半田・「赤レンガ建物」、本格ドイツビール造りの情熱とものづくりの工場跡を歩こう!

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半田・「赤レンガ建物」、本格ドイツビール造りの情熱とものづくりの工場跡を歩こう!

半田・「赤レンガ建物」、本格ドイツビール造りの情熱とものづくりの工場跡を歩こう!

更新日:2018/01/08 19:56

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

アニメ『風立ちぬ』、名古屋駅前シーンに「カブトビール」の看板が登場しました。愛知県半田市で製造されたビールです。工場は「赤レンガ建物」と呼ばれ、明治期の名建築。イベントで復刻カブトビールが販売されましたが、2015年夏、耐震工事などリフォームを経て常設施設として本格オープンの後、2017年秋リニューアルでフォト・スポットも充実!明治期の醸造家たちの情熱や「赤レンガ建物」のみどころをご紹介します。

日本有数の赤レンガ建築、設計者は「横浜赤レンガ倉庫」と同じ

日本有数の赤レンガ建築、設計者は「横浜赤レンガ倉庫」と同じ

写真:Mizuki Yoshi

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「赤レンガ建物」と聞くと、真っ先に連想するのは、「横浜赤レンガ倉庫」という方も多いのでは。それもそのはず、設計者は同じ明治の名建築家・妻木頼黄(つまきよりなか)。現存する妻木設計や関わった建築に、「横浜赤レンガ倉庫(横浜市)」、「日本橋(東京都)」、「旧・門司税関(北九州市門司区)」などあり、いずれもその街のランドマークになっている名建築です。

今回のリニューアルで建物前にアーチ形のベンチが設置された広場が完成。赤レンガ建物全体が見やすくなりました。

日本有数の赤レンガ建築、設計者は「横浜赤レンガ倉庫」と同じ

写真:Mizuki Yoshi

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ハーフティンバー様式の1階は赤レンガにタテ横に柱が入りオシャレな外観。中はレストランCAFE BRICKと売店です。ここからも入場できますので、覗いてみると、巨大なカブトビールが2本。赤レンガむき出しのレトロな雰囲気が漂います。ハーフティンバー部の外部、内部とも絶好の撮影ポイントです。ピアノも置かれたイベントステージもあり、天井が高い内部は開放感一杯です。

日本有数の赤レンガ建築、設計者は「横浜赤レンガ倉庫」と同じ

写真:Mizuki Yoshi

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お天気の良い日に「赤レンガ建物」を歩くとのどが渇きます。建物の一番南側にあるのが、セルフサービスのレストランCAFE BRICK。英国かドイツパブ風です。天井の梁も寛ぎの空間を演出します。カウンターで、コーヒーや、カブトビール+ソーセージ、世界中で人気のドイツパン・プレッツェルを注文し、一休みはいかがですか。半田は知多半島酪農の発祥地。知多牛、知多豚などの畜産も盛んで、ソーセージは絶品です。建物北側が醸造蔵の薄暗さが漂いますが、CAFE BRICKは南側にあり陽光が差し込みます。

フォト・スポットも更に充実!

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リニューアルで新たに設置されたフォト・スポット。キューピッドたちが恋人達の恋愛成就のお助けをします。この矢の下に入って撮影しましょう!

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写真:Mizuki Yoshi

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東側入り口脇に建つ巨大カブトビールのビンに出来たフォト・スポット。#女子旅〜、#男子旅〜、#本日デート中など撮影用プレートが各種用意されています。

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赤レンガ建物の完成時には約240万丁もの赤レンガが使用されました。

半田と知多半島のランドマーク、醸造家の情熱とこだわり!

半田と知多半島のランドマーク、醸造家の情熱とこだわり!

