激うまっ!チェンマイ名物「カオ・ソーイ」超人気店で味わうタイ風カレーラーメン&パスタ

激うまっ!チェンマイ名物「カオ・ソーイ」超人気店で味わうタイ風カレーラーメン&パスタ

更新日:2018/07/19 17:54

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
札幌は味噌ラーメン、大阪はお好み焼で、東京は江戸前寿司。これと同じくらいにタイ北部の古都チェンマイを代表する名物麺料理が「カオ・ソーイ」。旧市街のはずれにあるレストラン「ラムドゥアン・ファーハーム」は、タイ政府観光庁も公認するチェンマイ屈指のカオ・ソーイの人気店です。タイ北部地域と周辺国ミャンマーや中国雲南省の影響を受けた新感覚のタイ風カレーラーメン&パスタ。その驚きのおいしさとはいかに!?

タイで一番おいしいカオ・ソーイ!独自の香辛料がたまらない

タイで一番おいしいカオ・ソーイ!独自の香辛料がたまらない

写真:沢木 慎太郎

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「カオ・ソーイ」というのは、チェンマイ独自の香辛料が効いたカレーにココナッツを加えたまろやかなスープに、きしめんに似た平打ちの卵麺(バミー)が入り、さらにその上にパリパリの揚げ麺を乗せたもの。豚や鶏、牛などの肉が溶け込んだカレースープの濃厚さとスパイシーさがたまらない。

ハーブや香辛料の味が絶妙のタイ独自のカレー「マッサマンカレー(ゲーン)」と似ていますが、芳香が強く、独自のコクがあることが特徴。ミャンマーや中国雲南省の影響を受けた料理で、ココナッツミルクをたっぷり使い、スパイシーな中にもまろやかさがあるので、日本人の口にとても合います。

レシピはお店によって微妙に異なるため、どこが一番おいしいかは人それぞれ。その中でもチェンマイで最も有名で、カオ・ソーイがおいしいことで知られる老舗の人気レストランが「ラムドゥアン・ファーハーム」。写真がこちらのお店で出されるカオ・ソーイですが、舌にざらりと残る濃厚なスープの香辛料がたまらない。揚げ麺が少なく、モチっとしたコシのある平打ち麺が抜群においしく、スープによく絡みます。

写真のメニューは、鶏肉が入った「カオ・ソーイ・ガイ」。カレースープに鶏肉のジューシーさが加わり、これは激うまっ。文句なく、おいしい!
トッピングに玉ねぎ、高菜、ライムを入れるのですが、酸味や甘みが加わり、微妙に味が変化するのもおもしろい。ぜひ試してみて下さい。

カオ・ソーイの老舗レストラン「ラムドゥアン・ファーハーム」

カオ・ソーイの老舗レストラン「ラムドゥアン・ファーハーム」

写真:沢木 慎太郎

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さて、こちらがタイ政府観光庁のサイトにも掲載されている「ラムドゥアン・ファーハーム」。

政府公認の超有名店とは思えないほど、たいへん地味ですが、店内は広く、小ぎれいにまとめられ、よく磨きこまれた木のテーブルやイスがなんとも居心地いい。

中心街から離れた位置(旧市街のターペー門からクルマで10分ほど)にあり、トゥクトゥク(オート三輪のタクシー)を使って行くこともできますが、ぼったくりが多いので要注意。メーターがなく、適正料金というのが常に変動するので、事前に料金交渉してから乗るようにしましょう。

店の目印は、写真の自転車の右側に見えている小さな看板。「カオソーイ ラムドゥアン」とカタカナで書かれています。地元民に人気のレストランなので、「ラムドゥアン」と言えば店の場所を教えてもらえます。

女性に絶対おススメ!ちょっとスパイシーなチェンマイ風パスタ

女性に絶対おススメ!ちょっとスパイシーなチェンマイ風パスタ

写真:沢木 慎太郎

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さて、「ラムドゥアン・ファーハーム」にまで来たのなら、違うタイプのカオ・ソーイも味わってみませんか?

カオ・ソーイの麺は、さきほどご紹介した平打ちの卵麺(バミー)のほかに、「カノム・チーン・ナーム・ギョー」と呼ばれる細麺のパスタもあります。“ナーム・ギョー”もしくは、“ナム・ニィオ”と発音すれば店の人に通じます。

インターネットの検索でもあまり出てこないナム・ニィオですが、そうめんに似た麺で米粉から作られたもの。ベトナムで「ブン」と呼ばれる麺にも似ています。

「カノム・チーン・ナーム・ギョー」は、“そうめん入りのスパイシースープ”とされていますが、こちらのお店では、“パスタ”として提供。日本人の目から見て、「これがパスタ!」と驚かれるかもしれませんが、チェンマイならではのパスタ。特に女性に大人気のメニューです。

見た目は辛そうですが、スープはトムヤンクンを薄め、さらに辛さを抜いたマイルドな味わい。中央に見える丸い二つの玉は、卵のように見えますが、実はトマト。これが、うまい。口の中でプチっとはじけ、自然の甘みがたまらない。

手前にコンニャクみたいな灰色の細長いものが見えますが、これは「ルアッ・ムー」と呼ばれるもの。「ルアッ」が血で、「ムー」が豚。つまり、なんと、豚の血の塊です。あまり意識すると食べられないかもしれませんが、タイではスープの具材によく使われる食材。ちょっと濃い豆腐といった味わいと食感です。

カレースープとは別の、ヤミツキになるヘルシーなタイ風スープサラダ麺。こちらも、おいしいのでぜひ味わってみて下さい。

芳醇な味わい!チェンマイソーセージの「サイウア」

芳醇な味わい!チェンマイソーセージの「サイウア」

写真:沢木 慎太郎

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そして、もう一品、ぜひ召し上がっていただきたいのがこちら。「サイウア」と呼ばれるチェンマイ風のソーセージです。これもお店によって独自の味付けがありますが、「ラムドゥアン・ファーハーム」のサイウアは、たまらなくスパイシー!けれど、とてもおいしい。豚肉がぎっしり詰まり、肉のうまみがたまらない。ハーブや香辛料、ニンニク、玉ねぎがたっぷり入っていて、とても芳醇な味わいです。

超人気店なので売り切れに注意!ねらい目はお昼前

超人気店なので売り切れに注意!ねらい目はお昼前

写真:沢木 慎太郎

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さて、最後に厨房のようすを。道路に面したお店の玄関部分が厨房となっているので、ご覧の風景を見ながら店の奥へ入っていくことに。カレー風味の香りが立ち込め、食欲がそそられます。

創業約70年。チェンマイで最も有名なカオ・ソーイの老舗で、一日に500杯を軽く売り上げるほどの人気店です。なので、厨房は大忙し!カオ・ソーイ売り切れてしまうこともあるので、早めに出かけ、お昼前をねらうのがおススメ。ご紹介した料理のほかに、「カオ・モックカイ」という鶏のカレーご飯もあり、いろんな味を楽しむことができます。

超有名店なのに、この安さ!

いかがだったでしょうか?
ご紹介した3品「カオ・ソーイ・ガイ」「カノム・チーン・ナーム・ギョー」「サイウア」で、合計約100バーツ。日本円で約350円前後。安いっ!

かなりの有名店なのに、この安さは感激!おいしさ、安さ、そしてタイ人のあたたかさ。どれをとっても、最高です。
チェンマイは“タイの京都”と呼ばれるほど風情のある寺院が多い、情緒あふれる街。お寺巡りに合間にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

なお、チェンマイの観光スポットや楽しみ方については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいていて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/22 訪問

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