女装して踊る!?天下の奇祭・沼津市「大瀬まつり」

女装して踊る!?天下の奇祭・沼津市「大瀬まつり」

更新日:2016/02/08 16:18

毎年4月4日に沼津市の大瀬崎と内浦漁港で「大瀬まつり」が開催されます。このまつりは、白く化粧をして長襦袢(ながじゅばん)を着た漁師が、船上で踊る「天下の奇祭」と呼ばれる変わったまつり。海の信仰を集める大瀬神社の例大祭で、1年間の大漁と航海の安全を祈願する伝統行事です。会場では、駿河湾名物「内浦漁港祭」も同時開催する、1日限定のまつり「大瀬まつり」をご紹介します。

駿河湾の漁民信仰を集める伝統行事!

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まつりが行われるのは、伊豆半島の付け根に位置する沼津市大瀬崎・内浦地区。内浦漁港は、養殖されている鯵の生産量が日本一を誇る漁業が盛んなところで、毎年4月4日に、1年間の大漁と航海の安全を祈願する「大瀬まつり」が行われます。漁師達から信仰されている地元の大瀬神社の例大祭で、まつりの会場は「大瀬崎」「内浦漁港」の2つの会場に分かれて開催。こちらは、内浦漁港で、大瀬参りへここから漁船が出航し、戻ってきた際に、入港パレードが見られる一押しの場所なので、見学するにはこちらの会場がお勧め!

まつりは、朝の7時30分から開催され、それぞれの港から大瀬神社に向けて出港し集結。神社で参拝する「大瀬参り」が行われ、その後、こちらの内浦漁港に戻って、漁船のパレードが行われます。おや、そうこうしているうちに、参拝を済ませた漁船が次々と入港してきましたよ。

一度は見たい天下の奇祭!これぞ日本のまつり?!

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漁船に乗っているのは、驚くことに顔を白く化粧して、赤やピンク色の長襦袢をまとった男性たちばかり! このまつりは、その昔「男の神が祀られている大瀬神社の神の気持ちを鎮めるために、若い漁師が嫁の長襦袢を着て女性を装って海の安全を祈願した」との故事から、まつりが行われるようになったと伝えられ、女装するのが当たり前の変わったまつり。「天下の奇祭」とも呼ばれているんです。

船上で、太鼓やお囃子に合わせて「ちゃんちゃらおかし〜ちゃらおかし〜」と一斉に歌いながら、扇子を振って踊る「勇み踊り」が披露されます。船は「踊り船」と呼ばれ、杉や紅白の垂れ幕、鯉のぼり、達磨、大漁旗などで、カラフルに飾られています。とっても華やかなで、思わずカメラを向けてしまいたくなるほどです。飾り付けは、オリジナルで、中には桜の花や菜の花が飾られた船もあるんですよ。見ているだけでも楽しい気分が味わえ、「ちゃんちゃらおかし〜♪」と知らず知らずのうちに一緒に歌ってしまうほど。漁師達の気迫や熱意が伝わってくるようで、不思議とテンションも最高潮!!

まつりで最も盛り上がる山場はこれだ!

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可憐で優美に装飾された踊り船は、一隻でも見応えがあるのに何隻も集まると圧巻。パレードは、まつりのクライマックスに行われ、港内を沢山の踊り船が埋め尽くします。華やかなパレードを一目見ようと、岸壁づたいに見物客が押し寄せ、まつりの中でも一番瞬間です。最後の最後に、踊り船から投げ餅が行われるなどのサプライズもあるかもしれないので、是非お見逃しなく!!

船に飾られていた縁起物の菜の花などを頂くことが出来、お土産に持ち帰れば、きっと幸せが訪れるに間違いなしですよ。

手に入れたい限定グッズ?!

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内浦漁港では、地元高校生によるマーチングバンドの演奏やバルーンアート、阿波踊り、地場産品を販売する「奥するが湾味覚市」など、内浦漁港祭も同時開催され、まつりを更に盛り立ててくれます! 漁港を訪れたら絶対に食べておきたい漁師ならではの味「大漁鍋」の販売や、沼津の名産「鯵」を使ったお弁当など、様々な出店が軒を連ね、中には、まつりのオリジナルグッズが買えるこんなお店まであります。ひょっとこ・おかめのお面や、勇み踊りに欠かせない扇子やタオルなど、ここだけでしか手に入らないおまつりグッズもあるので、是非チェックしてみて下さいね!

おわりに

大瀬崎の会場では、干物・甘酒・とん汁などが振る舞われるサービスや、よさこいなどのイベントも開催されます。「大瀬参り参拝船」も運行されるので、詳しくは、下記MEMO「千鳥観光汽船株式会社」よりお問い合わせ下さい。

内浦漁港の近くには、漁港直営の「いけすや」や「伊豆・三津シーパラダイス」「あわしまマリンパーク」などの水族館、「沼津御用邸記念公園」など、併せて楽しめる観光スポットも点在! まつりで使われている日の丸の扇子や、長襦袢、大漁旗など、日本独自の文化がたっぷり詰まっているので、外国から訪れた方もきっと楽しめるはず!! ここ大瀬崎・内浦地区で代々受け継がれている伝統のまつり「大瀬まつり」を肌で感じ取ってみては如何でしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/04 訪問

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