写真:橘 凛
地図を見るレイキャビクの市内中心地にあり、異彩を放つ建物は、ハットルグリムス教会というプロテスタント系の教会です。建物は、見ての通りのコンクリート製。斬新な塔は、一度見たら忘れられない形状をしています。1945年の着工開始から、1986年に完成するまで、41年の歳月をかけて造られた大作です。教会内部は、外観からもわかるように天井が高く荘厳な雰囲気。ステンレス製の大きなパイプオルガンが見物です。日中であれば、教会内に毎日入ることができます。
教会の前に飾られた銅像は、アイスランド生まれで、コロンバスよりも先にアメリカ大陸に到達したと伝えられるヴァイキング、レイフ・エリクソン。アイスランド議会設立1000周年(!)を記念して、1930年にアメリカから贈られたものです。アイスランドは、ヴァイキングが活躍してきた長い歴史を持った国なのです。
写真:橘 凛
地図を見る74.5メートルの高さを誇るハットルグリムス教会は、アイスランド国内で最も高い建造物です。塔のなかにはエレベーターが通っていて、最上部は展望台となっています。展望台は有料ですが、ぜひ上ることをおすすめします。市内には他に高いビルがほとんどないのもあって、街を一望できるからです。レイキャビクは中心地でも住宅が多く、色とりどりのかわいらしい家並みが連なります。市内人口は12万人程度で(全国でも人口30万人強です)、豊富な自然に囲まれているので、空気が澄んでいてとても綺麗なのです。
ちなみにレイキャビクとは、アイスランド語で「煙たなびく港」という意味。古くは、近郊の温泉からの湯けむりが、まるで炎の煙のように見え、そこから名付けられたといわれています。
写真:橘 凛
地図を見る港町レイキャビクは海が近く、ハーバーエリアにも徒歩で行けます。
このフォークのような不思議な形をしたモニュメントは、ソゥルファール (Sólfar)という名で、西暦874年にアイスランド初のヴァイキングが乗ってきた船を象っています。よく見ると、船の形をしていることがわかりますね。太陽の船という異名を持つこの船は、未知の領土に焦がれるヴァイキング達の想いが詰まっています。
このあたりは水平線が見晴らせるので、散歩をしたり、写真撮影スポットとしても人気です。
写真:橘 凛
地図を見る同じくハーバーエリアにあるコンサートホールも一見の価値ありです。正式名称は、「ハルパ・レイキャヴィク・コンサートホール&会議センター」で、2011年にオープンしたばかり。アイスランドを代表するコンベンションセンターです。外装が全面ガラス張りでとても目立ち、夜間はオーロラをイメージしたイルミネーションがきらきらと全面に輝いて綺麗です。内装もモダンで素敵です。年間を通して、音楽や演劇など幅広いイベントが行われています。
ショップは夜遅くまでオープンしているので、ディナー後に立ち寄るのもおすすめ。
写真:橘 凛
地図を見る端正で洗練されている、という言葉がぴったりと当てはまるレイキャビクの街並み。首都でありながらも人々のゆったりとした暮らしぶりが伝わってきます。写真は、メインストリートのひとつであるスコーラヴォルズスティーグル通り(Skolavordustigur)。奥の方に見えるのは、ハットルグリムス教会です。教会からまっすぐ伸びた道に、書店・雑貨店・飲食店などが建ち並び、日本食屋までもあります。水産業が基幹産業であるアイスランド。北海で採れたサーモンは絶品です。雑貨店には、地元オリジナルのニット小物やアイスランドの人気者である鳥のパフィンのグッズなどが揃い、お土産探しにぴったり。
いかがでしょうか?
夏は涼しく、冬はさほど寒くならないので、観光にも不自由しないレイキャビク。アイスランドは非常に治安の良い国としても有名なので、個人でも安心して旅行できるでしょう。日本からアイスランドへの直行便はありませんが、欧州各都市からは3時間程度のフライトで行けますし、言葉も英語が通じます。レイキャビクからの観光地や温泉、オーロラ観測など、現地ツアーも豊富です。
あなたもアイスランドを旅してみませんか?
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この記事を書いたナビゲーター
橘 凛
イタリア在住ライターの橘 凛(たちばな りん)です。南欧をメインに、ヨーロッパ最新情報を現地の声たっぷりにお届けします。いつもよりちょっと贅沢したいセレブな旅、短時間でもフットワーク軽く効率的に楽しむ…
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