写真:野口 まさゆき
地図を見る房総半島を横断するローカル線の小湊鐡道はJR内房線の五井駅から出発します。与市郎桜のある里見駅までは12駅、約50分のノンビリ旅です。周辺にはのどかな里山風景が今でも広がっています。田んぼと雑木林の中をトコトコと進む列車に揺られながら、まずは昔懐かしい里山の世界を眺めましょう。東京からでも約2時間、都会の近くに、日本の原風景といえるような景色が残されているとは驚きです。
写真は上総川間駅近くを走る小湊鐡道の列車です。
小湊鐡道は2時間に一本くらいの運転本数です。事前に時刻表を確認してから計画を立てることが必須です。
写真:野口 まさゆき
地図を見る里見駅は小湊鐡道の駅の中でも人気が高い駅です。白い駅舎とオレンジ色の列車を被写体にした写真を撮ろうと、週末には多くのカメラマンが集まります。また、テレビⅭⅯや映画の「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」でもロケ地になった駅なんですよ!
土曜、休日には駅喫茶がオープンし、地元産直のお弁当やお土産品なども販売されます。ここでひと休みしながら地元の人々とおしゃべりするのも楽しいでしょう。
マイカーを利用して訪れる場合は、里見駅前に駐車スペースがありますのでここを利用するとよいですよ。
写真:野口 まさゆき
地図を見る里見駅を出て県道81号線を右手に進み最初の信号を右に曲がります。踏切を渡ってすぐ左手の小さな坂を登っていくと、目の前の丘の上に堂々とした一本桜の姿が現れます。
樹齢100年以上といわれ、オオシマザクラの一種。この土地の所有者の方の名前にちなんで「与市郎桜」と名付けられたそうです。
この与市郎桜は開花時期が少し遅く、ソメイヨシノから遅れて一週間後くらいに満開を迎えるそうです。ベストの時期は例年だと4月上旬から中旬でしょう。
写真:野口 まさゆき
地図を見るさらに坂を登りきると「与市郎桜」の看板が見えて来ます。丘の土手には菜の花が一面に咲いています。下から見上げると、菜の花の黄色、桜の薄ピンク色、そして空の青色のコントラストが鮮やか!
じっくりと美しい風景写真を撮るのもよし、あるいはお友達やご家族、たくさん集まっての記念写真もいいですね。忘れられない思い出のワンショットになるでしょう。
写真:野口 まさゆき
地図を見る桜の木のまわりには手作りのベンチが置いてありますので、ゆっくりと座って眺めることができます。里見駅でお弁当を買ってランチタイムを過ごすのもよいでしょう。
丘の上から見晴らすと、今歩いてきた里見駅方面を一望できます。広〜い空に大きな雲が浮かんで、里山を吹き抜ける風がとても気持ち良いです。
この与市郎桜の敷地は個人の方の私有地です。辺りを汚さない、ゴミは持ち帰るなど十分なマナーを心がけてくださいね。
今回は菜の花と桜が競演する春の旅を紹介しましたが、里見駅周辺では季節毎に味わいのある里山風景を楽しめます。夏や秋の旅もオススメですよ!
そして土曜、休日を中心に小湊鐡道にトロッコ列車が走ります。上総牛久駅と養老渓谷駅の区間を一日2〜3往復します。定員制で乗車の一か月前から予約を受付していますので、早めの予約をお勧めします。料金は通常運賃プラス500円です。
里山の風を受けて気持ちのよい列車の旅になることでしょう。さらに旅の魅力がアップすることは間違いナシです!
さあ皆さん、都心から至近の里山を訪れて、心癒される一日を過ごしましょう!
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(2024/10/14更新)
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