写真:古都の U助
地図を見る霊鑑寺は1654年、後水尾天皇が皇女・浄法身院宮宗澄尼を開基として創建した寺院で、明治まで代々皇族の女性が住持されました。皇族ゆかりの寺宝も多く別名「谷の御所」とも呼ばれています。通常は非公開となっておりますが、例年椿の美しい春と紅葉の美しい秋に特別公開されます。
写真:古都の U助
地図を見る霊鑑寺は写真左側の書院、同右側に写る本堂のほか、表門、大玄関、鎮守社が京都市指定の有形文化財となっています。
特別公開の際は書院の狩野派の作と伝わる優美な障壁画や、本堂では外からの参拝となりますが、ご本尊の如意輪観音像を拝することができます。
写真:古都の U助
地図を見るさらに、霊鑑寺は椿寺とも呼ばれるほどの椿の名所。
境内には100種以上もの椿が咲き、例年椿を使用し趣向をこらしたデコレーションでも話題に!こちらは大玄関前にあしらわれた竹を花器とした椿の花々。
写真:古都の U助
地図を見る近年若い女性たちを中心に大人気となっている「花手水」。霊鑑寺では石や陶器の手水鉢で見ることができます。
写真:古都の U助
地図を見る境内には大文字山の稜線を生かした名庭園があり、随所に椿の木や手水鉢、灯籠などが配されています。お庭でも時にはこんな椿のあしらいが。
写真:古都の U助
地図を見る大玄関の手前には散椿の大木があり、その散り際には地面がまるで絨毯のように。
散椿はもともと加藤清正が朝鮮出兵の際見つけ、秀吉に献上したといわれる椿で、通常の椿とちがい花びらが桜のように一枚ずつ散る品種です。通常の椿は花期が終わると花が丸ごとポトリと落ちる為、打ち首を連想するといって武士には忌み嫌われることがありましたが、散り椿は最期まで美しいと持てはやされたといいます。
写真:古都の U助
地図を見る散椿のそばには御朱印の授与所もあります。
霊鑑寺では特別公開の際、毎回限定の御朱印が授与されています。
春らしい椿のモチーフが美しい!
写真:古都の U助
地図を見るこちらは京都市指定天然記念物「日光椿(じっこうつばき)」。
花の中心部のおしべまで花びらのように豪華に盛り上がっているのが特徴です。名木が多い霊鑑寺でも代表的な椿で、後水尾天皇遺愛の木と伝えられています。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは書院の近くに咲く香妃。淡い桃色の花が可愛らしい、少し小さめのお花です。
写真:古都の U助
地図を見るこちらはルチェンシス。お庭の拝観コース終盤で見ることができる椿で、白くて可愛らしい極小サイズの西洋椿です。
写真:古都の U助
地図を見る霊鑑寺のお庭は全体的にコケが多く、椿の花が散り落ちた際の色彩のコントラストも見逃せない点です。
ローゼフローラは1800年代に中国からイギリスに種で渡ったとされる、中国原産の椿で極小輪の椿。ルチェンシスとお隣同士で植えられています。花は桃色で一重咲き、ルチェンシスと同じく指先ほどのサイズの極小輪の花は、大輪の椿とはまた別の良さがあります。
写真:古都の U助
地図を見るもちろん落花の状況次第ですが、ローゼフローラの足元ではこんなに可愛いハートを見つけることができるかも。
霊鑑寺では他にも珍しい品種の椿を間近で眺める事ができます。ほとんどの木には名札がついているので、お目当ての椿を探すのも楽しみ!
椿の花は品種によって秋から冬、春まで楽しむことができますが、霊鑑寺の椿は桜と同時期に咲く品種が特に多く、見応えがあります。また、境内では椿のほか桜や雪柳、馬酔花の花などを見ることができますよ。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/7更新)
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