もともとこの場所は「チャイタレー(海岸)」という名の酢の製造工場で、「ジャンペン(満月)」創業者のジラット氏は、当時この工場の経営者でした。
その工場横に、もう一人の「ジャンペン」創業者であるジャン氏が小さな小さな店をかまえ、そこでタイ風焼鳥"ガイヤーン"を売っていたのが始まりでした。
ジャン氏が考案したレシピで作られるガイヤーンは好評で、たちまち常連客が増える人気店となりました。
そこでジラット氏は敷地を拡張し、小さかったガイヤーン販売店を「レストラン・ジャンペン」としてオープンさせ、工場と同時に経営することにしたのです。
古くからの常連客は、このレストランのことをジャン氏の名前と工場名である「チャイタレー(海岸)」を組み合わせて「チャイタレー(海岸)・ジャンペン(満月)」と呼び、またガイヤーンのことも同様に「ガイヤーン・チャイタレー」と呼んでいます。
さてこの写真が、「ジャンペン」名物ガイヤーンです。
もう一人の創業者・ジャン氏から4代受け継がれてきた秘伝のレシピで開発されたタレに一晩漬けこみ、じっくりと焼いていきます。
まずはそのまま食べてみます。すると、漬けこまれたハーブやスパイスの香りが効いた、とても濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。さらにナムチムと呼ばれる特製タレにつけて食べてみますと、また違う風味が楽しめます。そうなるともう、その手は止まりません!
その味は一度食べた人をトリコにしてしまうほどで、「これを食べなきゃこのお店に来た意味がない!」と言わしめるほど、人々の心をつかんで離さない魅力があるのです。
写真:櫻井 れき
地図を見るこのお店は中華料理がメインですが、先ほどご紹介したガイヤーンなどのタイ料理も豊富に提供されています。このようなレストランは、華僑系タイ人が多いタイでは珍しいことではありません。
このレストランの客のほとんどは家族連れなどの大人数で訪れることが多く、週末のランチやディナータイムには写真のように円卓にズラリと料理を並べ、シェアしながらゆっくりとおしゃべりを楽しんでいる様子が見受けられます。
また、グレード感のある外観や広々と開放的な店内は高級感にあふれており、接待として利用するのにも最適な場所といえるでしょう。
写真:櫻井 れき
地図を見るこちらは黄金色がまぶしいくらいに光る北京ダック。
せいろからアツアツの薄い皮を取出し、輝くダックを一枚乗せます。さらに別添のネギとキュウリを添えて、特製みそダレをこれでもか!というほどたーーーっぷりかけます。あとはクルクルと巻いて一口!
パリパリの皮の感触、ダックからあふれるジューシーな油、清涼感のあるネギとキュウリがみそダレと相まって、気が付くとせいろからまた皮を取り出して、小皿の上で次のダックを包むスタンバイをしてしまうほど。
ダックの肉部分は、のちほど炒め物やチャーハンにして出してもらうことができますよ!
写真:櫻井 れき
地図を見る小鍋の中でまだグツグツと音を立てているフカヒレスープがやってきます。
取り分け用の小椀にフカヒレをたーっぷり入れ、別添の生もやしとパクチーをどっさりとのせます。フカヒレ自身には味がなく、スープも薄味でやって来ますので、ここに黒酢をはじめとしたテーブルの上の調味料を入れて味の調整をします。
フカヒレの身はほとんどくずれていなくてやや大ぶり。とろみのある飽きの来ないスープはいつまでも飲み続けていたい気持ちにさせます。
およそ半世紀の歴史と伝統をもつ「レストラン・ジャンペン」をご紹介いたしましたがいかがでしたか?
お店の場所はバンコクの中心街であるルンピニ―・シーロムのあたり、しかもラマ4世通りという大通り沿いに面しての立地ですので、アクセスも便利です。
一度食べたらもう他のガイヤーンは食べられない!?魅惑のスパイスの味に酔いしれませんか?
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(2024/11/3更新)
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