14〜19世紀にかけてモンモランシー公やコンデ公、オーマール公へと名門貴族の居城として栄えたシャンティイ城。周りは閑静な森に囲まれ、湖にひっそりと建つ姿が大変美しいルネッサンス様式のこのお城、城内にはフランス屈指の美術館や、ル・ノートルが手掛けた庭園など見所満載。ガイドブックなどではあまり取り沙汰されない事が多いのですが、実は魅力が詰まった行くべきスポットなのです。
パリ北駅を出発し、360度に広がる牧場や畑の長閑な風景を眺めながら電車に揺られること20分、シャンティイ・グーヴユー(Chantill-gouvieux)駅に到着です。
駅からシャンティイ城までは森に囲まれた遊歩道が続きます。タクシーを使えば5分で到着する道のりですが、鳥のさえずりを聞きながらのんびり歩くのもシャンティイ城観光の醍醐味です。競馬場や馬の博物館を横目に30分、湖上に浮かぶ美しいシャンティイ城が姿を現します。
シャンティイ城の魅力はその外観だけには止まりません。ラファエロやプッサンなど、ルーヴル美術館に次ぐ豊富な古典絵画コレクションを誇るコンデ美術館は必見です。最後の城主オーマール公が19世紀に集めた作品の数々は、彼の遺言に従い、当時のまま、年代や地域別の陳列ではなく、大きさによって漠然と展示され、見る者を圧倒します。
また、 城館内の図書室には11世紀からの古書1万3000冊を所蔵しており、ヨーロッパでも最大規模の古書コレクションとして知られています。
シャンティイ城の見所はまだまだ続きます。
フランス式庭園といえば、そう、ヴェルサイユ宮殿を設計した天才庭師、ル・ノートル。シャンティイ城の庭園も、ル・ノートルが手掛けています。シャンティイ城に相応しい洗練された美しい庭園を歩けば、16世紀にタイムスリップしてしまいそう。
さらにその先にはヴィクトール・デュボワが手掛けたイギリス式庭園、また農村の集落をまねたハモー(Hamau)と呼ばれる場所に続きます。
実はシャンティイ城は、生クリーム(クレーム・シャンティイ)の発祥地でもあります。庭園の先に「ル・アノー(Le Hamau)」というレストランがあり、名物クレーム・シャンティイが頂けます。
シャンティ城への旅はいかがでしたでしょうか。パリから半日で十分にまわれる場所です。フレッシュな空気と美しい壮大な景色の中で、おとぎの国に迷い込んだような時間を過ごす事ができるでしょう。パリでの喧騒に疲れたら、是非シャンティイ城へ!
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(2024/10/16更新)
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