアメリカの田舎町が再現されております。クラシックカーとともに夜のアメリカが写真に収まります。車好きの方、おすすめですよ〜。
※2024年3月編集部追記:ヴィーナスフォートは2022年に閉館、跡地には2024年3月にイマーシブ・フォート東京が開業しました。
浅草寺の主要施設では、夜はオレンジ色のライトアップで、温かみのある表情を醸し出しています。
ただ、一日中多くの観光客で賑わっていますので、参道正面からでは中々落ち着いて写真を撮るのも一苦労します。そこで、仲見世を抜けたところで、右側にそれると、宝蔵門と五重塔が並んで入る場所があります。
門と塔を全て入れるにはやや広角レンズが要ります。
ISO100・8秒・F8位の超低速シャッターで撮影すれば動いている人が目立たなくなります。
NDフィルターを持っている方はさらに長時間露光を試してみてください。人のいない情景が撮れると思います
1958年に竣工した東京タワー。テレビ電波塔としては主役の座を東京スカイツリーに譲ったものの、観光スポットとしては今でも年間250万人程の来場者を維持しています。
そして夜は年間を通じて季節に合ったライトアップが施され、その姿は大変華麗です。今回は、この東京タワーを模型のように撮れる場所として、六本木ヒルズの屋上、東京シティービューのスカイデッキをお勧めします。
ここはオープンデッキなので、利用は風雨に左右されますが、晴れていれば原則だれでも利用できます。またこの場所は三脚禁止なので、手持ち撮影を余儀なくされますが、高感度性能のいいカメラであれば、ガラス面の反射もなく、すっきりとした画像が撮れます。
撮影条件はISO3200・1/20・F5.6くらいです。
東京の夜景スポットは期間限定のイルミネーションのイベントも含めて、数多くあります。今回は一年を通じてみられるスポットを紹介しましたが、冬季はカレッタ汐留や東京ドームラクーア等、イルミネーションショーを行っている場所もあります。
この記事が皆様の東京観光の一助となれば幸いです。
※写真は取材時のものです。
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(2024/9/9更新)
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