写真:堀内 京子
地図を見る熊本県・天草諸島は大小120余の島々が浮かび、九州本土とは天草五橋と呼ばれる5つの橋で繋がっています。天草の玄関口にあたる上天草市には天草を代表する大矢野温泉と松島温泉の2大温泉地があり、それぞれに個性溢れる旅館が点在。
美しい海が広がる弓ヶ浜海水浴場からすぐ、「大洞窟の宿 湯楽亭」は2種類の源泉を持ち、露天風呂や大洞窟風呂など温泉三昧が楽しめる温泉宿です。受付には温泉成分でクリーム色にコーティングされた、まねき猫が飾られています。写真のようにびっしり付いて出来上がる期間は、わずか2週間ほど。玄関横の枯山水の庭園に飾られた布袋様にもビッシリ付いていますので、ぜひご覧ください。
写真:堀内 京子
地図を見る浴場は日替りで男女入れ替え、どちらにも白湯と赤湯の大浴場、大洞窟風呂が備わっています。脱衣場から浴場に入ると、まず最初は岩風呂「白湯大浴場」が登場。2つに仕切られた浴槽は熱めとぬるめの温度に分かれて、湯は無色透明。
丸太造りの浴場「赤湯大浴場」は、1996年の湧出時は血の池のような濃い赤色をしていました。1、2年を過ぎた頃から色が段々と変化するようになり、現在は季節や天候によって赤みを帯びた色や薄い黄色に変化しています。
浴槽の縁や洗い場の床など析出物で波打っているところが多く、温泉成分の濃さがよく分かります。湯口付近は赤色に染まり、湧出当時の赤湯の名残りを感じられるでしょう。
露天風呂は浴槽全体に芸術的な析出物の層が出来ていますので、自然の造形美を感じながら温泉にゆったりと浸かってみては。
【温泉データ】
泉質/単純温泉(白湯)、ナトリウムー塩化物泉・炭酸水素塩泉(赤湯)
源泉温度/32.2℃(白湯)、46.9℃(赤湯)
写真:堀内 京子
地図を見る宿の名物「大洞窟風呂」は何と全長32メートル!
家族全員で手掘りして造られたそうですが、とても手掘りとは思えない見事な造りです。
入口は洞窟探検のような雰囲気もあり恐る恐る進んでいくと、中は幽玄な雰囲気が広がっています。湯の華が多く、歩くと底の沈殿物がシャリシャリと音を立て、浴槽の縁にも析出物がたくさん付着。洞窟風呂はミスト効果も期待できそうなので、ゆっくり浸かって美肌に磨きをかけられてください。
湯上がりには受付にサービスで用意されている温泉水をどうぞ。
温泉水は飲みやすく、水分補給にオススメ。宿泊の方は客室に冷やした温泉水のポットが置かれていますので、ご利用ください。
写真:堀内 京子
地図を見る食事付きの宿泊は基本プラン・伊勢海老プラン・特別おまかせプラン・平日限定の少食プランなどが揃っています。基本プランの夕食は天草の海の幸をふんだんに使った会席料理。品数が多くてボリュームも盛りだくさん!基本プランでも十分満足出来る献立です。
写真は献立の一例で刺身盛り合せ・先付・小鉢・渡り蟹・牡蠣の味噌焼きなど。タコや赤なまこ酢(小鉢)はコリコリの食感。この後にも料理が続き、長さが約20センチもある黒鯛の塩焼きは丸々として立派!身は弾力があり、ふっくらと焼き上がって美味しい。
夕食は部屋食になりますので、プライベート感たっぷり。美味しい天草グルメをゆっくり味わいましょう。お子様連れの方も気兼ねなく食事が楽しめて便利です。
写真:堀内 京子
地図を見る料理はどれも美味しく、とくに海鮮てんこ盛りの刺身は宿のもてなしを感じられる逸品です。
スズキ・鯛・カンパチ・イカ・車エビ・鰹・緋扇貝の貝柱などが盛られて、とても1人分とは思えないボリューム!カンパチは身が厚くコリコリ、ほのかに甘みを感じるスズキや鯛、どれも新鮮で美味。海鮮づくしの料理はボリューム満点ですので、ぜひお腹を空かせて旅館へ行かれることをオススメします。
朝食には鰺のみりん干し・ひじき・湯豆腐・鯛のアラが入った大きな味噌汁・フルーツなどが並びます。食後はロビーにコーヒーが用意されていますのでご利用ください。温泉水を使った珈琲はとてもまろやかな味、寛げるひとときです。
天草でお薦めの宿「大洞窟の宿 湯楽亭」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
温泉は外来入浴も受付ていますので日帰りでも満足できますが、温泉と海鮮料理を満喫するには宿泊をぜひお薦めいたします。
天草は景観の良いスポットが多く、美しい海の風景にも癒やされます。イルカウォッチングや教会、とびっきり美味しい天草グルメを楽しみにぜひお出かけください。
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この記事を書いたナビゲーター
堀内 京子
旅行もご当地グルメも大好き♪日頃は仕事多忙な毎日ですが休日にはフットワーク軽く、温泉や観光地へ出かけてリフレッシュしています。温泉巡りを続けてきた中で浸かった温泉は九州を中心に1,000湯を超えました…
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