日本の江戸以降が凝縮!江戸の町並みがそのまま残る愛媛県卯之町に行こう!

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日本の江戸以降が凝縮!江戸の町並みがそのまま残る愛媛県卯之町に行こう!

日本の江戸以降が凝縮!江戸の町並みがそのまま残る愛媛県卯之町に行こう!

更新日:2016/02/15 19:16

鈴木 風人のプロフィール写真 鈴木 風人 旅行写真家

愛媛県西予市、松山市と宇和島市の中間に位置する卯之町は、江戸時代、特に城下町というわけでもなく、有名な町でもありませんでした。

しかし、江戸末期から昭和初期の街並みが見事に保存されていることから、平成21年「伝統的建造物群保存地区」に選定され、今では卯之町でしか見ることのできない江戸時代の雰囲気を残す、唯一無二の場所となっています。そんな卯之町の魅力をご紹介いたします!

司馬氏をして唸らせる江戸の町並み!

司馬氏をして唸らせる江戸の町並み!

写真:鈴木 風人

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歴史小説家である、かの有名な司馬遼太郎氏は、「街道をゆく」という紀行集の中で卯之町を歩いた際、「ここは大変なところです。京都だって奈良だってこんな一角がありますか」と尋ねられ、こう記述しています。

「私は奈良市の町家を思い浮かべながら、やはり仲ノ町(卯之町の一角)以外に遺っていないかもしれない、と思った。」

日本中を歩き回った司馬氏をして、こうも言わしめる卯之町の魅力は、何と言っても江戸以降の人々の普通の暮らしがそのままに残されていることが挙げられると思います。

一般的に江戸時代の雰囲気を残す町、となると城下町が多く、どうしても雰囲気が似てくるものなのですが、卯之町の発展は、江戸時代を通じて宇和盆地の米や宇和檜の集散地であったことから商人町として、そして旅籠町や宿駅として栄えたことに因るものでした。
そのことが、日本中を探してもここにしかない雰囲気を作り上げ、司馬氏をして京都や奈良にもない…と言わしめる要因になっているのでしょう。

日本で最も古い小学校の一つ!

日本で最も古い小学校の一つ!

写真:鈴木 風人

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卯之町の最大の見所の一つ、明治15年に建築された国の重要文化財「開明学校」は外せません!外観は日本と西洋をミックスした和洋折衷とも言える明治の匂いのする造りになっています。館内は明治以降の教育の仕方や、戦時中の教育の現場が垣間見られ、時代によって変わっていく教育の現場を体感することができます。

二階には明治・大正時代の教室が再現されてあり、その小さな椅子に腰掛け黒板に向くと、自然と懐かしさがこみあげ手の一つも挙げたくなります!日本人なら誰もが共感できる空気が漂っています。
事前に予約をすれば「明治の授業体験」もできるので、是非、何年ぶり何十年ぶりの小学校の授業を体験しましょう。

圧巻の6000点の収蔵数!

圧巻の6000点の収蔵数!

写真:鈴木 風人

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開明学校からすぐ向かいに「宇和民具館」が併設されていて、ここでは江戸時代からの民具が6000点も収蔵されています。庶民の暮らしぶりやよく分かる展示で、江戸時代だけでなく今ではとても高価な値の付きそうな昭和のレトロな品々なども展示されており、その収蔵数の多さに驚かされます。

こちらの民具館の中で特に見ていただきたいのか、二階奥に展示された江戸時代の卯之町の町並みを再現した精巧なジオラマです。こちらで当時の賑わいを想像し、卯之町を歩くことをオススメします!

日本一長い廊下を持つ小学校!

日本一長い廊下を持つ小学校!

写真:鈴木 風人

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開明学校のあるエリアから10分程町並みを見つつ歩くと、小高い丘に「米博物館」、旧宇和町小学校校舎があります。
こちらの旧小学校が何故、オススメなのか。それはこの小学校の廊下が109メートルという日本一の長さを誇っているからなんです!誰もがイメージする「昔の木造校舎の小学校」がそこにあります。

館内は「米博物館」の名の通り、愛媛県有数の米どころとしての宇和町の米作りを紹介する施設なのですが、訪れる人々の多くは別の目的と言えるでしょう。それは「日本一長い廊下をぞうきんがけ体験」ができるということです!

タイムを競う「Z-1グランプリ(ぞうきんがけレース)」なるものまであり、完走後にはタイムの入った認定証までもらえます。かつて経験したことのない長距離のぞうきんがけ、是非、試してみては?

江戸時代の町屋の町並みをじっくり

江戸時代の町屋の町並みをじっくり

写真:鈴木 風人

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最後にご紹介したいのは、卯之町の町並み自体です!江戸時代の宇和島街道を中心に江戸の町並みが色濃く残り、様々なデザインの格子や手摺り、防火の為の格子などが見られ、相当に富裕の町人たちが町を形成していたというのがよく分かります。

卯之町での町歩きの際に、是非、オススメしたいのが、屋根にある「飾り瓦」を見つけることです!飾り瓦というのは、家人が願いをこめたり縁起物を置いたりするものなのですが、こちらも当然、生活に余力がないとできません。卯之町の町民たちの民度の高さが窺われます。

卯之町の飾り瓦には、大根があったり茄子があったり。自分だけのユニークな飾り瓦を探してみましょう!

歴史を体感しに!

江戸時代の町並みが残る愛媛県卯之町、いかがでしたでしょうか?

歴史に興味のある方は、卯之町という町は歴史教科書でもお馴染みのオランダ医師シーボルトの弟子で二宮敬作という医師や、シーボルトの実の娘で、日本初の女性医師とも言える楠本イネが暮らしていた町でもあり、その資料館や旧跡を訪ねるのもオススメです!

京都や奈良とは違い観光地化され過ぎておらず、江戸時代の姿を留めつつ、時代時代の雰囲気を吸収しながら時を経た町、卯之町。
日本中でここだけにしかない空気感が漂っています。是非、その雰囲気を体感してみて下さい。江戸から現代までの日本が、この小さな町に詰まっています!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/22−2015/11/23 訪問

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