写真:car min
地図を見る「チョベ国立公園」は1万536平方キロメートルの大きさがあり、日本でいうと岐阜県程の大きさです。その国立公園内北部を流れる「チョベ川」は、西のアンゴラからナミビアを通りボツワナまで名前を変えながら流れる規模の大きな川です。
「チョベ川」は緩やかな流れと豊富な水量、葦やカミガヤツリといった草食動物のエサとなる植物が茂り、動物を見るのにとても良い条件が揃っています。
岸辺で水を飲むキリンやゾウ。浅瀬で草を食むバッファロー。中州で昼寝をするカバや置き物のようにじっと動かないワニなど、陸地からでは遠くて見られない表情も「ボートクルーズ」では近くから見ることも出来るんです。
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地図を見るサファリの「ビッグファイブ」といえば、ライオン、ゾウ、サイ、ヒョウ、そしてバッファローの5種類で、サファリで見つけることが出来たら嬉しい人気のある動物です。その昔、サファリという名前がまだ野生動物を狩猟する意味を持っていた頃、この「ビッグファイブ」は最も危険な動物達と考えられたことから、この名前がつきました。
ここチョベ国立公園で見られるバッファローは、サハラ以南で生息するケープバッファローという種類で、雄の角がナポレオンの帽子のように見えます。のんびり草を食む姿は牧場にいる牛と変わらないように見えますが、襲ってきたライオンを撃退するぐらい気性が激しい一面もあり、陸のサファリではあまり会いたくない動物とガイドさんからも言われています。
チョベ国立公園にはバッファローの群れも多数生息しています。チョベ川の浅瀬では食事中のバッファローが見られることも。クルーズ船は適度な距離を保ってくれるので安心して見ることが出来るんです。
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地図を見るカバも中央アフリカ以南に生息し、野生ではアフリカでしか見られない動物なんです。そしてカバは水がある場所にしかいないので、十分な水量と広さのある「チョベ川」では多くのカバを見ることが出来ます。
カバは1日のほとんどを水中で過ごし、夜になると陸上に上がって来ます。動物園でそののんびりした仕草や表情で人気がありますが、実はとても獰猛な動物で、地元の人達も夜間に陸に上がってくるカバにはとても注意しています。
カバはとても縄張り意識が強く、自分の縄張りに入って来たものは侵入者として、また子供を持った母カバも子供を守るために、とても攻撃的になります。もちろん対象は動物だけではなく人間も含まれるので、ボートクルーズ時には静かにして動物を刺激しないようにしてくださいね。
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地図を見るチョベ国立公園はアフリカゾウが多い時では10万頭以上もいる、世界一ゾウの生息密度が高い場所で、一か所でこれ程のゾウを観測できる場所はないと言われています。
ゾウは食べ物と水を求めて1日の間に広範囲を移動します。チョベ国立公園に生息するゾウはチョベ川を渡り、中州や対岸まで移動します。ボートクルーズの最大の見どころは、このゾウの川渡りだといっても過言ではないでしょう。
体の大きなゾウでも岸から川の中へ入るのはとても慎重です。グループの中には子供のゾウもいるのでワニの住む川を渡るのは本当に命がけに違いありません!ゾウのグループが川を渡りだすと「ボートクルーズ」している多くの船が一定の距離をあけて、人々は息を呑んで見守ります。無事陸地に着くのを見届けた人々の顔は、まるで自分自身が川を渡りきったようにどこか誇らしげにも見えます。
ただ野生のゾウなので、必ず川渡りが見られるかどうかは残念ながら保証はありません。
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地図を見るクルーズが終わる頃には日が西に傾き始めます。チョベ川のボツワナ側から対岸のナミビア方面を見ると、黄金色の夕日が輝いています。チョベ川に映る夕日は、ボートクルーズで楽しんだ時間の最後に相応しい、特別な宝石のようです。
「ボートクルーズ」はチョベ国立公園の入り口、カサネの宿でオプションとして申し込むことができます。訪問のお勧め時期は多くの動物が水を求めてチョベ川の川辺にやって来る乾季です(日本の夏季)。
約3時間のクルーズで帰る頃には日が暮れているので、出発時に寒くなくてもフリースなど防寒着を持って行くことをお勧めします。また蚊除けとして長袖、長ズボンを着用し、虫除けスプレーもお忘れなく。
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この記事を書いたナビゲーター
car min
はじめましてcar minです。2012年より縁あってドイツの西部に住んでいます。日本在住の頃は一人旅でアジア、ヨーロッパを中心に旅し、ドイツに移り住んでからはドイツを中心に近隣の国へと出かけ、30か…
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