写真:津田 泰輔
地図を見る友ヶ島は大阪湾の入口、和歌山県と淡路島の間に浮かぶ島で、今は加太港からフェリーで渡ることができる。
昔は観光地として賑わいを見せた時もあったようだが、今は無人島となっている。
加太港からは一日4便。シーズンは6便の定期船が出ている。キャンプなどもできるようだが、設備はほとんど無い無人島なので、帰りの船に乗り遅れないようにしよう。
写真:津田 泰輔
地図を見る友ヶ島には大きく5つの砲台跡が残されているが、一番大きいのが島の中央にある第3砲台と呼ばれる場所である。
島の中でも一番高い場所にあるので、山道を少し登っていかなければならない。
レンガ造りの樹木に覆われたトンネルをくぐれば、タイムスリップしたかのような遺跡へと辿りつく。
写真:津田 泰輔
地図を見るトンネルを抜けるとレンガ造りの建物の横の通路に出る。
樹木に覆われているからか、古びた壁は実際より年月がたっているように見えて、あたかも古代都市の遺跡のように見える。
アニメやRPGゲームでしか見たことの無い、古代遺跡に迷い込んでしまったかのようだ。
建物の中も特に整備もされているわけでもなく、自由に出入りすることができる。ただし、中には水がたまっている場所や夏だと虫がいたりするのであまり綺麗ではない。
そして何より電気がまったく無いので、少し奥に入ると真っ暗だ。
写真:津田 泰輔
地図を見るせっかくここまで来たのなら、ぜひとも懐中電灯を持参して、暗闇の通路を探検してみて欲しい。
ただ、本当に真っ暗なので中途半端な懐中電灯では奥まで照らせないので、アウトドア用の強力なライトを持っていったほうが良いかもしれない。
地下へと降りる階段があり、探索してみると弾薬庫らしき部屋があったりして、本当に地下迷宮のようになっている。
残念ながら当時の兵器が残っていたり、宝箱があったりはしないが、軍事施設だけに探せば秘密の隠し部屋ぐらいはあるかもしれない。
写真:津田 泰輔
地図を見る暗闇の通路の先の出口から外に出ると、そこには砲台の台座跡があった。恐らくここには対空砲や対戦艦砲が設置されていたのだろう。
ただ、この砲台は一度も使われること無く終戦を迎えたらしい。
国破れて山河あり。
かつての要塞も侵略する草木の前にほとんど制圧されていて、この砲台の台座も水がたまって庭園の池のようになっている。
今回は一部しか紹介できなかったが、友ヶ島には5つの砲台跡のほかにも古い廃墟があったり、自然の池、そして鹿やリスなどの動物も見ることができ、すべてを回ろうと思うと1日では足りないぐらいだ。
植物に侵略された友ヶ島の遺跡群はジブリ映画の天空の城ラピュタが落ちてきて風化した様にも思える。アニメの世界に迷い込んで、子供の心を思い出してみてはいかがだろうか。
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(2023/11/30更新)
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