撮影ポイントもご案内…京都「知恩院」散策ガイド

撮影ポイントもご案内…京都「知恩院」散策ガイド

更新日:2021/04/23 13:20

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
京都、知恩院。
東山に建つこの寺の三門の前に立てば、そのスケールの大きさに圧倒されるはず。また、大晦日の勇壮な除夜の鐘の行事をテレビなどでご覧になった方もあるでしょう。
そんな豪壮さを持ちながらも、大伽藍の中は石畳が敷かれて歩きやすく、木々も豊かで穏やかな空気に包まれています。四条河原町から近く、山の形状を利用した異なる風趣の門も映える知恩院。そんな御寺を撮影ポイントも交えながらご紹介します。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

我が国最大の楼門がある 東山の麓

我が国最大の楼門がある 東山の麓

写真:万葉 りえ

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法然上人の教えを伝える寺があるのは、京都・東山の山すそ。八坂神社や丸山公園からもすぐの場所です。

国内で最大といわれる三門のところから奥が知恩院と思われるかもしれませんが、知恩院の新門や古門が建つのはもっと離れた東大路通の近くになります。それらの門の辺りから山のほうへ向かって、知恩院に関係する建物が続いているのです。

我が国最大の楼門がある 東山の麓

写真:万葉 りえ

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新門から三門へとつながるのは、「智慧の道」とよばれる広くなだらかなのぼりの道。「お念仏のふるさと」といわれる寺へと四季の移ろいを感じながらゆったり進んでいきましょう。

そして神宮通ごしに三門が建つところまで来ると、この三門の大きさが実感できるはずです。
この三門は、国宝建造物。
近づきすぎると写真に納まりきれないので、全体像を撮影するなら神宮道手前から撮っておきましょう。

さて、この神宮通手前には三門亭とよばれるお土産品を扱う建物があり、一息つくのに便利になっています。京野菜や漬物などと並ぶ京都を代表する食材に湯葉があり、ここでは湯葉まんなども売られています。

大きな石段の「男坂」と、なだらかな「女坂」

大きな石段の「男坂」と、なだらかな「女坂」

写真:万葉 りえ

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山門を過ぎれば、通称「男坂」と言われている石段が目の前に現れます。

石段の数はそれほど多くないのですが、石段の一つ一つがけっこう大きめ。しかし石段は大きくても、石段の踊り場や上から振り返ってみる豪壮な三門の姿は、知恩院で見ていただきたい景色の一つです。
ここで写真を撮るなら、奥行きを感じさせる縦構図がおすすめです。ただし、足元が安全な場所でカメラのレンズを向けてください。

大きな石段の「男坂」と、なだらかな「女坂」

写真:万葉 りえ

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しかしレンタル着物を着ていたり足元が不安な方は、男坂の近くにあるこちらの坂を上がっていきましょう。

なだらかな傾斜なので和装の足元でも安心の「女坂」。こちらは、冬は大ぶりの椿、春はつつじなどが彩りを添えます。坂の途中で写真を撮られる場合は端に寄って、花が咲いている様子も画面に入れておきましょう。

境内の北側にあるのは、時代劇をほうふつとさせる黒門と北門

境内の北側にあるのは、時代劇をほうふつとさせる黒門と北門

写真:万葉 りえ

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スケールの大きな三門が有名ですが、実は知恩院には北側にもう一つ人が通る門があります。それが、青蓮院門跡がわに建つ黒門です。
その黒門と上に建つ北門の間は、石段と白壁でつながっています。ここは、ご覧のように時代劇に出てきそうな雰囲気がたっぷり。

境内の北側にあるのは、時代劇をほうふつとさせる黒門と北門

写真:万葉 りえ

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こちらの門や坂はあまり知られていないので通る人は少ないのですが、着物で来た方にも写真を撮るのにお勧めしたい場所です。

三門と合わせた記念写真となると、三門が大きくて画面に入り切れなかったり、人物がとても小さく写ったり。黒門や北門も同じように歴史を感じさせてくれる木造の門ですが、人物と合わせてもきっと撮影しやすいでしょう。

