お目当てのバーはサトーン通りの高級ホテル「バンヤンツリー バンコク」にあります。エレベーターでエントランスに着くと、高層階にある様々なレストランにアテンドしてくれるタイの伝統的な衣装に身を包んだコンシェルジュが、うやうやしく迎えてくれます。細いらせん階段を上り、たどり着くのが「ヴァーティゴ&ムーン・バー」。ちなみに「ヴァーティゴ」はグリル自慢のレストラン。ムーン・バーはもう一段高い場所にしつらえられた、特別な空間。まさに天空のバーです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るバンコクは夕日が美しいので、サンセットを目当てに日が沈む直前に来て、食前酒を飲む人も多いんですよ。62階にあるバーの周囲にはもう空しかありません。曽田の下に自分がいる…そんな不思議な気分を味併せてくれます。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る中央のソファー席もゆったりと寛げて素敵ですが、おすすめはコーナーにある席。視野が全く違います。
席に着くまで当然立って歩いて行くわけですが、写真を見るとわかるように、腰から上にはガラスも手すりもありません。優雅に歩くなんて無理!思わずへっぴり腰になってしまいます。見渡すと意外とそういう人が多いので、席に着くまでは気取れないのが現状。
何でこんなに恐いのかというと、バンヤンツリーバンコクは、細い板状のユニークな建物なんです。他のバーはもう少し手すりが高かったり、手すりの向こうにある程度敷地に余裕を持たせて作られているので、足元直下に夜景が広がるという事はありません。でもこのバーは、建物のぎりぎりの位置にガラスや手すりを配置。61階から下がストーンと直角に見えるのです。落ちたら引っかかる場所もない状態!
考えてみてください。日本だとしたらサンシャイン60の一番上、落ちそうなぎりぎりの位置でお酒を飲むようなもの。
働いているスタッフさんによるとスマートなサービスをしながらも「慣れた今でも風の強い日は恐い」のだそう。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る常夏のバンコク。せっかくだから爽やかなカクテルを飲みたいもの。
ムーン・バーのカクテルは標準のもので500バーツから600バーツ台(2016年12月のレートで1500円から1800円)。シロッコのスカイバーが立ち飲みで700バーツ台ですから、ゆったり座れて飲めて、更に高級ホテルのルーフトップバーとくれば、これくらいでしょう。これにおつまみとしてスナックがついてきます。
でも、一つ嬉しいサプライズが。
ダイキリのグラスが巨大!カクテルグラスは、華奢で小さいものですが、ここは小ぶりのお茶碗くらいあります。これだけたっぷり入っていたら、合格ですよね?
提供元:バンヤンツリー ホテルズ&リゾーツ ジャパン
http://www.banyantree.com/ja/ap-thailand-bangkokいよいよ夜の帳が降りてきました。
デザインの変わった面白いビルがいっぱい!眺めていると飽きません。
また、バンコクの名物渋滞が生み出す車のライトが、ネックレスのようにつらなり、皮肉なことに道路が一番きれいに見えます。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る見てください!まるで宇宙を行く宇宙船のようではありませんか?直角に落ちていく壁が魅せる、素晴らしいマジック。ここだけ天空に浮かんでいるかのようです。
先ほどのコーナー席が夜が深まればこんな感じ。みな息を飲むような夜景に見とれ静かに語らっています。ここは比較的客層が良いので、カップル、そして一人で訪れても嫌な思いをする事は先ずありません。
細長い板状のビルにあるフロアは、自分がどこにいるのか忘れてしまいます。これを非日常と言うんでしょうね。いつまでも眺めていたい絶景です。
とても素敵なヴァーティゴ&ムーン・バー。
この優雅な空間で夕焼けから夜景を確実に楽しむために、注意しなければならないことがあります。
実はバンヤンツリー バンコクの建っているサトーン通りは、バンコクで最も渋滞がひどく、巻き込まれたら車が2時間動かないこともよくある話です。
特に渋滞する時間は平日17:00〜19:00ごろ。ホテルには17:00前には着くよう、早め早めに行動しましょう。
地下鉄やBTSでも行けます。地下鉄は徒歩10分、BTSは15分ほど。道が悪く、暑い時期だと歩くのが大変ですが、渋滞の時間になったら使った方が無難。
ただし、土曜・日曜は渋滞しないので、土日を狙うのもいいでしょう。
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(2025/1/17更新)
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