アーントーン県は昔、ウィセートチャイチャーンと呼ばれる地域で、アユタヤ王朝時代には軍事的に重要な場所としても知られています。ワット・ムアンは、14世紀頃のアユタヤ王朝時代には既にあったと伝えられています。
アユタヤ王朝は1765年から2年の間、侵攻してきたビルマ(ミャンマー)と泰緬戦争になりました。この際、こちらの寺院は徹底して破壊され痕跡さえ無くなったとされます。
長らく放置されていた場所ですが、1986年に一人の僧侶が再建のために動き、16年の歳月をかけて完成させ、今に至るのです。
長い年月をかけて再建させた僧侶の情熱と地域の支え。タイ人の信仰心の篤さが感じられる出来事と言えるのではないでしょうか。
巨大な座仏は高さが93m、幅は62mにもなります。奈良の東大寺にある盧舎那仏は座高が14.98mで、蓮華座高を入れても18m程ですから、いかに大きいかが分かります。
ワット・ムアンは仏像の周囲をぐるりと一周歩けるようになっているので、実際に歩いてみると、その巨大さを体感できるでしょう。
タイの寺院では、どこでも階段の下で靴を脱ぎますので、ご注意下さい。そしてこちらでは強い日差しによりタイルが熱くなっていることから、裸足ではなく、靴下をはいておくことをお勧めします。
また、暑い国タイですので、飲み物でこまめに水分を補給するよう意識をしておきましょう。水分補給は喉が渇いたと感じる前に飲むのが大事。体調が悪くなっては、せっかくの参拝や観光が残念な状態になってしまいますのでご注意を。
仏像の右手は地に向かって差し出されています。その巨大な三本の指先にそれぞれ触れ、仏のご加護を祈るのです。指先に触れるパワースポットであり、ここには長い列が出来ます。このために、たくさんの人が参拝しに来るのです。
大仏の前が地獄を表した場所となっています。タイで地獄の様子を表した寺院は珍しいのです。日本で閻魔大王はおなじみですが、タイで見かけることは、まずありません。
しかしこちらでは、閻魔大王に謝罪している場面があり、他にも長い舌を抜かれそうな亡者、動物に追い立てられる人、切り刻まれる人など、それもかなりグロテスクな様子で表現されています。ここは別名「地獄寺」となっていて、これも有名なのです。
本堂の中は、タイの寺院の中でも特に珍しく全面が鏡張りとなっています。数々の仏像だけではなく著名な僧侶の像も多くあり、連日多くの参拝者が訪れています。大仏だけではなく、ぜひともこちらにも足を運んで下さい。
いかがでしたか?無料駐車場付近には、売店や飲食店が多くあります。コーヒー店もありますので、ゆっくりとすることも出来ます。
これを機会に、アーントーン県にある「ワット・ムアン」で、タイ国内最大の座仏の指先に触れ、力を授かってみてはいかがでしょうか。
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