古都を彩る世界一美しいお祭り!グァテマラ・アンティグアの「セマナサンタ」

古都を彩る世界一美しいお祭り!グァテマラ・アンティグアの「セマナサンタ」

更新日:2016/02/05 15:36

一番ヶ瀬 絵梨子のプロフィール写真 一番ヶ瀬 絵梨子 コムラード・オブ・チーズ
セマナサンタは、「聖週間」を意味するキリスト教(カトリック)の行事。イースター(復活祭)に先立つ1週間のことで、盛大な宗教行事がカトリック信仰の国で行われます。
スペイン各地で行われるセマナサンタも有名なのですが、「世界一美しいお祭り」とも言われているのが中米・グァテマラの古都アンティグアのセマナサンタ。
世界遺産にも登録されている美しい街であるアンティグアが、1年で最も賑わう時期です。

プロセシオンが通る道を彩る、美しい花の絨毯!

プロセシオンが通る道を彩る、美しい花の絨毯!

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

セマナサンタでは、山車を担いだプロセシオン(行列)が街中を練り歩きます。
そしてプロセシオンの通り道には、一面に花を敷き詰めた美しい絨毯が準備されます。
この花の絨毯はアルフォンブラと呼ばれ、セマナサンタの見どころのひとつ。
おがくずや野菜を使っているアルフォンブラもあり、どれも凝っていて精巧です。

せっかくなので少しやってみたくなりますが、お祭りとは言えこれは大切な宗教行事。
観光客の立場をわきまえ、見せてもらうだけにしましょう。

セマナサンタが盛り上がりを見せるのは、木曜日から!

セマナサンタが盛り上がりを見せるのは、木曜日から!

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

セマナサンタがお祭りとして本格的に盛り上がり始めるのは木曜日から。
アンティグアに1週間滞在するのが難しい場合は、後半を狙って旅行を計画してください。

金曜日の早朝、アンティグアの街にトゥニカという紫の衣装を着た男性たちが現れます。
(彫りの深い顔立ちのグァテマラ人によく似合うので、思わずうっとりしてしまうかも!)
花でいっぱいのアルフォンブラも完成し、あとはプロセシオンの登場を待つばかり。
こんなに豪華で美しい絨毯があっという間にプロセシオンの下敷きになってしまうのかと思うと、日本人としては「もったいない!」と残念な気持ちにもなりますね。
セマナサンタは、キリスト教徒の深い信仰心が垣間見える行事でもあります。

数十人で静かに担ぐ、大きな山車は圧巻!

数十人で静かに担ぐ、大きな山車は圧巻!

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

そしていよいよ、山車を担いだプロセシオンの登場です。
写真は十字架を背負ったキリストを乗せた山車で、数十人の男性が静かに担いでいます。
日本のお神輿のように担ぎ手がかけ声を出すことはありませんが、音楽隊が一緒に行列しているプロセシオンも多いです。お香を焚いているのか、いい香りがすることもありますよ。

山車ではキリストの復活までの1週間を表現していますので、全身黒ずくめの葬列の山車や女性だけで担いでいる山車など、さまざまな種類があります。ルートマップが用意されていますので、予め入手しておくと便利でしょう。ホテルのフロントで聞いてみてください。

もしも迷ったら、カテドラル(大聖堂)を目指そう!

もしも迷ったら、カテドラル(大聖堂)を目指そう!

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

地図を見る

中南米の他の都市と同様、アンティグアの街の中心もカテドラル(大聖堂)と広場。
当然のことながら、セマナサンタの中心地となるのもこのカテドラルです。途中で道に迷ってしまったら、ともかくカテドラルを目指して戻ってくることをおすすめします。

カテドラル周辺は混雑しますが、主なプロセシオンのほとんどがカテドラルの前を通ります。
また、カテドラルの前には磔にされたキリスト像があったり、とんがり帽子の受難者の衣装を着た人たちが並んでいたりするので、プロセシオンが通らない時間帯でも見飽きませんよ。

いよいよ復活の日!イースターは街中で明るくお祭り騒ぎ!

いよいよ復活の日!イースターは街中で明るくお祭り騒ぎ!

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

地図を見る

セマナサンタの最終日となる日曜日は、イースター(復活祭)です。
前日までは苦しそうなキリストの姿を目にすることも多いのですが、この日になると一転、アンティグアの街中は明るく開放的な祝賀ムードに包まれます。
楽器を鳴らし、歌を歌いながらのパレードは観光客の気持ちも楽しく和ませてくれます。
お祭りとしてのセマナサンタのハイライトは木曜日と金曜日だと言われていますが、日程に余裕があればぜひ日曜日のイースターの雰囲気も味わってみてくださいね!

日程の確認と予約はお早めに!

2016年のセマナサンタは3月20日(日)〜27日(日)ですが、期間は毎年異なります。
わからなければ宿泊予定の宿などに直接確認してみましょう。
また、この時期は世界中から観光客が殺到するため、早めの予約は必須です。
宿泊費は普段の数倍に高騰しますが、これは仕方ないと諦めるしかありませんね。
世界遺産の街で行われる美しいお祭りは、そこまでしても見る価値がありますよ!

掲載内容は執筆時点のものです。 2007/04/06−2007/04/10 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -