写真:Hiroko Oji
地図を見る地中海第二の大きさを誇る伊・サルデーニャ島の北西部に位置するアルゲーロ(Alghero)は、ここ10年ほどの間に新市街が海岸線に沿って広がってきて、最近ではマリン・リゾートとして人気が出てきた港町です。
旧市街の北側に広がるマリーナは城壁からも見下ろせる、ヨットやクルーザーがズラリと浮かぶ眺め(写真)が美しい町。小さな漁船が浮かんでいるエリアもあって、城壁のマーレ門そばからは、観光の目玉の一つ「ネプチューンの洞窟」や「緑の洞窟」への船も、期間限定ですが出ています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街は、丸くてコロッとした石が敷き詰められ苔生した路地が縦横に延び、路地沿いには石で造られたカタルーニャ風の建物が建ち並びます。所々にプレートが掲げられて、イタリア語とカタルーニャ語での表記説明版があるのは、由緒ある館のパラッツォと呼ばれる建物たち。摩耗した石や煉瓦が積まれた壁や、入り口の周囲を囲む細かな装飾は、タイムスリップしたような感覚にさえしてくれます。
また、比較的新しい外壁のサンタ・マリア大聖堂に、ゴシック様式のサン・フランチェスコ教会やマヨルカ焼き屋根瓦のドームの乗ったサン・ミケーレ教会は異国情緒を感じさせてくれます。
路地沿いには、土産物屋と並び、いくつものレストランやピッツェリア、バール、カフェが入っています。スペイン・カタルーニャ地方の影響を強く受けているだけあってパエリアやタパス風の料理に、新鮮な魚介類を使ったサルデーニャ風料理がとても美味しいので、歩き疲れたら一休みして是非その味を楽しんでくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街を守るように海岸線に沿って城壁が築かれ、その上は広々とした遊歩道となっていて、各路地と通じるようになっています。遊歩道沿いには緑地帯が設けられ、その間に写真のような木製のモニュメントが設置されていたり、大砲が海に向かって備え付けられていたり・・・と、なかなかにぎやか。下をのぞき込むと、海から切り立った城壁に波が打ち付ける迫力が伝わってきます。
ここから見える地中海の海原は、見渡す限りの紺碧の美しさ!写真の右奥に見えているのは、半島のように突き出した絶壁の左端にある鍾乳洞の「ネプチューンの洞窟」。地中海の風に吹かれながら、この眺めを楽しめる散策が心地よいです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城壁の角や遊歩道上には、いくつかの円形や六角形の塔が設けられています。かつては海上の見張り用に使われていたのでしょう。
バスターミナルに近いマッダレーナの塔をはじめとして、火薬庫の塔、サン・ジャコモの塔、スリスの塔など巡り歩くのも面白いものです。また。海岸に下りる階段も設置されていますので、お時間があれば磯辺に下りてみるのもよいでしょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る情緒ある旧市街の路地沿いには、真っ赤なサンゴや薄いピンクのサンゴを利用した装飾品が店頭に並べられていて、ウィンドーショッピングも楽しくなる一角です。指輪やイヤリング、ネックレス、タイピン、カフスボタンなどに加工され、かなりのお得価格で販売されていますので、お土産品としても重宝します。
アルゲーロの港町は、14世紀にスペインのカタラン人によって占領されて以来、「小さなバルセロナ」と呼ばれるほど、サルデーニャの中でもスペインの影響を強く受けています。この異国情緒の中で、タイムスリップしたような思い出深いひと時をどうぞお楽しみくださいね。
サルデーニャ第二の都市サッサリ(Sassari)からはバスで訪れるのが便利で、旧市街そばのバスターミナルに到着します。途中、平野部を走りますので、石垣の残る緑の中で羊が放牧され、所々にはヌラーゲと呼ばれる石の砦が点在し、いかにもサルデーニャといった眺めの良い風景が楽しめます。また、列車で着いたら中心地までは徒歩20〜30分ほどかかりますので、時間のない方は駅前からAFまたはAPのバスに乗って中心地に向かうとよいでしょう。
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(2023/12/7更新)
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