歩きやすい場所に広がる伽藍や、厳かな空気が満ちる御廟

歩きやすい場所に広がる伽藍や、厳かな空気が満ちる御廟

写真:万葉 りえ

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男坂や女坂などを上ってくると、上は広く平たんになっており、石畳も敷かれて歩きやすくなっています。
まず、大きな御影堂が目に入ってくることでしょう。ここが、方丈など多くの建物が集まる知恩院の中心ともいえる場所です。

庭園などは有料になりますが、千畳敷と言われるほどの広さを持つ御堂などに入れるようになっています。また、旅のガイドブックにも取り上げられることのある「知恩院の七不思議」も堂内に説明があります。

徳川将軍が来た時のために造られたという大方丈の奥には、ご覧の国指定名勝の方丈庭園もあります。人も少なめなので、着物姿ならここでも「和」の雰囲気たっぷりの写真が。
山の形状を利用したこの方丈庭園からさらに上の山亭庭園へ上がれば、京都市内が一望できます。

歩きやすい場所に広がる伽藍や、厳かな空気が満ちる御廟

写真:万葉 りえ

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そして、知恩院のなかでも高く静かな場所にあるのが、浄土宗の開祖である法然上人の御廟です。

1133年、美作(岡山県)の押領使・漆間時国の長子として生まれた勢至丸。9歳の時、夜襲にあった父が遺言を残します。それが「…敵をうらむ事なかれ。…早く俗をのがれ家を出て、我が菩提を弔い、みづからが解脱を求めよ」でした。
比叡山に入り、やがて法然という名を受け、「智恵第一の法然房」と評されるほどになります。しかし浄土宗という新しい仏教を広めるようになってからは旧仏教勢力の弾圧も受けた生涯でした。

御廟まで上がってくる人は少ないのですが、そこへと至る参道も大変風情を持っています。なだらかな石段の両側には白壁が続き、壁の向こうから枝を伸ばす木々。中には実をたわわにつけた枝もあり、白壁の向こうから四季を感じさせてくれます。

除夜の鐘で有名なあの大鐘へは 宝佛殿の横から

除夜の鐘で有名なあの大鐘へは 宝佛殿の横から

写真:万葉 りえ

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あの大晦日の行事で見る大鐘楼へは、宝佛殿の横から行けるようになっています。東山の深い木々の重なりの下、苔むした石段が大鐘楼へとつながっています。

ここにある大鐘が鳴らされるのは、法然上人の恩忌大会(4月)と大晦日だけ。大晦日には、親綱に一人、そして子綱を十六人という人数で引いて鳴らすという大鐘。寛永13(1636)年に造られ、高さは3.3m、重さは70トン。
撮影するなら鐘の大きさがわかるように人物との対比がお勧めです。

除夜の鐘で有名なあの大鐘へは 宝佛殿の横から

写真:万葉 りえ

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さて、女坂から上がられた方は、坂の手前で別の入り口があるのに気づかれた方もあるでしょう。奥にあるのは、友禅染の始祖・宮崎友禅の生誕300年を記念して作られた庭園(有料)です。

東山の湧水がめぐる庭園内。茶室などもあり、静かな雰囲気を楽しむのに良い場所となっています。

除夜の鐘で有名なあの大鐘へは 宝佛殿の横から

写真:万葉 りえ

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知恩院は、遺弟の源智上人が荒れていた法然上人の墓所を修理し仏堂などを建て、法然上人を開山第一世と仰ぐようになったのが始まり。

ご紹介したように、豪壮な門や静かな庭園など違った風趣を味わえる知恩院。そしてお坊さんたちも、「もっと身近に感じてほしい」と思い様々な催しを行っています(関連MEMO参照)。

四条河原町から歩いていける御寺でいつもと違う時間。きっと京都とのご縁がぐっと強くなるはずです。

知恩院の基本情報

住所:京都府京都市東山区林下町400
拝観時間:9:00〜16:00

掲載内容は執筆時点のものです。

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