木造家屋が密集する世界遺産の港町ベルゲン!ノルウェー最大の港湾都市はフィヨルド観光の玄関口

木造家屋が密集する世界遺産の港町ベルゲン!ノルウェー最大の港湾都市はフィヨルド観光の玄関口

更新日:2016/02/24 13:04

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ノルウェーの西部海岸線には無数のフィヨルドが連続しているため、フィヨルド地方と呼ばれています。その代表的な5大フィヨルドのうち、ソグネフィヨルドやハダンゲルフィヨルドへの玄関口として観光客の人気を集めているのが、今回ご紹介するベルゲンの町です。

港に面して世界遺産のブリッゲン地区があり、背後には町を一望する山が控え、新鮮なシーフードが楽しめ、博物館などの見所も多いノルウェー最大の港湾都市です。

港に面して木造家屋の建ち並ぶブリッゲンは世界遺産

港に面して木造家屋の建ち並ぶブリッゲンは世界遺産

写真:Hiroko Oji

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ノルウェー第二の都市で最大の港湾都市であるベルゲン!その中心地の港に面して、1979年に世界遺産として登録されたブリッゲン地区があります。

ノルウェー語で「埠頭」という意味のブリッゲンは、元はノルウェー王国時代の旧市街の倉庫群でした。ハンザ同盟時代、ドイツ人街だったところに、奥行の深いカラフルな木造倉庫がズラリと建ち並ぶように造られたものです。木の温もりが伝わってくる建物で、現在では土産物屋をはじめ、レストラン、様々なショップ、ミュージアムなどとして利用されています。狭い通路の両側に建ち並ぶ木造家屋ですので、何度か火災にあい、伝統的技法で修復が繰り返されてきました。木の床を踏みしめるごとにミシミシと音を立てるのも心地よく、まるでハンザ同盟時代にタイムスリップしてしまったかのような気持ちにさえなってきます。

町の中心地ベルゲン港は移動の重要地

町の中心地ベルゲン港は移動の重要地

写真:Hiroko Oji

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ベルゲン港は、各地に向けての船が発着する重要な港で、大小のたくさんのクルーザーやボート、双胴船、大きなフェリーが停泊する姿が常に見られます。

ベルゲンは沿岸急行船フッティルーテンの南側のターミナルとして、毎日キルケネスに向け定期便が運航され、フィヨルドラインによるクルーズ客船がデンマークのヒァツハルスに向け、また、南方向のハウゲスンやスタヴァンゲル、北方向のソグネ・フィヨルドやノール・フィヨルドに向けても船が出ており、移動の重要な役割を担っています。

もちろん、船だけでなく鉄道やバス移動にも便利で、鉄道駅は港から南へ600〜700メートルほど行ったところにあり、長距離バスターミナルが隣接していますす。

新鮮な魚介類が並ぶ魚市場

新鮮な魚介類が並ぶ魚市場

写真:Hiroko Oji

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ベルゲン港の一番奥まった広場に張られたテントの波の下では、新鮮な魚介類がどっさり威勢よく売られています。魚の他にも、色鮮やかなお花や野菜に果物、日用品、お土産物も並べられており、この魚市場でちょっとしたお買い物は賄うことができるほど。また、エビやサーモンなどのサンドイッチも売られていて、とっても新鮮でこれまた美味しい!その場でも食べられるので旅行者にとっては便利な魚市場です。

ケーブルカーで上るフロイエン山の頂上から見渡すベルゲン

ケーブルカーで上るフロイエン山の頂上から見渡すベルゲン

写真:Hiroko Oji

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魚市場から北東へ150メートル程入った所にあるケーブルカー乗り場から、天井もガラス張りのケーブルカーに乗って約7分で到着するのがフロイエン山頂上駅です。最大傾斜26度からの眺めは結構スリルもあり、全長830メートルもあっという間!

山頂は標高320メートルの低い山ですが、山頂に広がる公園からの眺めが素晴らしい!港の入り口に停泊する大きなフェリーや、ベルゲンの新市街に旧市街の町並み、入り江を一望することができます。もし元気が有り余っている方は、ケーブルカー乗り場のすぐ横から登山道も整備されていますので、こちらをご利用ください。

ローセンクランツの塔からの眺め

ローセンクランツの塔からの眺め

写真:Hiroko Oji

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ブリッゲン前の北西に続く港沿いの通りを進むと堅牢な二つの石造りの建物があります。

門を入ってすぐ目の前に聳えるようにして建っているのがローセンクランツの塔です。1560年代にベルゲン知事によって、スコットランドから運んできた石で頑丈で厳つい姿に造られており、要塞としての役目も担っていました。塔内の狭く細い螺旋状に付けられた石の階段を上って行くと、途中の階では塔の歴代の模型や大砲、酒樽、石のトイレなどの展示が見られ、最上階のテラスからは、隣のホーコン王の館を含め、フロイエン山、フェリーやクルーザーの停泊する港一帯を見渡せます。

隣のホーコン王の館は、ベルゲンの町を開いた王の館で、13世紀には政治の中枢機関としての役目を果たしていました。ノルウェー産の分厚い石の壁に囲まれたホールは横37メートル、縦16.4メートルもある広い空間で、天井は木製の年季を感じさせます。正面には教会の主祭壇にあるようなステンドグラスが設置されていて、議長席のような長い机と立派な椅子が置かれ、ここで会議も行われていたようです。

見所盛りだくさんのベルゲンでお得な観光を!

ベルゲンの見所はこのほかにも盛りだくさん!

ブリッゲンの北側には、ブリッゲン博物館があります。800年前の木造教会や12世紀ごろの集合住宅など、ベルゲン周辺で発掘された建物の模型などが中心の展示です。すぐ裏には、ベルゲン最古の現存する建築物である聖マリア教会が建っています。12世紀以来の石造りの教会で、中は広くありませんが、主祭壇の金色に輝く聖人たちのレリーフや天使たちに支えられる説教壇が美しい!

ブリッゲンの南に続く趣のある木造の建物は、1702年に建造されたもので、ハンザ博物館になっており、ハンザ商人の暮らしを再現する展示が見られます。

さらには、北欧最大級のベルゲン美術館や西ノルウェー工芸博物館、ベルゲン博物館、水族館などがあり、ベルゲンカードを利用するとお得な観光を楽しめます。カードは観光案内所や鉄道駅で購入できます。MEMOにリンクしておきますので、ご利用ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2006/08/04−2006/08/07 訪問

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