写真:いくら さとみ
地図を見るアムトラック「カリフォルニアゼファー号」はサンフランシスコのエメリービル駅から出発します。
利用する車両は大きな2階建てのスーパーライナー。高さが約5メートルもあるので、1階も2階も立ったまま歩ける天井高です。ゆったりとした空間で一つ一つのシートの広さも十分。窮屈さは微塵もありません。各席にはコンセントもあるのでスマフォやパソコンの充電も可能。
また寝台車も連結されていて追加料金を支払うことで利用できます。
その他にラウンジカー、ダイニングカー(食堂車)が連結されていて誰でも利用することができます。ラウンジカーは窓が大きく取られ車窓風景をダイナミックに楽しむことができます。ラウンジカーの1階にはショップがあり、軽食や飲み物を買うことができるのも便利。
ずっと自席にいるのではなく、あちこち歩き回れるのもアムトラックの魅力。退屈することはありません。
*写真はラウンジカー。テーブルもあり思い思いに過ごせる
動画:いくら さとみ
地図を見る始発駅エメリービルを出発したカリフォルニアゼファー号は、カリフォルニア州を抜け、ネバダ州、ユタ州、コロラド州、カンザス州、ミズーリ州、イリノイ州と進んでゆきます。
その車窓風景の移り変わりはとにかくダイナミック。乾燥した荒野、山岳地帯、渓谷…。息をつく間もない絶景が広がります。
シカゴまでの50時間、夜が来て、朝が来て、二度目の夜を過ごし…長く静かで穏やかな時間が流れます。お気に入りのお音楽や本を持参しよう。
写真:いくら さとみ
地図を見るアムトラックは途中の駅ではしばらく停車することもあります。外に出て外気を胸いっぱいに吸い込んでその景観を楽しもう。
乾燥した台地から雪景色になっていたらコロラド州です。
食堂車では朝昼晩とサービスが提供され、誰でも食事をすることができます。絶景を眺めながらの食事はおいしくないわけがありません。
料金も手ごろな価格で、夜はパスタ(15ドル)、チキン料理(16ドル)、ステーキ(25ドル)、日替わりスペシャル(20ドル)など、サラダとパンが付いてきます。ケーキなどデザートもあり。朝はコンチネンタルブレックファースト(8ドル)、パンケーキやフレンチトースト(9ドル)、昼はサンドイッチ(6ドル)やピザ、パスタ(7ドル)など、メニューも豊富です。
席に限りがあるので事前に利用するかどうか乗務員が聞いて回りますが、申し出なくても席が空いていれば利用できます。基本的には相席。同じテーブルに着いた人とのコミュニケーションも楽しもう。
また寝台車で乗車している人は食事付きになっているので無料です。
写真:いくら さとみ
地図を見る写真:いくら さとみ
地図を見る食事を簡単に済ませたい人はラウンジカーの1階ショップに行ってみよう。ここで買ってラウンジカーのテーブルで食べれば気兼ねもありません。
ショップで売っているのは、各種サンドイッチ5〜6ドル、マフィンやシナモンロール、ベーグル2〜3ドル、カップヌードル2.5ドル、コーヒーやジュースが2〜3ドル、各種アルコール5〜7ドル等。クレジットカードも使えます。
絶景を眺めながら食べれば、カップ麺もとびきりうまい!
限られた時間しかない海外旅行では、移動はつい効率を求めてしまいがちです。飛行機と比べれば遥かに時間がかかり、本数も少なく、時間通りに運行しないこともままあるアムトラックは、移動手段には非効率なのは確かです。
しかし「効率」を取り払った先にあるのは想像を超える極上の時間です。あえて時間をかけて移動するというのも旅の醍醐味。のんびりとしたアムトラックの旅はきっと人生の悦楽を知る旅になるはず。
アムトラックの予約は公式サイト(英語のみ)から簡単に手続きできます。料金は一定ではなく、時期や空席具合によって日々変動します。サンフランシスコからシカゴまでは、座席(コーチ)の場合300〜400ドルくらいが相場。寝台車はクラスによってプラス800ドル〜と高めですが食事込みの料金です。
時間がない方は一部区間だけを利用することもできます。サンフランシスコからデンバーまでなら1泊2日で到着します。
次のお休みに検討してみてはいかがでしょうか。
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(2024/9/18更新)
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