1871年のシカゴ大火にみまわれ、市内の建物のほとんどが焼失したシカゴでは、復興や再開発のため空前の建築ブームが起こりました。アメリカ中から集まった優秀な建築家が、数多くの高層ビルを設計し、「シカゴ派」としてオフィス高層計画を実現させたのが、この街の建築大国なる所以です。
中でも必見なのは写真中央のトリビューン・タワー(Tribune Tower)。ゴシック様式の建物は近代的なビル群に囲まれ一際目立っています。ピラミッドやベルリンの壁、月、タージマハルなど世界中の有名な場所や建造物から集められた破片を埋め込んだ外壁もこのタワーの見どころの一つ。ゆっくり探してみてください。
ミシガン通りを挟み、向かいにそびえたつのはリグレー・ビルディング(The Wrigley Building/写真左)です。ゴシック様式のトリビューンタワーとの対照美が美しい、ルネッサンス様式の建物です。
シカゴのシンボルとしても有名なマリーナ・シティ(Marina City)。地方特産のとうもろこしさながらの2つの筒状の超高層マンションは、「市の中の市」"city within a city"、つまり住宅や駐車場、店舗、レクレーションなどがすべて同一敷地内に建てられ、生活圏がすべてそこで完結するという60年代の近代都市建築の概念にもとづき建たれた総合ビルです。駅直結ならぬ、ボート乗り場直結のマンションを眺めれば気分はシカゴセレブ!
シカゴの中でも最も観光客が訪れるのが、レストランや遊園地などが入った複合商業施設、ネイビーピア(Navy pier)です。ネイビーピアの南側、サウス・ダック通りからは、ミシガン湖越しにシカゴ建築群をながめることができます(写真)。その景色はニューヨークのマンハッタンと見間違うほど迫力満点。ベンチに座って見渡す限りに広がるミシガン湖の風に吹かれ、かつての建築の巨匠たちに思いを馳せてみるのも良いものです。
建築散歩の際に訪れたいのが、シカゴ発祥のコーヒーショップ「インテリジェンシア・コーヒー(Intelligentsia coffee)」です。日本でも話題のブルーボトルコーヒーと同様、お店で出すコーヒーの一杯一杯を丁寧に淹れるサードウェーブコーヒーのお店。何と言ってもこちらは日本未上陸!街に数店舗あるので使い勝手も良いです。飲み終わった後はコップの底を見てみてください。遊び心も満点です。
温暖な春から夏にかけては、シカゴ川やミシガン湖を周る建築クルーズも催行されています。建築団体が主催するものもあるので要チェックです。
個性豊かな大迫力の建築群を眺めながら、シカゴの空気を存分に味わう建築散歩。あなたはどのビルがお好み⁉
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