写真:大宮 つる
地図を見る木を曲げて作る“曲げわっぱ”にご飯を盛って、海鮮やきのこ、山菜などをのせて蒸したものが“わっぱ飯”。この単語は聞いたことあるけど、「食べたことがない……」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
せっかく食べるなら、わっぱ飯の元祖“輪箱飯”を食べてみたいと思いませんか? その元祖“輪箱飯”を頂けるのが、会津若松にある「田季野(TAKINO)」です。
人気のメニューは、ぜんまい・茸・蟹・鮭・卵がのった“五種輪箱飯”とお蕎麦がセットになった“会津セット”(写真)。わっぱ飯にくわえて、会津の郷土料理“高遠そば(ねぎそば)”も一緒に味わえるのが嬉しいポイントです。
写真:大宮 つる
地図を見るこのほかにもメニューには数種類の輪箱飯がありますが、輪箱飯を頼むと、セットで前菜2品とお味噌汁、お漬物がついてくるので、ちょっとした贅沢気分を味わえます。さらに+350円すると、お味噌汁のかわりに郷土料理の“小露(こづゆ)”に変更も可能(写真右側にあるお吸い物)。食から、会津をより感じたい方はぜひどうぞ。
※小露とは、お正月やハレの日に振る舞われる郷土料理。
写真:大宮 つる
地図を見る「田季野」の魅力は食事だけではありません。こちらの建物は、会津西街道に面してあった糸澤の陣屋を移築・復元。鎌倉時代から続く旧家だったとか。建物としては、約150〜200年前に建築されたものです。歴史的な建造物として一見の価値がありますね。
写真:大宮 つる
地図を見る「田季野」のつくりは、2階建て。外観だけでなく、内観も歴史や伝統を感じられます。その雰囲気を十分に味わってみましょう。
写真:大宮 つる
地図を見るさらに「田季野」は、実は、縁結びのパワースポット(!?)なのです。というのも、玄関を入ると目に飛び込んでくるのが、移築の際に発見されたといわれている木彫りの“男の神様”。丸い器の輪箱(わっぱ)が“女性”を示しているということから、縁結びの神様とされているそうですよ。
写真:大宮 つる
地図を見る「お腹いっぱいになったら周辺観光も……」という方のために、次は「田季野」から歩いてすぐに行けるスポットを2つご紹介します。
1つ目は、蒲生氏郷公の墓所(会津若松市文化財指定)がある「臨済宗妙心寺派 興徳寺」。蒲生氏郷公といえば、会津若松の基礎をつくった文武両道に優れた名将ですが、その名将の遺髪がこのお寺の墓所におさめられています。
氏郷公のお墓は“五輪塔”になっており、上から「空・風・火・水・地」と刻まれた石が積み上げられた、大変珍しいもの。会津若松を商売繁盛の町として築いたのは、氏郷公の功績といっても過言ではないので、ぜひお手を合わせてみてくださいね。
境内には、商売繁盛・家内安全のご利益の「福満虚空蔵堂」もあります。
写真:大宮 つる
地図を見る2つ目の周辺観光スポットは、「若松城跡甲賀町口郭門跡(国指定史跡)」。
若松の町割りを行った、蒲生氏郷公。郭内と郭外のあいだは、深い濠や土塁、16の郭門によって仕切り、門の内側を侍の屋敷、外側を町民の住居と区切っていました。
唯一現存するのが、この郭門の名残の石垣となります。「鶴ヶ城」から「若松城跡甲賀町口郭門跡」まで1キロを超える距離があるので、およそ半径1キロ圏内に武家屋敷があったと推察できますね。
元祖輪箱飯の「田季野」と周辺の観光スポットを2つご紹介しました。
お店の専用駐車場が、店舗前と数100m離れた場所の2か所にあります。お昼時は大変混みあうため、駐車できない可能性も。その場合は周辺に駐車場(タイムズ等)がありますので、そちらに駐車されるといいのではないかと思います。
その土地ならではのものを味わえるのも、旅行の楽しみの一つ。会津伝統の元祖・輪箱飯(わっぱめし)なら、「田季野」は外せません!
美味しいご飯を食べたら、会津若松の観光も楽しんでくださいね(※関連MEMOにガイド記事掲載しています)。
この記事の関連MEMO
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(2023/12/8更新)
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