写真:Hiroko Oji
地図を見るノルウェーの西部海岸線にあるスタヴァンゲル(Stavanger)の町は、1970年代に北海油田の基地として成長してきた町です。この町はリーセフィヨルド(Lysefjord)への玄関口となりますので、港からフェリーに乗ってタウ(Tau)へ向かいましょう。このフェリーは地元の人たちの足ともなっており、早朝から深夜まで頻繁に運行されています。
フェリーに乗り込んだらチケット係の人が料金を集めにやって来ますので、乗船前に切符売り場を探す必要はありません。およそ30分ほどのフェリーの旅です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るタウの船着き場に着くと、目の前で待っているのが、ハイキング開始地点にあるプレーケストールヒュッテ(Preikestolhytta)行きのバスです。
バスに乗り換え、北欧風の白い枠で美しいカラフルな民家が点在する中を快走します。途中、素晴らしい自然の風景に加え、宿泊施設のあるところやハイキングが楽しめるところもあり、時間に余裕があれば途中下車することもお薦めです。
約30分ほどで到着するのが、プレーケストーレン(Preikestolen)へのハイキング開始地点・プレーケストールヒュッテです。ヒュッテ前には湖があって眺めもよし!屋根に草が生えた建物のヒュッテが宿泊施設やレストラン、お土産物屋さんにもなっています。往復約4時間ほどかかるコース上にはトイレがありませんので、ここでトイレを借りてからハイキングに出発しましょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る歩き始めは緩やかな山道ですが、すぐに高度を上げる急な山道となります。途中からは大きな岩がゴロゴロと続く傾斜のある岩場が続いたり、緑の草原や湿原の中に木道が続く歩きやすい開けたところに出たり・・・と、変化に富んだコースになっていて、次はどんなところを歩くんだろうと楽しみになってきます。
かなり上り下りを繰り返した後、やがて周囲を見渡せるところに出ます。所々に小さな池もある大きな一枚岩の上を歩くコースに続き、鉄の鎖や木で補強された狭い所を通過して見えてくるのが、目指していたリーセフィヨルド!高低差350メートルの終着点で、緑の中にフィヨルドの碧い色がとても美しく見えてくるのは、感動ものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る到着するのは、海面から約600メートルもそそり立つようなプレーケストーレンの巨大な断崖絶壁!「プーケストーレン」というのは、「教会の説教壇」という意味を持っており、岩の上は平らそのもの。柵や手摺りも何もない崖っぷちに立つのは、足が竦んでしまいます。ちょっと(?かなり?)腰が引けますが、這い蹲ってでも下を覗きこむと、真っすぐに落ち込む600メートルの崖が遥か下まで続いています。一瞬クラクラッとしますが、この眺めは、約2時間頑張って歩いてきたご褒美そのものです。勇気のある方は、崖っぷちに腰掛けて足をブランブランさせ、眺めを楽しんでいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るプレーケストーレンからの眺めだけでも充分楽しめる所ですが、この断崖絶壁は、さらに上から見下ろせる場所があります。背後に聳える岩山を上って行くと見下ろせますので、お時間に余裕があればぜひ上って行ってください。
さらにフィヨルドの奥には、シュラーグボルテン(Kjeragbolten)の岩「奇跡の岩」と言われる、現地ではかなり有名で人気の場所があります。標高1000メートルの絶壁の裂け目のような所に挟まれて引っかかったままの玉石。この玉石の上に人が1〜2人立つこともできますので、勇気とバランス感覚と時間の余裕がある方は、慎重に挑戦してみて下さい。ただし、命の保証はあくまでも全て自己責任のもとです。
いかがでしたか?今回のご紹介は、ハイキングで断崖絶壁上からフィヨルドを眺めるコースでしたが、スタヴァンゲルの町からクルーズ船でフィヨルドを遡り、プレーケストーレンを海面から見上げるコースもあります。また、空からフィヨルドを眺めるツアーもありますので、楽しみ方は色々。なお、通年観光できるソグネフィヨルドとは違って、ここは夏のみのコースになりますので、オープン期間を確かめてお出かけ下さい。
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(2023/12/7更新)
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