愛知・体験型博物館「ミツカンミュージアム」酢と半田海運の歴史にナットク!

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愛知・体験型博物館「ミツカンミュージアム」酢と半田海運の歴史にナットク!

愛知・体験型博物館「ミツカンミュージアム」酢と半田海運の歴史にナットク!

更新日:2017/05/11 16:29

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

2015年11月に完全リニューアルされた愛知半田の「ミツカンミュージアムMIM」は、酢に関する体験型博物館です。半田は、酒粕から酢を作り出すという画期的イノベーションを生み出した地。その結果起こった、江戸のすしの一大ブームのきっかけとなりました。

古くからの製法を学んだりお寿司屋さんになり切ってみたり、音、風、匂い、光、重さなどを体感しながら、お酢について学んでみましょう。

黒塗りのシックな建物群

黒塗りのシックな建物群

写真:Mizuki Yoshi

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JR半田駅から徒歩3分(名鉄知多半田駅からは13分程)。ダークグレーの高層ビル、ミツカングループ本社社屋に隣接し、黒塗りのシンプルなミツカンミュージアムMIMが現れます。MIMはMIZKANの「MI」と「Museum」から取った愛称。

T字になった半田運河沿い、3方向にミツカンの漆黒の建屋が静かに並びます(写真)。

黒塗りのシックな建物群

写真:Mizuki Yoshi

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スッキリと見えるのは(写真)、MIMの一画は電柱と青空を区切る電線が一切ないため。リニューアル前の木造黒塗り工場建屋を踏襲したミュージアムは、シンプルかつシックな雰囲気を醸し出します。樹木が環境に配慮して植えられており、クラシックな景観です。

黒塗りのシックな建物群

写真:Mizuki Yoshi

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入り口は近くを通る紺屋海道の色に挟まれた玄関から。和風の雰囲気を残しています。

シティホテルのようなスマートな受付から、江戸時代へタイムスリップ

シティホテルのようなスマートな受付から、江戸時代へタイムスリップ

写真:Mizuki Yoshi

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見学は完全予約制で、1回70分x25名を1日13回実施。受付で300円払い、ネームカードをもらい首に下げ、女性スタッフに案内してもらいます。

まずゾーン1「大地の蔵」へ。200年以上前の江戸時代と現在の製造方法の違いを体感します。当時の桶や道具、工程の説明のあと、巨大な桶を囲んで覗き込んでみましょう。思わず全員が、「あっ!」と息をのみます。桶の底が突然透明になり、江戸時代の道具展示の階下に現代のステンレス設備が現れます(写真)。

ミツカンの二代目・中野又左衛門(現在は中埜)が、それまで廃棄していた酒を造った後の酒粕(さけかす)を原料に、酢の製造に成功!米を原料とする高価な酢を、米から酒を造った後の酒粕から製造したことで、大幅なコストダウンと大量生産を可能にしたブレークスルーとなりました。

シティホテルのようなスマートな受付から、江戸時代へタイムスリップ

写真:Mizuki Yoshi

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その後は、数種類の酢の匂いを嗅いで比べたり、手桶を担いで江戸時代の重みを体感したりできます。

シティホテルのようなスマートな受付から、江戸時代へタイムスリップ

写真:Mizuki Yoshi

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樽を木槌で叩き、どのくらい酢が中に入っているか、遊びながらあててみましょう。カラ?3割?満タン?

「風の回廊」で昔の半田をイメージし、「時の蔵」で江戸への大航海を体感!

「風の回廊」で昔の半田をイメージし、「時の蔵」で江戸への大航海を体感!

写真:Mizuki Yoshi

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ゾーン2「風の回廊」は、昔の半田の風景を古い写真とともに展示。狭く長い回廊の先から光が射し、両側に半田にある31台の山車の組を紺色に染めたのれんが揺れ、思わず、往時の半田の風情に引き込まれます。光が射す廊下の先には、半田運河とミツカンの黒塗り倉庫。大きなガラス窓が有名な風景を切り取ります。見学が終わってから、もう一度運河沿いを歩いて楽しんでください。写真撮影にも絶好です。

ゾーン3「時の蔵」に巨大な「弁財船」の展示。古図面から復元したもの。材料は以前の建屋の梁材などを使用。大きさは、三百石超で千石はありません。それでも、長さ20m、重さ20トン。

「風の回廊」で昔の半田をイメージし、「時の蔵」で江戸への大航海を体感!

