なぜ、アユタヤで一番重要と言われる場所のライトアップがあまり知られていないのでしょうか。理由は簡単です。世界遺産であり有名なアユタヤは、バンコクから約80kmであり、そのため日帰りツアーがほとんどとなっているからです。
日中の観光時間は7時から18時までです。夕暮れを過ぎて観光客が帰った後、ライトアップの時間帯である19時から21時にはほとんど人がいなくなります。特に20時を回ると観光客は皆無に近いと言えます。
こうしてワット・プラ・シーサンペットは、とても美しいライトアップにも関わらず、日中の観光客の多さから比較すればほとんど人がいなくなる「穴場」となるのです。うまくいけば、「貸し切り」という状態になるかも知れません。
ラーマーティボーディ1世(在位1351 - 1369)によってアユタヤ王朝は始まります。同王によりこの地に宮殿が建てられたと伝えられています。
その後、アユタヤ王朝第9代ボーロマトライローカナート王(在位1448 - 1488)を父に持つ11代のラーマーティボーディ2世(在位1491- 1529)により、ボーロマトライローカナート王と、10代王であった兄のボーロマラーチャーティラート3世(生没1488 - 1491)の遺骨が、ワット・プラ・シーサンペットの仏塔2基に納められたとされています。
後にラーマーティボーディ2世が亡くなり、3基目が建立されて遺骨が納められたと言われています。
なお、Wat Pra SrisanpetのWatはタイ語で寺院を意味しますが、ここには僧侶はおらず、3人の王の遺骨を納めたことから寺と呼ばれています。
ライトアップされた様子は、物言わぬ遺跡であるにも関わらず、何かを語りかけてくるようです。時間の許す限り眺めてみて下さい。
遠くからの別の場所のライトアップの光が入り込み、直接光を当てている仏塔とは異なった美しい様子を見ることが出来ます。
この地は長い歴史の中で、侵攻してきたミャンマーと戦争を経験。破壊や奪略を受け、その後長い年月放置もされました。その後、修復されながら現代に至っています。
ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)は、ワット・プラ・シーサンペットに隣接しています。こちらも遺跡同様にライトアップされています。寺院の内部に入ることは出来ませんが、西欧の教会に引けを取らない美しさです。
この場所も、これだけ観光客がいなくなる状態はライトアップの時間帯だけです。
昼間とはまったく違う様子を見せる世界遺産ワット・プラ・シーサンペット。隣接するヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットとともに、幻想的な光を観光してみましょう。
なお、夜間ということでしっかりと虫除け対策が必要です。また、段差がありますので足元には十分に注意して下さい。
歴史的にとても価値の高い場所ですので、注意事項を順守しましょう。これを機会にぜひとも足を運んでみて下さい。
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