写真:Mizuki Yoshi

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ミツカンの前身・中埜酢店の4代目「中埜又左衛門」と敷島製パン創業者・盛田善平らが、「丸三ビール」瓶詰めを初出荷したのが1889年。その9年後の1898年、丸三麦酒醸造の新ビール工場として半田赤レンガ建物が竣工しました。又、ドイツから技術者を招き、本格ドイツビール製造に取り掛かりました。当時のサッポロビール、キリンビール、エビスビール、アサヒビールの大手が隆盛を極める中、壮大なチャレンジでした。出資者約20名が会社設立に連なり、大手ビール会社に対抗するため、最新鋭設備の工場造りにこだわったのです。朝ドラの「マッサン」にも似た情熱を思わせます。この最新鋭工場から、2年後の1900年のパリ万博に「カブトビール」を出品、金賞受賞しました。これをきっかけにカブトビールは全国に広がっていきます。

歴史的、文化的にも貴重な「赤レンガ建物」は、近代化産業遺産(経産省)に認定され、半田市指定の景観重要建造物第1号。地元の「赤煉瓦倶楽部」が中心となり、復刻ビールを2005年に販売します。その芳醇な味わいが幻のビールとの評判を呼ぶとともに地道な活動継続により今日の常設施設化につながりました。

今回のリニューアルで設置された赤い郵便ポストがレトロな雰囲気を一層引き立てます。

半田と知多半島のランドマーク、醸造家の情熱とこだわり!

写真:Mizuki Yoshi

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建物北側に芝のイベント広場があり、ハーフティンバー角部から対角線の位置に北側入り口があります。ここで、建物の壁に注目ください。『風立ちぬ』のモデル、中島飛行機製作所の衣糧倉庫だった太平洋戦争中、北側2階部分の壁に機銃掃射を受けた銃弾跡を見ることができます。

半田と知多半島のランドマーク、醸造家の情熱とこだわり!

写真:Mizuki Yoshi

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内部は入場無料。入り口右横に、レンガ5層に空間がある断熱効果の高い構造が見える工夫があります(写真)。壁の厚みは70〜80cmあり、ビール醸造の温度管理に重要な役割を果たしました。この分厚い壁で建物が囲まれています。1898年竣工時の建物は現在の何倍もあり、約240万丁ものレンガが使用されました。因みに、レンガの長さ21cmをタテに並べると、504kmにもなります。

時折間違えて傘を差し込む方がいらっしゃるようです。

建物内を歩いてみよう

建物内を歩いてみよう

写真:Mizuki Yoshi

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クラブハウスA、B、C、Dと呼ぶ会議室やミーティングルーム、企画展示室(写真)があり、会議などに貸し出しされます。深い窓からは青い光が射しこみます。

建物内を歩いてみよう

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ソファーやしゃれたテーブルのおかれた共用サロンでも休憩出来ます。

建物内を歩いてみよう

写真:Mizuki Yoshi

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広大な建物内部には細長い廊下があり、むき出しの天井、レンガ造りの壁、ほのかに照明が灯り、記憶に残る風景です。

通路脇に赤レンガ・シアターと常設展示(2部屋)の見学は有料(大人200円、中学生以下無料)。丸三麦酒醸造時代の貴重な資料や映像などで、当時の醸造家たちの情熱やものづくりに対するこだわりが伝わる展示です。ぜひ、お立ち寄りください。瓶詰めカブトビールは今と違いコルク栓、現在のワインオープナーで開けました。「カブトビール」の由来は日清戦争後の勝利に対し、「勝って兜(カブト)の緒を締めよ」からきているとの説も。

毎月第4日曜はマルシェの日

毎月第4日曜はマルシェの日

写真:Mizuki Yoshi

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人気の「赤レンガ建物」では、毎月第4日曜が「マルシェの日テントショップが北側の芝広場に軒を並べます。このマルシェでは、半田市や近隣のレストラン、地元農園、食品店、さまざまな雑貨関係などが店を出します。

半田赤レンガ建物の基本情報

住所:愛知県半田市榎下町8番地
電話番号:0569-24-7031
アクセス:名鉄河和線利用 住吉町駅下車東徒歩5分
     JR武豊線利用 半田駅下車北西徒歩15分
     知多半島道路利用 半田中央インターより東へ車で10分

情報は2017年12月時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/31−2017/12/28 訪問

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