建物の外観は真っ赤でとても印象的です。ユニークなので見落とすことはありません。どこから入るのかと感じるかも知れませんが、左側の大きく曲がったところが出入り口となります。
青森県の三大祭りといえば、青森市の「ねぶた」、八戸市の「三社大祭」、そして弘前市の「ねぷた」で毎年7月下旬から8月上旬に開催されます。その中で最大の規模を誇るのが青森市のねぶた祭りです。
陸奥湾(むつわん)に面し、県の中央に位置する青森市が1年で一番盛り上がる季節が夏。日本のみならず世界中から観光客が訪れるねぶた祭りでは「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー!」の掛け声で多くの人が飛び跳ね、祭りを楽しみます。
そのねぶたの魅力と歴史を、1年を通してより多くの人に知ってもらいたいと、2011年1月に開業したのが「ねぶたの家 ワ・ラッセ」です。新青森駅までは東京から新幹線を利用し、最短で2時間59分とあっという間です。青森駅を出て左方向、陸奥湾に向かって歩き約1分の場所にあります。
入館するとすぐに、ねぶたの歴史が記載されたパネルコーナーとなります。続いて青森市の名物である「金魚ねぶた」が吊り下げられたトンネルを通ります。徐々にねぶたの音が聞こえてきて、雰囲気を盛り上げてくれます。
ところで「ねぶた」とはどのような成り立ちなのでしょう。諸説ある中で有名なものは、遠く坂上田村麻呂にまで遡ります。征夷大将軍の坂上田村麻呂が蝦夷討伐の際、相手を油断させるために灯篭、笛、太鼓を使ったのが起源とされるものです。約1200年も遡るのですからとても古いお話です。
展示ホールでは、迫力のねぶたを間近で見ることが出来ます。本番の祭りと違って、すぐ近くまで行くことが出来るのは大きな魅力です。ねぶたの大きさには規定があり、高さ5m、幅9m、奥行き7mとなっています。
ところで、なぜ「ねぶたの家 ワ・ラッセ」という名称なのでしょう。これは公募によって選ばれたもので「ワ・ラッセ」という最優秀賞と「ねぶたの家」という優秀賞の組み合わせです。「ねぶたの家」とは青森市民にとって、ねぶたは自分の家そのものであり、「ワ・ラッセ」とは跳ね人のラッセラーの掛け声と、人の和、人々の輪を表しています。
誰でも跳人体験が出来ます。実はこの跳ねる動作ですが、少しテクニックがいるのです。それは跳ねる際に、軸足とは逆の浮かせた足で空中を蹴るのです。「ねぶたの家 ワ・ラッセ」に来れば先生が丁寧に教えてくれますので、すぐにプロの跳ね人になれます。
「太鼓」と「鉦」の体験が出来ることもユニークな特徴です。まさに祭の盛り上げ役となる立場です。祭で一般人の参加は跳人がメインであることからも「ねぶたの家 ワ・ラッセ」ならではの面白い体験となるでしょう。
夏だけではなく1年中、どの季節でも行くことが出来る青森市「ねぶたの家 ワ・ラッセ」で、迫力のねぶたを感じ、それだけではなく跳人、太鼓、鉦を体験してみましょう。
お土産コーナーも充実していますので、より深くねぶたを楽しんだ後は、楽しい買い物の一時をお過ごし下さい。
なお、下記の関連MEMOでは本物のねぶたの様子と、忘れてはいけないご当地グルメで、超有名な二種類のラーメンを紹介しています。ぜひ、参考にしてみて下さい。
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