狛ねずみも可愛い!京都・哲学の道すぐ、桜と椿の「大豊神社」

狛ねずみも可愛い!京都・哲学の道すぐ、桜と椿の「大豊神社」

更新日:2016/02/16 12:57

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
京都の東山三十六峰の1つ・椿ヶ峰の麓、哲学の道のすぐ近くにある「大豊神社」は、春は椿に桜、早春なら梅が咲き、狛ねずみや狛猿もとっても可愛いお社です。
この神社は仁和三年(887年)宇多天皇の病気平癒のために少彦名命を主祭神として奉られた神社ですが、もともと椿ヶ峰をご神体とする自然信仰の場所でもあります。京都東山のパワーをぜひ目の当たりにしてみませんか?

二の鳥居とご神水

二の鳥居とご神水

写真:古都の U助

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大豊神社は、もともと東山三十六峰に数えられる椿ヶ峰をご神体とした神社で、平安時代に定省王(後の宇多天皇)を猶子とし、その即位に貢献した藤原淑子が勅命により椿ヶ峰の麓に医薬祖神の少彦名命が祀ったいわれています。
建武の内乱や応仁の乱などで被害を受けましたが、本殿、末社、拝殿、絵馬堂などが再建されています。

哲学の道、疎水に架かる大豊橋から山へ向かい東へ歩くと一の鳥居、二の鳥居と続き、二の鳥居の左側にある手水舎の水は、椿ヶ峰から流れるご神水。手水舎には降りかかるような長い花房は、果実が染料ともなる木五倍子(きぶし)の花です。

大豊神社「本殿」

大豊神社「本殿」

写真:古都の U助

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大豊神社は、仁和3年(887年)宇多天皇の病気平癒の為、少彦名命を椿ヶ峰に奉祀し創建された神社で、後には応神天皇と菅原道真が合祀されるようになりました。本殿といっても、古く椿ヶ峰をご神体としていた自然信仰の形態がよく残り、山の存在感が強いお社です。

境内はいたるところに椿があるほか本殿左側には見事な枝垂桜、右側には紅枝垂れ梅があり、梅が咲いた後入れ替わるように桜の花が咲きます。なお、山肌に近い場所にあり日照時間が短いため、参道の桜や哲学の道の桜よりは若干開花は遅めです。

椿の名所

椿の名所

写真:古都の U助

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大豊神社の背後にそびえる椿ヶ峰は、その名の通り古くから椿の木が多かったといわれ、大豊神社の境内にも椿の木がたくさんあります。品種も多く咲く時期も長い為、梅から桜の時期に訪れれば、何かしらの椿が楽しめるというわけです。

また季節によっては参道に芙蓉や槿、紫陽花も楽しめます。

可愛らしい狛ねずみ

可愛らしい狛ねずみ

写真:古都の U助

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本殿から右へ進むと大黒社があり、大国主命がまつられ、ご利益は縁結びがいわれています。

この大黒社には、大国主命が須佐之男命(スサノオノミコト)からの難題に取り掛かっているのをネズミが助けたという話から、狛犬ではなく狛ねずみが置かれています。これは全国的にもとても珍しく、12年に1度の子年の際にはニュースなどでも取り上げられます。

とても愛らしい一対の狛ねずみの一方は、阿形の鼠で学問を意味する巻物を抱え持ち、もう一方の吽形の狛鼠は長寿を表す水玉を抱え、子宝・安産の意もあるそうです。
そのほかお守りや絵馬も愛らしいねずみがモチーフとされ、大豊神社はねずみの社ともいわれています。

狛鳶&狛猿

狛鳶&狛猿

写真:古都の U助

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こちらは本殿の左側にある愛宕社と日吉社で、それぞれご利益は火難避けと災難避けがいわれています。

愛宕社の本社である京都・愛宕神社では、創建した和気清麻呂が流罪の際、猪に助けられたことから猪が神使とされていますが、こちらでは愛宕山を空から守護する鳶(とび)を狛犬ならぬ狛鳶としています。
一方の日吉社は、定番の猿を神使として狛猿としていますが、おめでたい三番叟という踊りを踊っている姿となっているのが特徴です。

おわりに

自然のパワーもいっぱいの大豊神社は哲学の道(南部より)すぐ近くです。少し道からそれる為、比較的ゆっくり春の植物を鑑賞できるお社でおススメです。

大豊神社:境内自由

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/04 訪問

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