写真:Mizuki Yoshi

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またここでは、船に乗ることができます。スタッフが「さぁ、乗りますよ!」と声をかけて階段を上がると、ドライアイスがたちこめます。青い光の中で幻想的な色彩(写真)に。まるで霧に包まれた海上のようです。

「風の回廊」で昔の半田をイメージし、「時の蔵」で江戸への大航海を体感!

写真:Mizuki Yoshi

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酢を弁財船に載せ、半田港から鳥羽港経由で江戸への大航海を疑似体験! やがて、寿司が発展するストーリーが5分程にまとめられています。CGや色彩が美しい驚異のアニメーションは必見! 入場料は300円(中高生200円、小学生100円)ですが、ナットクします。

「水のシアター」で癒され、「光の庭」で寿司づくり等を体験!

「水のシアター」で癒され、「光の庭」で寿司づくり等を体験!

写真:Mizuki Yoshi

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ゾーン4「水のシアター」では、水と命のテーマで世界の美しい映像をシネコンのような小劇場で楽しみます。この地方の棚田や収穫の様子がみずみずしく映し出されます。スタッフの言葉通り「癒される」数分です。

ゾーン5「光の庭」は、光あふれる開放的な体験スペース。3種類程のリンゴ酢など試飲が楽しめます。しかも飲み放題!このフロアーは、「なりきりすし屋さん」体験コーナーもあります。屋台に紙ねんどのシャリとネタがあり、すしを握り、記念写真。オトナも子供も夢中になって楽しめます。紙ねんどのすしを握り記念写真をもらえます。売店もあり、気に入った酢やミツカン製品を購入できます。

「水のシアター」で癒され、「光の庭」で寿司づくり等を体験!

写真:Mizuki Yoshi

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また、全国のすし情報と寿司(プラスチック製)が5mほども満載(写真)のテーブルは、驚きの光景です。この他、味ぽんに自分の写真ラベルを貼るコーナーなどあります(味ぽんを200円で買います)。

「水のシアター」で癒され、「光の庭」で寿司づくり等を体験!

写真:Mizuki Yoshi

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見たこともない大量のすしがおいしそうに迫って来る光景は感動ものです。

ミツカンミュージアムの周囲を一周してみよう

ミツカンミュージアムの周囲を一周してみよう

写真:Mizuki Yoshi

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外へ出たら、運河沿いにぜひ一周してみてください。電柱がないスッキリした環境の中でシックな黒塗りの建物が運河に映り込んでいます。

ミツカンミュージアムの周囲を一周してみよう

写真:Mizuki Yoshi

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ミツカンミュージアムを出て突き当たりで左へ周り、運河上流方向に歩くと、黒沢明監督のデビュー作『姿三四郎』のロケ場所のプレートがあります。館内展示「風の回廊」には、この運河に弁財船が並んだ写真も。往時の写真は黒白でもあり一層風情を感じさせます。

ミツカンミュージアムの周囲を一周してみよう

写真:Mizuki Yoshi

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大通りをはさんだ向い側に、やはり蔵構えの食事処及びカフェ「魚太郎・蔵のまち」もあります。

おわりに、

以前、この場所には酢の製造工場があり、酢の香りがただよっていました。現在、工場は移転し、研究棟と博物館内で見学者の為の小規模製造にかわっています。そのため、以前は予約制で無料の工場見学でしたが、リニューアル後はエンターテインメント満載の博物館となりました。

無料見学日もありますので、WEBでチェックしていかれることをおススメします。尚、見学は完全予約制で、事前にWEBか電話での予約が必要です。

車は知多半島道路・半田中央ICから15分、名古屋市内から約1時間です。大型バス専用駐車場と乗用車駐車場(39台)があり、見学が予約制の為、余裕があります。周辺の関連情報をメモ欄に入れておきます。館内は撮影自由。運河に沿って一周し「蔵の街」のクラシックな雰囲気を楽しんではいかがでしょう。

尚、2016年3月2日、半田市博物館(メモ欄)に展示の「半田の酢醸造用具」が重要有形文化財の指定を受けました。醸造関係では、これまでに酒造用具が3件、醤油醸造が1件のみで、酢の醸造用具としては、国で初めてです。1984年に(株)中埜酢店(現ミツカンホールディングス)から半田市に寄贈された道具類です。こちらも是非ご覧になってください。入場無料です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/02 訪問

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