こんなにかわいい駅見たことない!三陸鉄道「吉浜駅&田野畑駅」は途中下車してでも見たい駅

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こんなにかわいい駅見たことない!三陸鉄道「吉浜駅&田野畑駅」は途中下車してでも見たい駅

こんなにかわいい駅見たことない!三陸鉄道「吉浜駅&田野畑駅」は途中下車してでも見たい駅

更新日:2016/02/12 11:53

彰 伴治のプロフィール写真 彰 伴治 温泉ソムリエマスター、平泉世界遺産ネット検定1級、三陸鉄道ネット検定1級、岩手おもてなしネット検定1級

岩手県の沿岸部を走る三陸鉄道は、盛〜釜石間を走る南リアス線と宮古〜久慈間を走る北リアス線の二つの路線があり、それぞれに桜のラッピングのとてもかわいらしい駅が一つずつあります。南は大船渡市の「吉浜駅」北は下閉伊郡の「田野畑駅」。その駅舎の前に立てば「かわいい〜」と思わず見とれてしまいます。二つの路線のほぼ中間地点にある駅はわざわざ途中下車してでも見てみたい、そんな二つの駅をご紹介します。

駅が笑顔でお出迎え!「南リアス線・吉浜駅」

駅が笑顔でお出迎え!「南リアス線・吉浜駅」

写真:彰 伴治

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初めて見た人がみな一様に「なにこれ、かわいい〜!」と立ち止まって見とれてしまうこの建物は、東日本大震災後の列車の運行再開を記念し、ネスレ日本の協賛で「キット、ずっとプロジェクト」にちなんだ桜の絵が描かれた、キッピンあわびの海の愛称で親しまれる「吉浜駅」です。

キッピンとは通常漢字で書くと「吉品」。ここ吉浜は江戸時代から高級食材として国内外に知られる吉品な「吉浜鮑」の産地。吉浜もキッピンと読めることからこの二つの意味を持つ愛称が付けられました。

まさにキッピンなとびっきりのスマイルで出迎えてくれるこの駅は無人駅ですが、非常勤駅長になんとあの「志村けん」さんが就任されています。志村さんは震災直後から三陸鉄道を応援されていて、何度もこの地を訪問されています。駅の中では志村さんの等身大パネルと一緒に記念撮影が出来ます!

桜色の歩道橋は「希望のかけ橋」

桜色の歩道橋は「希望のかけ橋」

写真:彰 伴治

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吉浜駅は歩道橋にもとてもかわいらしいデザインが施されています。この絵は、志村さんが三陸鉄道の復活を春の訪れにイメージを重ねて発案し、女優でデザイナーの「川上麻衣子」さんがデザインされたもの。絵には桜の花びらとネコ、そして川上さんの出身地であるスウェーデンで「幸福を運ぶ馬」とされる「ダーラナホース」が描かれています。

三陸鉄道は海外からも多くの支援を受けており、この桜色の歩道橋はまさに三陸と海外を結ぶ「希望のかけ橋」。そして、思わずグ・リ・コをしたくなる、地域の方々にも愛される歩道橋です。

駅の中はゆったりくつろげる憩いの場

駅の中はゆったりくつろげる憩いの場

写真:彰 伴治

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ドアを開けて中へ入れば、そこには震災から復活していく吉浜の様子を撮影した写真や、岩手大学教育学部芸術文化課程の学生達が作った手袋アートの展示、誰でも読むことが出来る本などがあり、中央に置かれた椅子とテーブルでゆったりくつろぐことが出来ます。またこの駅舎は近隣の方々により運営される「きっぴんセンター」と呼ばれる大船渡市役所吉浜出張所を利用しており、地域の憩いの場にもなっています。

吉浜駅には売店が無く周辺にこれといった観光スポットもありません。しかも三陸鉄道の列車は大体2時間に一本程度の運行で、途中下車すると時間を持て余しそうですが、かわいらしい駅舎と歩道橋、志村さん(等身大パネル)との記念撮影、写真や芸術作品の鑑賞と読書、そして時折訪ねて来る地域の方や他の旅行客とのおしゃべりで、楽しい時間を過ごすことが出来る様になっています。

宮沢賢治もきっと微笑んでいる「北リアス線・田野畑駅」

宮沢賢治もきっと微笑んでいる「北リアス線・田野畑駅」

写真:彰 伴治

三陸鉄道にあるもう一つのかわいらしい駅は「カンパネルラ」の愛称で親しまれる「田野畑駅」。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に野畑駅として登場したこの駅は、震災後の営業再開時に「キット、ずっとカンパネルラ田野畑駅」と命名され桜の絵が描かれました。

カンパネルラは、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」に登場する主人公ジョバンニの親友の名前。賢治と田野畑村との関係は、大正14年に三陸沿岸を旅行中に村を訪ねたことに始まります。賢治は村の港からウニやあわびなど磯場の漁に使う小型の船「サッパ船」で宮古に向かいました。その特に創作した「発動機船3」の詩碑がこの田野畑駅にあり、賢治との強いつながりが感じられる場所です。

賢治は桜があまり好きではなかったとの説がありますが、沢山のメルヘンチックな童話を書いた賢治ですから、この田野畑駅を見て微笑んでいるに違いありません。

田野畑駅では周辺観光も楽しもう!

田野畑駅では周辺観光も楽しもう!

写真:彰 伴治

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田野畑駅は三陸海岸屈指の観光スポットである「北山崎」の最寄り駅の一つ。北山崎は(財)日本交通公社全国観光資源評価の「自然資源・海岸の部」で唯一「最高ランクの特A級」に格付けされた景勝地。遊覧船「北山崎断崖クルーズ観光船」は隣の島越(しまのこし)駅近くの島越漁港から出ますが、ここ田野畑駅は賢治も乗った「サッパ船」に乗れる羅賀(らが)漁港の最寄り駅。駅の中ではこんなかわいい船頭さん達が出迎えてくれます。

サッパ船でのクルーズは、8キロも続く高さ200メートルの断崖と、次々と現れる奇岩・巨岩を間近に見ながら時として波しぶきを浴び、小さい船ならではの海蝕洞窟のくぐり抜けなど、スリル満点のアトラクション「サッパ船アドベンチャーズ」!
また、船は苦手という人も大丈夫。ガイド付きのトレッキングなどツアーも用意されています。なお、サッパ船アドベンチャーズもガイド付きツアーも事前の予約が必要です。

おわりに

いかがでしたか?三陸鉄道は北も南もどちらも途中下車をしたり周辺観光をしたりして、一日を通して楽しんでほしいところ。「吉浜駅」と「田野畑駅」で途中下車するには、一日中乗り放題の「三陸鉄道1日フリー乗車券」がお得。特に休日はグッとお得になっています。

また、どちらの駅も駐車場は無料なので車で行って、これらの駅を起点にするのも良し。但し1日フリー乗車券は吉浜駅では購入できないので、南から北上する場合は盛(さかり)駅か綾里(りょうり)駅、北から南下する場合は釜石駅か三陸駅で購入して下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/19−2015/12/26 訪問

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